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演劇的人生加速論6

身体の個性?

演技を教えているときに、生徒さんの中に学びの障害となるものが見つかることが多々あります。

その一つが、身体のエゴです。

いきなりきつめの表現になりましたが、身体の個性でもあります。とも言い換えることができますが、かなり頑固な癖になると「表現の邪魔をする」ことが往々にしてあります。

ここまでくると「エゴ」になります。

僕たちの肉体は、人生における色々な経験を記憶、保管しておく能力が高いのです。これは、良い意味でも悪い意味でもです。

過去の経験だけでなく、現在の自分の思考、自分自身の在り方はもちろん、自分でも普段意識していない認識の仕方の影響を受けます。

自分自身の肉体に起きている「真実」に委ねていけると、100%の体験ができます。身体が素直で、余計なエゴがないと、委ねる能力が高いのです。これは経験となり、学びにつながります。

ですが、自分自身に起きている「真実」に抵抗し、体験に自分自身を明け渡すことができないと学びにつながりません。身体のエゴが強いと、このときに抵抗をするのです。

だからこそ、俳優は身体に対する感覚も繊細にして、澱みのない澄んだ音の出せる楽器になる必要があるのです。


そして、人生においても「心と身体は関連」していますから、エゴは身体に現れてきます。身体から心に影響を与えることもあります。

どんな人生を生きたいのか?

できるだけ健やかで明るい日々を過ごしたい自分としては、瞑想で思考を穏やかにし、ヨガで自分の肉体を通して自分自身と向き合うというのは、結構大切だったりします。


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