花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。

今、大学で古典の授業を取っている。専攻は数学だからもちろん一般教養なんだけど、これがもう今までで一番楽しい。それはもう、とびきり楽しい。入るところ間違えたんかって言われそう。そう、この感じだったら国語専攻に行けよって自分でも思う。もし今世をやり直せるなら文学部を目指したい。でも毎日やるなら数学じゃん？って気持ちもある。数学だって楽しい。解析学、代数学、統計学、幾何学、ぜんぶ面白い。毎日やっても飽きない。だからまあ、数学専攻しつつ２単位だけ古典楽しむのもアリなんじゃない。

枕草子、方丈記、徒然草をやるらしい。えっ徒然草あるじゃん嬉しすぎるよ。「花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは」これをタイトルにしてnote書いたことがあるぐらい、徒然草が好き。本も持ってる。古文の知識はもうほとんど残ってないけど、原文で読んで、自分の解釈を持って、現代語訳を読むのが楽しい。
「花は盛りに」良いよね。まさに今の季節にピッタリだと思う。桜が満開の頃はみんなに見てもらえたのに、葉桜になったら誰からも見てもらえないんだよね。私はそういう哀愁含めて葉桜が好き。まさに「をかし」だと思う。他に「をかし」だと思ったのは、朝に窓を開けると部屋が水色に見えること。

先週の授業では、清少納言の「夜をこめて」の段を読んだ。清少納言、気強くね？聡明な女性なんだろうけどさ「君の返歌良すぎて自慢しちゃったヨ😄💦」って言われて「あなたの歌は下手すぎて恥ずかしいから誰にも見せなかったわ」って返すんよ。かと思えば「をかし」なことを繊細な感性で書いてる。いやーー魅力的すぎるよ、清少納言。
でもこういう頭良くて気が強い感じが紫式部は嫌いだったんかなって、紫式部日記読んでて思った。紫式部「清少納言！特にコイツは💢」みたいな書き出しで笑っちゃった、めちゃめちゃ嫌いやん。

そんな感じで楽しく大学に通っている。あまりの忙しさに気が狂いそうになるけど、大学にいる間に全ての用事を終わらせてるから、家に帰ると案外暇だったりする。毎朝お弁当を作って化粧をすることにも慣れてきた。朝起きるために、とにかく早く寝ている。元々23:30就寝だったのが、22:30とか21:30の日もある。さすがにそれだけ早く寝ると、早起きしてもしんどくない。
寝る前にお菓子を食べてしまうのが嫌だったけど、今は少なくなった。シゲキックス食べるようにしたからか、他に食べる気にならない。目覚める酸っぱさ！って書いてるのに、食べて速攻寝てるの笑う。

ただずっと毎日元気でいられるかというと、そうではない。週に１回ぐらいは、メンタルか体調か、もしくは両方が下降する。バイトを当日に休んでしまった日もあったし、大学に行けなかった日もあった。
まあ今のバイト先はメンタル不調にめちゃめちゃ理解があるから、特に聞いてくることもないし、勤務時間は頑張ってるからか、サボってると思われない。ほんとにありがたい。

最近久しぶりに、起きたら寝かされてた、という状況を経験した。たぶん去年の夏以来？すごい久しぶりの感覚。
大学が始まって二度目のカウンセリングの日、特に体調が悪かったわけではなかった。普通に授業２コマ受けて、ゼミ行って、カウセの時間を勘違いして走っていったぐらい。ちゃんと声は出ていたと思うし、なんか言ったときに「自分のことをよくモニタリングできているね」と褒められたぐらいだった。ほらもうこの時点で記憶に自信がない。

全く覚えてないわけじゃない。記憶として脳に保存されているはずで、ただどこに保存したか分からなくなってるだけ。
すごく客観的な映像は頭の中に残っていて、心理士さんが「できていたことができなくなる、喪失は注意して見てる」と言っていた。起きてから、何の話をしていたか聞いたら「日記が書けなくなったけど、人に話すようになった、みたいな話」と言われた。「急に来たね」と言われていたし、意識がはっきりした時に心理士さんはビックリしたような表情をしてたから、そのとおり急だったんだろうなと思う。
そのあとの私はいつも通りで、ゲラゲラ笑っていた。自分で歩いて家に帰れた。それぐらい、だから、情報が少なすぎる。
心理士さんの言葉の“喪失"が日記を書けなくなったことを指すとしたら、記憶を飛ばすほどの内容には思えない。どちらかというと、人に話すようになった、というポジティブな言葉の方が危ないように感じる。

一応同じようなことがあったときの日記を引っぱりだしてきて読んでみた。時は昨年の夏。盆休み明けのカウンセリングだった。
就活の話がしたいと言って話し始めたけど、何が言いたいのか分からなくなってきて、気づいたら寝かされてた、保健室で休んでから帰った、と書いていた。
後のカウンセリングで、思考停止してるように見える、と言われたらしい。

