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虎に翼32話(一美)

兄嫁 花江「『いつもとは違うなぁ  今日の寅子さんは…』
そういう些細な事に お気づきになる気の利いた殿方なんて
"ほんの ひと握り" なんだから…」

花江の盛り立てに
ワンピースを新調、
それを着てお祝いの席へ…

寅子を見て
花岡「その服 とても似合ってるよ」

*出た!ひと握り の男

花岡「一度 ここで食事をしてみたかったんだ」

寅子「私もそうなの。
ちょっと大人に なった気分」

花岡「とっくに大人だろ
身の回りでも 所帯を持った者が ほとんどじゃないか」

寅子「そうだけど…
私なんて まだ始まってもいない  というか…
やめていった仲間たちの為にも  たくさんの経験を積んで 立派な弁護士になりたいわ!」

*抱負を語る(語ってしまう)
寅子


花岡「…………そうか」


寅子「ここでの初めての食事が花岡さんとで   私とっても嬉しいの❣️」

*傷口に 塩を塗ってしまった かもしれない  寅子

花岡「ズルいよな…
そういう事 サラッと言ってのけるから…」


花岡「実は さ   春から佐賀地裁に赴任することになった」

寅子「お父さまの近くに?
それは よかった
でも…
なかなか会えなくなるわね

外に出た ふたり…

寅子お昼  寂しくなるわ

花岡「駅まで送って行こうか」

寅子「ううん  ちょっと事務所に寄ってから 帰る」

花岡「そうか……」

無言のまま
しばし   立ちつくす二人

口火を切ったのは
寅子だった
「じゃぁ お互い頑張りましょうね!」

花岡「…………
        …ありがとな    猪爪」

*この ↑  ひと言に
どれだけの想いが内包されているのだろう

一美 : 泣…

寅子「またね  体に気をつけてね!」

悪気 無く
明るく返す(返してしまう)
寅子

寅子にも

花岡にも

二律背反した気持ちは
あったんじゃないか…
と 思います。

相手が進もうとしてる道 、
それを応援する気持ち
と、
自分の隣にいて欲しい気持ち


ひと握りの男  花岡
自分のスタイルを崩せなかった

なりふり構わず
自分の心のままに
行動できなかった…

とも 言えますし…


花岡
捨て身には なれなかった

とも 言えますよね

本気で恋愛感情を抱いたら
こんなハンパなもんじゃ
カタが  つかない。

花岡の中で
破壊💥と創造が起こる筈です。

必ず 花岡の中で 
新たなものが
創造されてゆく筈

それにしても…
恋愛オンチな寅子

……………

その後の寅子

残り半年の 修習を終えて
正式な弁護士資格を手に入れ
「弁護士の猪爪寅子と申します」
依頼人に 挨拶 し続けるも…

来る日も来る日も

「別の方に…」

「女 ? カンベンしてくれ!」

「他の事務所 あたります」

依頼人に 断られ続けられてしまう

はて…
                 一美







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