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大人の修学旅行。第二話

旅は気まぐれ、風まかせ。

間髪入れず早くも第二弾決行、今回の行き先はそうサーファーなら誰もが夢見る聖地「伊良湖」であります。インドア派なのに、なんならカナヅチなのに、主宰はすっかり日焼けしここ最近図らずも夏しちゃってるボーイ感を全身に纏う運びに。逆に今がチャンスなのでは?青レンズのサングラスとか掛けとけばそれっぽく見えるのでは??

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外見ばかり気にし過ぎか⁉しかし大学時代からのマイメン4名と共に一路、愛知県田原市へ。各人しごおわからの合流、学び舎のお膝元で寿司を食いドンキで買い出し後温泉で汗を流し、しばしの仮眠。翌朝未明の中国道を激走、途中ゲリラ豪雨の爪痕残る忍者の里にて途中下車。一般道へ下りたのが丁度7時前、関東方面からお越しの先輩とネカフェで無事落ち合った。

藤井風/きらり

先輩のバイクに代わる代わるニケツされながら、三河湾を横目に田園風景をひた走る。いちご狩りうなぎ直売所メロン食べ放題、胸踊る看板ばかりが立ち並ぶ。視界にヤシの木が飛び込んだ瞬間の高揚感、たけし映画の世界観を想起させるひまわり畑。お目当ての品が見つからず一体何のために入ったのかわからないコンビニ、ホームセンター。

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着いたは良いが暴風に耐え切れず転倒を繰り返すタープ、引き揚げの最中資財ダンボールから氷水が漏れ出し砂浜へポロポロと一つまた一つ荷物がこぼれ落ちていく。なんか砂浜沿いの道路…お小水くさくね!?とりまバーベキューだけ先に済ませます!?これですこれ。これこそコロナ禍のおかげで我々がすっかり忘れかけていた「旅の醍醐味」だったのです。

サザンオールスターズ/海

結局、場所を変えてもタープは立てられず。激しい風と日差しの中、日陰ゼロ状態でとりま腹ごしらえから。男5人衆の一見緻密そうで実はかなりアバウトな肉×海鮮両対応の買い出しが想像以上に功を奏し、アヒージョパスタ→ソース+焼き肉のタレ焼きそばコンボまで完璧に繋がった。メシが進めば当然BGM合戦になる、オバサー/アラフォー直撃の銘曲が次々並ぶ。

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一旦宿のチェックインを済ませた後、レトロでノスタルジックな大浴場にて汗を流し名物「伊良湖サンセット」に備える。コロナ禍の煽りを受けがらんとした海水浴場から見えたのはどこまでも続く地平線。刻一刻と変わる空模様、飛行機雲と行き交う船跡。天国はここだったのか。元来インドア派カナヅチを地で来た主宰は、あまりの美しさに言葉を失い立ち尽くす。

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Def Tech/My Way

晩飯買い出し班を待つ間「ナンジャモンジャ」に花が咲いて。果たして今ゲームの最適解とは!?自分の名付けたカードを着実に回収できるか、気難しく紛らわしく名前を付けたところで酒が回れば結局訳わからなくなり、そもそもジャン勝ちで全部決まっちゃう遊びなんじゃね!?そこから紆余曲折ありまして、大富豪を挟みつつドンキで買った格安ドローンの動作チェックまで。

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その後各人、信じられないくらいの寝息といびきでもって翌最終日の朝を迎えた。名古屋名物「モーニング文化」の持つ包容力とボリューム感に感動しつつ、この旅四度目のサーフサイドへ。先日とうって変わり終始静かで穏やかな海と風、前夜しこたまYouTubeを観込んだおかげで早々にタープ設置成功。積み残したお酒と肉をどうにかこうにかさばき切った。

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SHINGO★西成/かかってこんかい Remix

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出発時間ギリキリまで持ち込んだSUPボードで夏を満喫した後、近くの灯台で記念撮影を済ませバイク帰りの先輩とはここでお別れ。お土産選びもそこそこに16時半発のフェリーへ乗り込み、途中ご当地サイダー片手に宇良関の千秋楽を観届けた。トイレ休憩の妙により意図せずお土産の赤福まで確保、目立った渋滞もなく無事家まで辿り着いたのでした。

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旅は気まぐれ、風まかせ。連れを下ろした後で忘れ物に気付くあの感じ、慌てて回収方法を模索するあの雰囲気。環状線への合流が鬼難度だったり、その後の地道ナビが頑なに最適ルートを外していく感じ。あれこそが返す返すも「旅の醍醐味」だったはずです。喜んで送り届けますし、アクシデントを楽しめなくなったらいよいよおしまい。めちゃくちゃ楽しい3日間でした。

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