共通項は、話のテーマが軽すぎるということ。友だちにでも話せるような内容を話している。いつもなら友だちには言いづらいことを話すのに。話すことがなかったというよりは、話したいことがあったけど言い出せなくて適当なテーマを出したように見える。

あとは今回に限って言えば、できなかったことができるようになった、と話していることが気になる。私は成長を感じることだったり、成長したね、良くなったね、と言われることがとにかく苦手だから。
できなかったことができるようになった、というのは喜ばしいことに思えるが、私はその裏に期待とプレッシャーを感じてしまう。できるようになったんだから、もうできなくならないよね、という期待。この病気になってからもう４年も経つのだから、そろそろ学ばないか？と思うけど。
できることが増えて、できなくなって、またできるようになって、そういう繰り返しの病気なんだと納得できればいいのに。
自分で自分に期待をしてしまうし、周りからも期待されていると思い込んでしまう。そしてできていたことができなくなったとき、私は期待を裏切ったことになる。
躁と鬱の混合状態で、もう死んでやるぜ❗となったときも、成長したよね、と言われたことが引き金になってしまったぐらいだ。

以上のことから、今回は
「話したいことがあったが言い出せず、言えなかったことを考えながら話していたら頭がパンクしてしまって強制的にシャットダウンして再起動した」か

「できなかったことができるようになったと話したことで、成長を感じた反面、またできなくなったら期待を裏切ることになってしまう、同じことを繰り返す人生はもう懲り懲りだ、と過呼吸を起こした疲れで動けなくなった」
の２つの説に落ち着いた。

実際のところ、どちらだったのかは誰にも分からない。過呼吸を起こしたか否かは心理士さんに聞けば分かるが、頭の中のことは聞いたところで分かるはずがない。

シャットダウンとか、再起動、という表現は結構好きだなと思う。ぶっ倒れてようが、意識飛んでようが、再起動してたんだよね、と言えばソフトに聞こえる。起きたときに、シャットダウンする前のことが思い出せないのも、頭の中になにもない感覚も、パソコンのタブが全部消えた時みたいだなと思う。

この頃は外で再起動することもなく、家での頻度も低くなっていたから、一人探偵ごっこは久しぶり。再起動した日から次の日は繰り返す恐怖でパニックを起こしてなにもできず、大学も行けなかったけれど、なんとかその次の日には復帰して大学に行けた。

再起動した直後に状況がつかめないまま「なんの話してましたか」と聞くところが、私らしいなと思う。覚えてないことに慣れすぎているし、空白は気になるんだろうな。だからこうやってnoteに書いて、頭の中を整理して、自分なりの仮説も出す。

覚えてないことに慣れた、と書いたが、怖くないわけではない。全然、余裕で、普通に怖い。でも、一緒に居た友だちに、自分がどんな様子でなにを話していたか、と問うことはもっと怖い。元恋人や、ゼミの先生、心理士さんにはよく聞いてると思う。「今日何があったか気になるなら聞いてね」と言われて「なんもなかったが？？」って思うこともあるし。そう言われてる時点でなんかあったに違いないんだよな。

自分の記憶の空白を埋めるために、起きたらすぐ確認するホワイトボードがあるし、１０冊以上書いてきた日記がある。このnoteだってそう。備忘録。なんで消したんやろほんまに。

今週は第一志望と第三志望の面接がある。
先週の第二志望の一次は期待しても良さそうだった、というか開始すぐに二次でお会いしましょうって言われて、最後にもESの評価がクソほど良かったということを聞かされた。口が悪いが、めちゃめちゃ嬉しかった。

今週もどうにか乗り切りたい。第一志望にマジでどうにかして入りたい。学歴はないし、筆記試験も半分ぐらいしか解けてないから、面接呼んでもらえただけ奇跡なんだけどさ、頼むよ。
周りが内定持ってるとかはそこまで気にならなくなってきた。だって入りたい企業全部受けてるけど、まだ一次だもん。なんなら筆記試験まだ受けてるよ。
早く終わらせて大学の勉強やりたいぜ、とも思う。でも焦ったところで就活スケジュール決めるのは先方だからさ、私は物怖じしない性格って言ってるぐらいやし、ゲラゲラ笑って面接で壮大な自分語りして、面接官の方と話すの楽しんでればいいんじゃん。それで落ちたとこもあるけど、縁じゃん？
全部落ちて就職できなかったら実家帰って、なんとかする。第一志望も第三志望もこれまでWebでしか話してこなかったから、お会いできるのはガチで楽しみではある。会社入るのも初めてやし。

わたしの今週
日 ジムに行きたい 料理した
月 大学 面接
火 大学(古典ある！）バイト
水 面接
木 大学
金 バイト 帰省
土 通院 友だちと遊ぶ！

今日まで乗り切った自分ら～
最高だぜ～🐢
読んでくださってありがとうございます🌔