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80年以上前に人を動かすために大事なことは判明していた

D・カーネギー「人を動かす」


・メンバーがなかなか自分から動いてくれない
・最近マネジメント職になってどうやってメンバーを動かしていくことができるのか
こんな悩みに関して、「人を動かす」には考え方とアクションが書いてある本です。

なぜこの本をおすすめするかと言うと、
1936年出版、世界で1500万部以上、日本国内では500万部以上を売上ている世界的名著であり、自己啓発本○選でも必ず入る、これは読んでおけ。と言う本なのはもちろんですが、
自分自身も壁にぶつかり何かヒントがないかと思い読んで、実践していった最初の本であったからです。

この記事では、厚みのある本なので読む前に大まかな内容を理解してもらい、読書のハードルを少し下げられる内容になっています。




厚みがある本をすごく凝縮し一言にまとめると・・

相手に「じぶんは重要な人間である」と感じてもらうように、相手に興味を持ち心の底から褒める

と言うことが書いてあります。

「人を動かす」は大まかに以下のもくじ構成になっています。

  1. 人を動かす3原則

  2. 人に好かれる6原則

  3. 人を説得する12原則

  4. 人を変える9原則

重要な内容は第1章の「人を動かす3原則」に集約されており、他の章はより具体的に3原則を実施していくために実践すべきことが書いてあります。

私がこの本を読んだタイミング

この本を私が読んだのは、前々職で始めてコールセンターのSVになり壁にぶち当たったときでした。
業務を管理しマネジメントする中で、オペレーターや後輩の指導育成が思うように進まないことに悩んでいました。

具体的には「私の指示待ちになってしまい、自主的に業務をより良くするために中々動いてくれない」というものです。
多くのメンバーや同僚がいる中で、自分1人で常に戦っているような感覚になってしまっていました。

当時はスマホは出始めでガラケーがまだ主流の時代。本を買って勉強しようと本屋さんへ行き、「人を動かす」の新装版がちょうど発売されて、デールカーネギーフェアでディスプレイをされていました。

「人を動かす」と言うタイトルを見て、「あ、これだ!メンバーを動かすためのヒントがありそう」と迷わず購入したのを今でも覚えています。
そして未だに手元にずっと置き、読み返しています。

じぶんは凄い人間だと思うためには、他人から言われる意外にない

「自己の重要感」と本の中では書かれていますが、

具体的には
「じぶんは重要な人間であると感じられる」
「他人に求めてもらっている」
これによって「じぶんは凄い人間なのだ」と感じることができます。

重要と認めてもらう相手が必ず必要になり、相手から褒めてもらうなどがないと、いつまでも感じとることができないものです。

ただ褒めるではダメで「心から褒める」

このために、相手に興味を持つことが大事であると書いています。
うわべで褒めても、相手に見透かされてしまい、意味がなく返って逆効果です。

例えば、超一般男性の私、とあるサラリーマンにむかって
「超イケメン男性俳優さんに似てますね!」と言われたら
「馬鹿にされている」と思います・・お世辞は口から出るものです。

そうではなく、
「とあるサラリーマンさんはいつも本を持ち歩かれて、勉強熱心ですね」
と言われれば、
「いつも本を持ち歩く」を見てくれていて、
そのことを「勉強熱心」と褒めてくれているので、あくまで個人的にはですが、悪い気はしないどころか、ちょっと嬉しくテンション上がります・・

「人間はどんな言葉を用いても本心を偽ることはできない」

本の中で紹介されているエマーソンの名言に全ては込められています

私が行動したこと

まず実施したのは以下の2つです。
1.これまでの自分がどうやってメンバーに接していたかを振り返る
2.メンバーを観察をしっかりする

1.これまでの自分がどうやってメンバーに接していたかを振り返る
・これまでメンバーを褒めたことがまずない
・メンバーがどんなことをしてくれているか関心をもったことがない

これではメンバーは動かないのは当然だと、振り返りで恥ずかしくなりました・・

2.メンバーをしっかり観察する
・今まで気づかなかった、メンバーが自発的にやってくれていて良いことが見つかる
・悪いところは目立つので意識的な観察がいらないが、良い行いは見落としがち
・学生のころ実家でお母さんがご飯を作ってくれるくらい当然だという感覚になっている

観察してみて、心から褒めるポイントはたくさんあると気づくことができ、さらには自分がメンバーに求めていた主体的な行動はたくさんあり、やって欲しい優先順位が伝わっていないだけであったことがわかりました。

ここからは、心から褒める実践をしていきました。
そうすると、少しずつ本来先に進めて欲しい、ミスの抑止に積極的に取組みをしてくれるようになりました。結果、取組み前には頻発していたミスはなくなりほぼ0件にするまでになりました。

まとめ

相手に「じぶんは重要な人間である」と感じてもらうように、相手に興味を持ち心の底から褒める

  • 動かしたい相手に「じぶんは凄い人間なんだ」と思ってもらうようにする

  • そのためにできることは、相手に興味を持ち心から褒める



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