N国党・立花孝志 vs モラリスト ⑧

2020年03月14日、(旧)N国党(現)NHK党のコールセンターに警察の家宅捜索が入った。その2週間後の03月27日からスタートした本シリーズ「vs モラリスト」だが、今回の⑧を持ってシリーズは終了とさせていただく。
2022年04月現在、結局のところ立花孝志氏と(旧)N国党は、これまでと似たようなことを繰り返すばかりで、特に皆様へ周知するような内容も無く、おそらく今後も、その都度解説が必要な程に大きく変わることは無いだろうと判断した。

今後は、下記の記事の追記更新を中心に主立った出来事の記録を行っていくとともに、国政選挙などの大きな選挙では2~3本の集中特集で対応し、その他ではできる限り「元支持者」など他者の意見を拾っていく方針だ。

(旧)N国党 (現)NHK党 党員と支持者の問題行動
(旧)N国党 (現)NHK党 立花孝志氏の問題発言
(旧)N国党 (現)NHK党 立花孝志氏の裁判履歴
(旧)N国党 (現)NHK党 立花孝志氏を疑問視する声
(旧)N国党 (現)NHK党 代表 立花孝志氏とは ① -法解釈-
(旧)N国党 (現)NHK党 代表 立花孝志氏とは ② -免罪符-
(旧)N国党 (現)NHK党 代表 立花孝志氏とは ③ -関係者- (予定)

私に届いた(旧)N国党 元支持者からの1通のメール
私に届いた(旧)N国党 元支持者からの2通目のメール

NHKから国民を守る党を疑問視する

前回の⑦では、2020年10月~2021年09月までの約1年間の出来事を簡潔にまとめたものを公開した。今回も先ずはその続きとなる2021年10月~の約半年間を振り返っていこう。

2021年10月以降 半年間のまとめ

▼ 2021年10月

10月07日告示 10月24日投開票で、山口県選挙区の参議院議員補欠選挙が行われた。この選挙には(旧)N国党公認として「迷惑系Youtuber へずまりゅう」氏が立候補。投票が締め切られた24日20時の速報で"自民党の北村経夫氏"の当選が確定、へずまりゅう氏は(得票率約1.7% 得票6,809票)瞬殺された。

10月19日公示 10月31日投開票で、衆議院議員総選挙が行われた。
「諸派党構想」と称して(旧)N国党からは30名の立候補者を出すも、すべて落選。獲得議席はゼロ、比例得票率1.39%の惨敗となった。
(詳細は下記をご参照ください)

▼ 2021年11月

10月31日告示 11月07日投開票で、葛飾区議会議員選挙が行われた。
(旧)N国党関係では下記2名が立候補し、いずれも落選となった。
根本りょうすけ氏 つばさの党 2,415票
黒瀬のぶあき氏 (旧)N国党 826票
また、(旧)N国党繋がりで見ると、以前から立花孝志氏と(旧)N国党に疑問を投げ続けていることで知られる「後藤輝樹(ごとうてるき)」氏 後藤輝樹と世界を変える党 1,905票、元(旧)N国党公認立候補予定者であった平塚正幸氏が立ち上げた政治団体から「中根じゅん」氏 国民主権党 789票、元(旧)N国党所属地方議員の沓澤亮治氏が代表を務める政治団体から「高橋じゅんや」氏 テレビ改革党 578票、の3名も落選し、偶然にも過去に立花孝志氏と(旧)N国党となんらかの繋がりを(間接的にも)持った者たちが全員落選する結果であった。

▼ 2021年12月

次期参院選の立候補者をオーディション形式で募集するとして「N-1 グランプリ」の開催を発表。(詳細は下記)

▼ 2022年01月

01月20日、脅迫・威力業務妨害・不正競争防止法違反などの罪に問われていた立花孝志氏の一審判決で、東京地裁 裁判長は懲役2年6月、執行猶予4年を言い渡した。

01月21日、党名を「NHKと裁判している党弁護士法72条違反で」から変更、「NHK受信料を支払わない国民を守る党」とした。国政政党となってから6回目、2021年07月21日以来の変更である。(2022年04月現在は「NHK受信料を支払わない国民を守る党」のまま)

