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30代10年間へのお礼の手紙

私は明日で40歳になります。
とても幸せな気持ちで次のステージへ進みます。だからお礼の手紙を書くことに決めました。

30代は夢を叶えてもらった10年でした。
結婚して結婚式をしました。
夢だったウエディングドレスを着ました。
結婚式ではたくさんの友達に囲まれて幸せな時間を過ごしました。

子どもが出来ました。
お腹がまだ大きくなる前から、ちゃんと生きてるのかなあ、ちゃんと生まれてくるのかなあ、と不安と愛おしさでいっぱいの時間を過ごしました。

長男が生まれました。
42時間かかった出産で意識を失いそうになりながらも、自然分娩で産みました。
小さくて可愛い長男を見た時に、この子の為なら何でもしようと力をもらいました。

夢だった働くお母さんになりました。
仕事の責任も、母親としての責任も、全部が中途半端な気がして悔しくて泣いてばかりの毎日でした。

たくさんの育児書を読みました。
一緒にいる時間が短い分、一緒の時間は最高のお母さんになりたかったんだ。

モンテッソーリとアドラーの子育てに出会いました。
人は誰でも対等で、育児は教えるものではなく、支援するものだという考えが未熟な母だった私を助けてくれました。
長男のやりたい事は何だろう、彼が自分で決めた事には最後まで付き合おう、
周りの目ではなく彼の意思を大切にしよう、
そう思って、仕事終わりでも何時まででも彼と砂遊びをやり続けました。
みてみて、と話しかける小さな笑顔が可愛くてパワーをたくさんくれました。
あなたがいればお母さんは何だって出来る気がしました。
だからなのかな、お母さんはその後、新規事業にも挑戦しました。

弟が産まれました。
コロナ禍の育休で兄弟育児は大変でした。
育休中にたくさんのママ友が助けてくれました。

その後、お母さんは会社を変えました。
可愛いあなた達に自分らしく生きてほしいと想い接してきた気持ちが自分に跳ね返り、
自分を誤魔化ししがみついていた安定を、手放しました。

可愛い可愛い2人の息子と出会った30代。
たくさんの愛と困難は、私の勇気の芽をスクスクと育ててくれました。
幸せをたくさんたくさんもらって、
欲しいものはもう無くなっちゃった気がします。
正直言うと、やりたい事や夢も、もう昔みたいに大きいものは今は無いんだ。

でもね。
このたくさんの愛で、息子達の未来を少しでも明るく出来たら良いなって、
本気で、心から、強く強く、思ってます。
だから、私は私にできる事を、ただ毎日頑張ります。
ありがとう、30代の私。

行ってきます、次のステージへ。


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