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ずっと 何も届いてない【日向坂46 ガラス窓が汚れてる 歌詞考察】

教室の窓は何故だかいつも汚れていて
僕はそれが気になるから授業に集中できない。

授業=現実の言い換えであるとすれば、
ガラス窓が汚れてる=言い訳だ。

大人たちは、それならおまえが拭けばいい(言い訳ばかりしてないで現実を見ろよ)と綺麗事ばかりを言ってくるが、拭いて綺麗になった陽射しの向こうに見える景色(現実)にそもそも期待はできるのか?

やる気のない3年生たち(キラキラしてない未来)が
報われてない現実を知る姿を見せられてなんで同じことをしないといけないのか。
現実を見てわざわざ傷つきに行くくらいなら、
最初から見たくなんかない。
言い訳とは防衛本能だ。

夢の色を教えてくれよ。
汚れたガラス窓を拭かないから見えないのは当たり前だけど、拭いたとしても見える景色に期待できない。
そんな生きるのに臆病になっている主人公は、ずっと何も届いてない中途半端な日々からどうにかして抜け出したい。
現実から本当は逃げたくない。
気づかぬふりはしたくない。

誰のせいでもないのは薄々分かってはいるけど、
それじゃあこのやるせない思いはどこにぶつければいいんだと、教師を悪者扱いにし、ルールを破って、それで責められても強い言葉で反抗する。
そんな強引な手段を使ってキラキラとした夢の未来を見せてほしいと願う主人公は子どもっぽく反応的だが行動力はある青春そのもので、ガラス窓のその汚れ、あなたは拭かないつもりか?とストレートに問いかけてくる。

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