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一級建築士「試験」について語る①

合格率低すぎ問題

一級建築士という資格は独占資格だから、建築の仕事を続けるうえで必須なことが多い。
必須なくせに合格率が低く、一次の学科試験が10%後半、二次の製図試験が30%前後、総合で10%弱という合格率のため、ほとんどの受験生が、日建学院か総合資格学院かの資格学校に通うことになるけど、受講料がとっても高い。総合資格なんか学科製図のセット講習だと100万円超えるんじゃないのかな。

そして学科試験に受かると製図試験は3回まで受験できるけど、試験は年に1回しかなく、製図試験については、いまひとつ採点基準がはっきりせず、受かった人も何で自分が合格なのかすっきりしない、落ちた人も何が原因で落ちたのか、はっきりとはわからないまま製図試験を繰り返す。

会社の若い人たちをみていると、試験勉強でかなりの時間的、金銭的な犠牲を払って頑張っているのに、合格するまでの年数が長くなっている感じがする。

令和2年度から、資格者を増やすために、以前は建築の学歴+建築の実務経験の両方がないと受験できなかったのが、受験資格を緩和して、実務経験がなくても学歴要件だけで受験できるようにしているのに、合格者数が増えていない。
ただじゃなくても人手不足、特に若い人が少ないと言われている業界なのに、国はこの資格をどうしようとしているんだろう。

(参考)
一級建築士合格データ|建築士の塾 by archicom


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