▼ 2022年02月

02月09日、前月まで党名にまで使われていた「弁護士法72条違反」の裁判で敗訴した、と”さいとう忠行”氏が自身のツイッターで報告。(この裁判に関するメディア報道や公式な記録はWEB上では見当たらない)
これまで立花孝志氏は、この「弁護士法72条違反」の裁判については勝訴の見込みが高いとして、「この裁判に勝ったら党名を”NHKに裁判で勝った党”に変更する」と幾度となく発言していたが、”さいとう忠行”氏が公表する前に党名を「NHK受信料を支払わない国民を守る党」へ変更した。

01月30日告示 02月06日投開票で、埼玉県川口市長選挙が行われた。
この選挙には(旧)N国党関係者(2021年10月の衆院選で諸派党構想参加として「パチンコ党」から立候補、落選)の宮川直輝氏が”無所属”として立候補したが、20,086票で落選した。

02月13日告示 02月20日投開票で、東京都町田市長選挙が行われた。
この選挙には(旧)N国党で幹事長を務める黒川敦彦氏が、つばさの党(代表)として立候補、3,204票で落選した。
告示日投開票日を同じくして、町田市議会議員選挙も行われ、黒川敦彦氏と同様に”つばさの党”から兼松賢一氏が1,581票、子供の未来を守る党(衆院選で諸派党構想参加)から新飯田塁(にいだるい)氏が297票でそれぞれ落選となっている。
また、元(旧)N国党の所属であった現職の深沢宏文氏が再選ならず、1,134票で落選した。この町田市議会議員選挙も2021年11月の葛飾区議会議員選挙のように、過去に立花孝志氏と(旧)N国党となんらかの繋がりを(間接的にも)持った者たちが全員落選する偶奇な結果となった。

▼ 2022年03月

03月10日、N-1 グランプリ 優勝者が決定。審査委員長を務めた堀江貴文氏の判断で、山崎藍子氏(37歳 薬剤師 HIUメンバー)が選ばれた。その後、N-1グランプリ参加者の多くが名を連ね、次期参院選の立候補者が発表された。

03月20日告示 03月27日投開票で、千葉県市川市議会議員補欠選挙が行われた。この選挙には(旧)N国党所属の現職市川市議会議員の佐直友樹氏の奥様が旧姓の”佐藤ゆきの”として 無所属で立候補、40,067票で当選を果たした。”佐藤ゆきの”氏の立候補に関し、(旧)N国党現職の佐直友樹氏の奥様であること、元(旧)N国党のコールセンターに勤務していた過去があることなどから、(旧)N国党員のステルス出馬ではないかと一部で疑問視された。
しかし、”佐藤ゆきの”氏を推薦したとされる「無所属の会」越川雅史市川市議が(旧)N国党との関係を否定、また、夫の佐直友樹氏が2023年04月に予定されている市川市議会議員選挙へは立候補しない意向を示しており、界隈では(旧)N国党関係の選挙の連敗記録にカウントするかどうかの意見が分かれることとなった。

▼ 2022年04月

(本記事公開は投開票前、以下記述は04月10日時点)
04月07日告示 04月24日投開票で、参議員石川選挙区補欠選挙が始まっている。この選挙には、(旧)N国党の国政選挙ではお馴染みとなった齊藤健一郎氏が立候補。他に自民党・立憲民主党・共産党からの立候補もあり、4つの公党の立候補者たちで争われる。

04月10日告示 04月17日投開票で、 春日部市議会議員選挙も始まった。この選挙には、(旧)N国党現職の酒谷和秀氏が再選をかけて立候補をしている。

最近一部芸能ネタで話題の「ガーシー」こと東谷義和氏。彼がYoutubeを始めた切欠や多くの動画の内容はさておき(興味のある方は彼のYoutube動画をご覧ください)、そのうちの動画の1つ「綾野剛(俳優)」氏についての動画に立花孝志氏が着目、お得意の便乗戦略を開始した。

2022年 春のN国選挙祭り

04月07日告示の参議員石川選挙区補欠選挙を皮切りに、06月の参院選までの間に(旧)N国党(現)NHK党の選挙がいくつか続くのでご紹介しておこう。
以下、いずれも(旧)N国党(現)NHK党 またはその関係団体に席を置く者たちの立候補予定だ。

05月15日告示~ 千葉県 栄町長選挙
 新人 加藤たかし氏
05月15日告示~ 千葉県 野田市議会議員選挙
 新人 渡辺くにひろ氏
05月22日告示~ 愛知県 春日井市長選挙
 現職春日井市議 末永けい氏
06月12日告示~ 東京都 立川市議会議員選挙
 現職立川市議 久保田学氏
06月22日公示~ 参院選(見通し)
(参院選については改めて特集する)

