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好きなものを語る③

『心をととのえるスヌーピー悩みが消えていく禅の言葉』

1.はじめに−そもそも禅って何?
どうもSAMです。好きなものを語るシリーズ第3回目となる今回は、本屋で、見かけて購入を即決した本『心をととのえるスヌーピー悩みが消えていく禅の言葉』ついての感想などを気の済むまで書いていきたいと思います。
本編に行く前に、上の方に太文字で書いていますが、そもそも禅とは何でしょう。[禅って言葉は知ってるけれど意味はよく分からない]という方もいらっしゃると思うので調べてみました(^o^)

自分自身の存在の真実を探すこと。そのために禅僧は修行をするのですが、禅は普段の暮らしの中でも実践できます。みずからを律し、万物に感謝し、ムダを省き、生き方を見つめ直すこと。そんな根本的なことが禅につながります。

https://intojapanwaraku.com/art/1074/より抜粋

なかなか難しい話ですが要するに、大事なのは最後の2行だと私は思います。つまり、禅とは自身と向き合いながら自分を見つめ直すための手段の1つであると考えてよいのではないでしょうか。前置きが長くなりましたが、禅の簡単な説明も終わったので、本編へ行ってみましょう!
2.「見た目はこども、頭脳はおとな」のキャラクターたち
最初、書店でこの本を見かけた時『ピーナッツ』と禅の組み合わせが合うとは正直思っていませんでした。禅はどちらかと言えば、堅いイメージが私の中であり『ピーナッツ』は反対に子供向けの柔らかいイメージがありました。
とはいえ、『ピーナッツ』本編を読んだことがなかったため「この機会に読んでみたい」と思い、購入しました。普段ならレビューなどをネットで見て、頭の中を冷静にしてから買うかどうかを決めるのですが、今回は直感を信じて購入を即決しました。結果的に、そうしてよかったです。
この本を読んでまず最初に驚いたのは『ピーナッツ』に登場する。キャラクターたちの性格です。みんな子供なのに考え方は大人なのです。
ちょっと見てみましょう。以下は『ピーナッツ』に登場するルーシーが登場する漫画のセリフです。

わたしの人生よ。わたしがしたいことをする!
わたしはわたしよ!
わたしの人生よ。それを生きるのはわたしよ!!
ちょっとした手助けはいるけど…

本書5ページより引用

ちなみに、ルーシーは絵の見た目から見て年齢は小学生くらいです。というか『ピーナッツ』に出てくるキャラクターたちは全員がそれくらいの年齢の子供です。なんか芯がしっかりしてるというか、子供らしくないというか、とにかくすごいですね。自分が同い年くらいの時は、こんなこと1ミリも思っていませんでした。(苦笑)
3.私のお気に入りの禅の言葉
ここからは、この本を読んでいて特に気に入った禅の言葉とそれに通じる『ピーナッツ』の漫画を合わせて紹介します。
時時勤払拭(じじつとめてふっしきせよ)
→「心が濁ったり傷付いていることに気づいたらすぐにきれいに磨くようにしなさい」という教えです。また、傷つかないように常に心を磨くよう心がけることの大切さを表した禅語だそうです、この言葉に通じる漫画はこちら

「人は後悔しながら生きるべきじゃないよ」
「心がずたずたになる可能性がある」
「もう何年も後悔し続けてることがあるんだ…」
「いままで、誰にも噛みついたことが無いってこと!!」

〃29ページより

この漫画のセリフは全て、ルーシーと一緒に過ごす、スヌーピーが言った言葉です。このページで「時時勤払拭」をよく表しているものとしてスヌーピーの「人は後悔しながら生きるべきじゃないよ」という最初のセリフが紹介されています。
流石はスヌーピー!!ただ可愛らしいだけの犬ではないですね。いい意味でちょっとスヌーピーのイメージが変わりました。絵の可愛らしさとセリフのギャップがまた良いですね。確かに、失敗したからと言って後悔を引きずっていても良いことはなにもありません。
なかなか難しいですが、過去のことで落ち込むより前を向いて歩いたほうがいいですよね。まぁ…分かってはいてもすぐに切り替えるのは難しいのですが(苦笑)
私も頑張って前向きに生きていきたい!
②無心(むしん)
→心を無にすること。つまり、いつでもどのような相手に対しても自然体の自分で臨むことの大切さを表した言葉だそうです。この言葉に通じる漫画はこちら

ルーシー「ときどき、あなたはどうして犬なんかでいられるのかと思うわ」
スヌーピー「配られたカードで勝負するしかないのさ」
スヌーピー「それがどういう意味であれ」

〃45ページより

犬小屋の屋根の上でくつろぐスヌーピーに対して「ときどき、あなたはどうして犬なんかでいられるのかと思うわ」とルーシーが言います。なんだか「犬であることをどうして、そんなにあっさりと受け入れられるの」と遠回しに馬鹿にされているようにも、また、哀れみの目を向けられているようにも受け取ることができますね。
普通ならそう言われた時に、少し怒ってしまいそうですが、スヌーピーは「配られたカードで勝負するしかないのさ」と落ち着いた表情のままルーシーに言いました。
本の中では、スヌーピーのこのセリフが「無心」という禅語に通じるものがあるとして言葉の意味と共に紹介されています。
どうやら、他人によく思われようとして、自分を大きく見せようとせず、ありのままの自分で精一杯生きたほうが良いみたいですね。
私の場合は逆に、自身の障害を理由に「自分はダメだ」と思ってしまいがちですが、そんな私でも今の自分を素直に受け入れて、これまで以上に精一杯生きれば「何が良いことがあるかも」とこのページを読みながら思っていました。日々の生活の中で「何でうまくできないんだろう」と思ってしまうことはたくさんありますが、たまには自分を褒めてあげてもいいかもしれませんね。
明日の私へ…いつもありがとうm(_ _)m
4.終わりに
ここまで『心をととのえるスヌーピー悩みが消えていく禅の言葉』について色々と書いていきましたが、いかがでしたでしょうか。
学生時代に本の内容の要約を課題で結構やってきたので自身はあったのですが、今まで読んだ本の中で、まとめるのが1番難しく感じました。
既に綺麗にまとまっているものを自分なりの表現にまとめ直すのは、なかなか根気のいる作業でした。元の文章をそのまま引用して、それに自分の感想を付け加える方法を取っても良かったのですが、それでは引用だらけになってしまい、まとめる意味もなくなってしまうため、引用は必要最小限にしました。
内容に関しては、今まで自分の中には無かった物事の捉え方や考え方が知れてとても面白かったです。そして何より、読み勧めていく中で自分の中にあった悩み事が少し減ったような気がしてよかったです。
根本的に解決した訳ではありませんが「そんなに深く悩まなくていいんだな」と思えたことが1番の収穫でした。
読者の皆様の中にも「悩みが多くてあまり眠れていない」なんて方がおられるのではないでしょうか。悩み解消・解決のきっかけとして、この本を手にとって見てはいかがでしょうか。きっと心が楽になるはず!

WEB上の参考資料
日本文化の入り口マガジン 和樂web

参考文献
『心をととのえるスヌーピー悩みが消えていく禅の言葉』
著者:チャールズ・M・シュルツ
訳:谷川俊太郎
監修:枡野俊明
発行:株式会社光文社


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