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晴れて個人事業主になりました

現職のとらのあなラボに転職して1年、ついに個人事業主になりました。

といっても、退職したわけではありません。

この度ご縁があってお声がけいただき、念願の副業先が見つかったことにより個人として確定申告を行う必要が生じました。

これに伴い開業届の提出が必要となり、晴れて個人事業主となったわけです。

屋号はもちろんblessing softwareです。よろしくお願い致します。


…と言いたいことはこの5行で言えたのですがそれだけではわざわざnoteを書いた甲斐がないので、簡単に転職するまでの経緯であったりこれから楽しみなことや個人事業主としての出口戦略について書いてみようかなと思います。

転職までの経緯

もともと前職では技術力ではなくいろんな意味での管理力が評価される職場で、20代中頃の自分としてはこのまま技術力がつかないまま若いうちから管理職になっていくことに危機感を覚えていました。

(あえてぼかして書いているので、具体的なことは察してください。どうしても気になるという方はオフラインで美味しいものを食べながらカジュアル面談しましょう)

幸いなことに、前職では高い評価をいただけていたおかげでとても給与が高かったです。さらに賞与が3回あり、1回あたり2.5ヶ月分の月給が支給されていました。おそらくあのまま勤務していれば(その当時の給与の伸び率を考えると)30代直前に1000万の大台は確実に超えていただろうと断言できます。

しかし自分はその状況に安心することができませんでした。自分の実力は重々わかっていたので、会社がなくなったとき他社で同じ評価がされるだろうかと考えると、常に『NO』という答えが自分から返ってきていました。

また賞与は水物であるというのが自分の考えです。倒産までいかなくとも業績が傾けば減っていくものなので、当時の年収は参考程度に思っていました。

要するに、「自信が持てるレベルで技術力を身につけたい(そのために、自己研鑽が文化として根強くあり、真に技術力のある会社で働きたい)」「他社からの自分の評価を知りたい」という経緯から転職を決意しました。

その結果行き着いたのがとらのあなラボなのですが、そこまでの経緯についてはこちらの過去記事に詳しく書いてますのでよければご覧ください。

転職した結果

年収ベースで見ると下がりましたが、月給ベースで見ると給与は上がりました。

その要因としては先に書いた賞与が3回あることです。現職は賞与が2回なので、その分年収は下がってしまいました。

しかし月給ベースでは上がっているので、家計管理をするうえでは非常に助かっていますし、他社からの評価という点でもきちんと評価していただけた気がして少し自身にもつながりました。

とらのあなラボという会社は本当に魅力的で、後々にも少し書きますがここでは先に技術力という観点で魅力に触れたいと思います。

各々が自己研鑽に非常に意欲的で、文化レベルで染み付いている

転職してまずこの点に非常に感動しました。

ソフトウェアエンジニアである以上、当たり前と言えば当たり前なのですが前職までの職場ではこれが当たり前ではありませんでした。

そのため自己研鑽のモチベーションは自ら維持しなければならなかったのですが、現職では周囲の学びへの姿勢からも刺激をもらうことができます。

社内勉強会も業務時間内に定期的に開催されており、出席率も高いため、会社としてエンジニアのスキルを伸ばしていこうと考えているのが伝わってきます。

そんな土壌のおかげで、AWSなどのサーバー費用や書籍代についても上限はありますがある程度までは会社が負担してくれます。

書籍については物理本かつ会社で保管するというところも多いようですが、現職の場合は電子でもOKかつ、購入した本は個人所有のものとなるので退職した場合でも自分の資産として持ち続けることができます。

新技術の導入もよくあり、導入時も心理的安全性が高い状態で取り組める

前職はレガシーコートで技術的負債は積み重なる一方なうえ、突如やりたいこと駆動でスキルや土壌、前提知識もないなかで上司が導入を決めてあとは現場任せ(といっても周囲のスキルが低いため結局自分1人でなんとかしないといけない)というような事態が横行していました。

しかし現職ではチームメンバー全員のスキルに信頼を置けるため、非常に心理的安全性が高い状態で開発に取り組めています。

自分から技術に関して提案もでき、それらが通ることもしばしばなため業務の中できちんと技術力が上がっていく実感を得ることができます。

10%ルールが存在する

有名なGoogleの20%ルールと概要は同じで、現職では業務時間の10%を自己研鑽に充てることができます。

現職の1スプリントは2週間のため、スプリントの最終日は業務が逼迫していなければ丸一日自己研鑽に充てることができます。

もちろん業務時間外でも自己研鑽には充てていますが、まとまった時間を(しかも業務時間内に)確保できるのはすごくありがたいなと感じています。

余談ですが20%ではなく10%なのは、天下のGoogle様とは資金力が違うというのもありますが、エンジニア全員がなんらかの採用活動に関わるために業務時間の10%まで使えるというルールがあるからです。