中には当選の見込みの無さそうな立候補もあるようだが、おそらく06月の参院選への布石だろうと考えられる。

モラリストの方々へ

(旧)N国党(現)NHK党 および立花孝志氏の思考・手法に異議を唱え、SNSを中心にときには実社会でも活動をされてきたモラリストたちも、右肩下がりを続ける(旧)N国党の姿に胸を撫でおろしていることだろう。

以前立花孝志氏が行った「一斉個人情報開示請求」を境に、界隈から身を潜めた方々もいらっしゃるようだが、現時点では大事に至っていない様子が見受けられる。しかし、下降線をたどり続ける様と「便乗」「炎上」の毎度同じことの繰り返しを見せられる「飽き」が相まってか、反(旧)N国党の火もそれ以降以前ほどの勢いは無い。

この状況、実はあまり好ましいものではないと私は考えている。
(旧)N国党 および立花孝志氏の評価・評判は右肩下がりの下降線とはいえ、以前と変わらぬ手法で以前と変わらぬ声の高さで同じことを続けている。その反面、それらに異議を唱える者達は減り、声は小さくなっている。このままいくとどうなるのかと考えると、2019年の参院選当時ほどの勢いは無いものの、”よく知らないまま投票”する人々が増えることになる。

(旧)N国党が公党となり、一度は国会議員となった立花孝志氏と党の知名度はすでに全国区、だが、大手メディアでの報道の少なさもあって、彼らがこれまで何をどのようにしてきたのか、その詳細まで知る者はまだまだ多いとは言えない。

最近になって”公職選挙法違反の疑い”で一部話題になってこそいるが、それでもやはりまだ一部なのだ。捜査当局が仮に動いたとしても、それは今すぐ目に見えて何かが起こるわけではない。後々立件される案件だったとしても、それだけでは06月の参院選にはほぼ影響しないだろう。

この状況下、全国の有権者の中に潜在する”よく知らないまま投票”する人々の票が(旧)N国党に流れ、2%超えを達成させる可能性は否定できない。

「継続は力なり」という言葉があるが、「継続」することを「利」に変えてきているのは”(旧)N国党 立花孝志氏”と”反(旧)N国党勢・モラリストたち”のどちらかと言えば、”(旧)N国党 立花孝志氏”らの方である。90連敗以上に及ぶ選挙の結果を知らず、故になぜ連敗が続いたのかに考えが及ばず、その場そのときの耳障りの良い主張に共感してしまう人々は後を絶たない。
06月の参院選でもし2%超えを達成できれば、それまでの90連敗以上の選挙成績はほぼ帳消しとなり、公党期限はさらに3年延長され、向こう6年間は安泰となる。

これからあと6年間。現状でも減りつつある”反(旧)N国党勢・モラリストたち”の声は続くだろうか。おそらく無理である。完全に無くなることはないとしても、今より減ることは間違いないだろう。そうするとその6年の間に”(旧)N国党 立花孝志氏”らは息を吹き返し、(法律違反等の立件があったとしても)一度形勢が逆転するともう止める術は無くなる可能性が高い。

「目的で手段を正当化してはならない」その信念の下で活動を続けてこられた”反(旧)N国党勢・モラリストたち”、その今までの努力と正義感を無駄にしないため、影を潜めてしまった方々にも今回もう一度立ち上がってほしいと私は願っている。

(旧)N国党(現)NHK党の公党としての延命を賭けた参院選を前に、これだけは言っておきたい。

「まだ、終わってはいない。」


以上で、本シリーズは終了となります。
これまでご協力をくださったモラリストの皆様、情報提供をいただいた皆様に深く感謝致します。

N国党・立花孝志 vs モラリスト ⑧ (終)
シリーズ(完)


モンキーポッドとしましては、主立った出来事を中心に、世に周知する必要があると思われることについては、引き続き活動を行っていく所存です。

(旧)N国党 (現)NHK党 党員と支持者の問題行動
(旧)N国党 (現)NHK党 立花孝志氏の問題発言
(旧)N国党 (現)NHK党 立花孝志氏の裁判履歴
(旧)N国党 (現)NHK党 立花孝志氏を疑問視する声
(旧)N国党 (現)NHK党 代表 立花孝志氏とは ① -法解釈-
(旧)N国党 (現)NHK党 代表 立花孝志氏とは ② -免罪符-