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台湾漫画と日本漫画 #1 価値観

前回の『台湾漫画から日本漫画へ』の記事を掘り下げスタッフ目線から、今回もSalah-Dの漫画の魅力についての記事を書いていこうと思います。

Salah-Dの自己紹介についてはこちら

どこでもヤングチャンピオンで漫画を連載している漫画家Salah-Dのスタッフから見て、台湾漫画と日本漫画の違いについて綴っていきます。

台湾での漫画は『アートであり、文学』

まず、台湾での漫画は、アートや文学といった印象です。台湾政府の文化部(日本でいう文化庁)が台湾漫画家のイベントをすることも多く、Salah-Dも作品の展示や講演などで参加することがあります。その際、スタッフも足を運ぶのですが、漫画の展示の仕方が丁寧で、講和や講座を真剣に聞く参加者の姿勢を見る度に漫画はひとつの大切な文化なんだと感じます。
その為か、漫画作りも丁寧な作品が多いです。写実的でデフォルメが少ない画面作りをしている漫画家が多い気がします。

絵のデフォルメをしている漫画家もいますが、少ないと思います。何かデータを取っているわけではなく、あくまで筆者が台湾漫画を読んだり見たりするときに感じることです。漫画がアート寄りだからか綺麗で丁寧な画面作りが得意な漫画家が多いという印象です。

Salah-Dの代表作『陰間絛例』も登場人物や世界観の舞台が台湾ということもあり、台湾の文化、芸術作品のひとつとして扱われているように感じます。

日本の漫画は『娯楽、エンターテイメント』

日本漫画は、とにかくジャンルの幅が広く、楽しみ方がさまざま。ファンタジー・ドラマ・恋愛・アクション・ホラー・スポーツ・日常など多種多様です。出版社や雑誌の特色によっても違いますし、近年では電子漫画が中心とも言われていますよね。Salah-D連載中の雑誌も電子雑誌です。日本での漫画は、まさに娯楽、エンターテイメントではないでしょうか。

筆者が、海外にいることもあり日本の漫画の素晴らしさをひしひしと感じます。(海外にいる日本人は共感してくれると思います)
台湾漫画は、電子書籍はありますが、まだまだ紙ベース。電子でのプラットフォームが整っていませんが、その分、紙での漫画の需要があるというメリットもあります。

日本漫画は世界に誇る娯楽、エンターテイメントだなと思います。他の国から見るとまた違う目線になるのかもしれませんが、台湾人から見ると日本の漫画やアニメは憧れや魅力があります。理由は、シンプルに『面白い!』これにつきます。漫画やアニメの人気から派生して、キャラクターやゲーム・おもちゃなどのクオリティも含め、日本を代表するコンテンツとして人気を博しています。

Salah-Dも日本の漫画やアニメに影響を受け、育ってきました。その為、憧れの日本漫画家が多くいます。日本漫画に対して敬意を表しており、そのリスペクトから、現在連載中の日本漫画は、様々な工夫をしています。これはまた、別記事で書ければと思います。

さいごに

台湾の漫画については台湾政府文化部が管理している『台湾漫画基地』が日本語もありわかりやすいので、リンクを貼っておきます。

現在、東京で『漫画の絆 台日色紙展』イベント開催中とのことなので、台湾漫画について興味を持った方、お近くの方は見に行ってみてはどうでしょうか。※Salah-Dの作品はございません。

紀伊國屋書店新宿本店
住所:東京都新宿区新宿3丁目17-7
営業時間:10:30-20:30
展開期間:2023年3月9日(木)-3月19日(日)
展開場所:1階催事スペース 「THE ENTRANCE」


この記事を読んで、Salah-Dの漫画に興味を持ったという方は、Twitterでも情報発信していますので、こちらもご覧ください。

現在、様々な電子マンガ配信サイトで試し読み増量キャンペーン中です!
(単行本第1巻試し読み増量キャンペーンは明日までです!)

最後まで、お読みいただきありがとうございました。
また、次回もSalah-Dの魅力について、お伝えしていきます。


筆者:Salah-D スタッフ

※記事の内容は、個人の見解です。

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