転職のその先へ

ここまでをいったんまとめると、転職時の課題であった、「自信が持てるレベルで技術力を身につけたい(そのために、自己研鑽が文化として根強くあり、真に技術力のある会社で働きたい)」「他社からの自分の評価を知りたい」について無事に解消されたことになります。

そうすると人間というのはやはりよく深い生き物で、これまた次の欲望が湧いてくるものです。

身につけた技術力をお金に変えたい

こんな欲望が生まれてきます。理由は、自分の当面の人生の目標としてサイドFireがあるからです。

お金を貯めることだけを考えるのであれば、前職でのらりくらり働きながら給料だけもらうという生き方を選ぶのが最短ルートな気がします。

…が、そうすると残るのはお金だけなので資産価値が暴落したり、突然働かなければいけなくなった状況に陥った時に詰んでしまいます。

そうならないよう少し年収が下がるという回り道をしてでも技術力を身につけたかったのですが、先にも述べた通り技術力を上げるには申し分ない環境でこの1年過ごすことができ、手応えも十分にあります。

そんなところで、満を持して技術力をお金を変えようという行動に至りました。

そして冒頭の話に戻るわけですが、今回の副業で見込まれる収入と本業の収入を合わせると前職の収入を超えることになります。

現職は前職より圧倒的に残業が少なく(前職は固定残業代の閾値が高かったため追加収入なし)、なおかつ業務時間内に自己研鑽ができるおかげでプライベートの自己研鑽の時間も副業に充てることができるようになりました。

そんなわけで1年で前職の年収を超え、副業によってお金だけでなく技術力や開発経験も貯めることができるという見事に戦略がハマった形になりました。それだけでなく、お金がもらえる→モチベーションが上がる→仕事の意欲が上がる→たくさん開発する→技術力があがるという好循環にも突入しました。

また現職は今後も100%フルリモートであるため(その根拠は自分は神戸、事務所は秋葉原のため物理的に出社できない。他の社員も同じ。)、自宅勤務となります。

そして個人事業主になったということは、家賃や光熱費の一部を経費として申請することができます。これは何気に大きいなと。

フルFIREであればこの辺の出費を経費に(おそらく)できませんが、サイドFIREであれば仕事を続ける限り経費として申請できます。

FIREうんぬんを抜きにしても、どれだけ家にいようがいまいが同じ家賃を払うのであれば経費として控除されたほうが確実にお得なのはいうまでもないでしょう。サラリーマンでも絶対副業して確定申告したほうがいいと思う。

週に働く日数を減らしていきたい

現職には『ワークライフバランス制度』と称して、選択的に平日のいずれか1日を休日とすることができる制度が存在します。

この存在が自分のサイドFIREの出口戦略の追い風となってくれました。

前職はフルリモートが許されなくなってきていたうえ、今後もこのような選択的週休変動性のような制度はできなかったと思います。
(できる風土であれば、毎日終電まで残業なんてしていない)

ありがたいことに最近カジュアル面談のお誘いをいただくことが増えてきて、何社かお話を伺わせていただいているのですが「副業可」「フルリモート」「週休変動が自由自在」の3点セット付きでないと転職を考えることはないと思います。

働く日数を減らして何するの?

人生でやりたいことはまだまだたくさんあります。

  • 野菜を作って販売する(ツテだけあるのであとは作る時間が必要)

  • 麻雀プロになってみたい

  • 小説を一本書いてみたい

  • 好きな時に旅行へ行きたい

  • まだまだ見てないアニメや漫画やラノベがある(そしてこれからも出てくる)

それにソフトウェア開発という仕事自体好きです。働きたくないというわけではなく、余裕を持ちつつ好きなこともしつつ、自由と主体性を持ってやり残したことが極力ない人生を送りたいと思っているだけです。

そのためには週5で働いている暇などないのです。

最後に

ここがゴールだとは微塵も思いませんが、サイドFIREを達成するためのルートに突入し、あとは道なりに進むだけの状態になったなとは思います。

もしかすると状況が悪化するかもしれませんが、最後に笑えるようこれからもコツコツと頑張っていきたいです。

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