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のび太という猫がこの世を去りました。

のび太

2022/05/23、午前08:40頃、我が家の猫、のび太、がこの世を去りました。16歳と11ヶ月。17歳の誕生日まで20日でした。

死因は慢性腎不全。この病は猫の死因の第一位だそうです。

今までは、甘えても決して自分からは抱きついて膝に乗ったりする子では無かったのですか、ここ一ヶ月は、急に甘えん坊になっていました。
始めは、何でこんなに急に性格が変わったのだろう、と思っていましたが、これも病気の予兆のようなものらしいのです。

ライフボート

のび太は、相棒しずかと一緒に、千葉にある、
ライフボート
という、保健所で殺処分を受けるはずだった猫や犬の里親探しをするNPOから引き取ってきました。当時2、3ヶ月で2人とも去勢手術、避妊手術済みでした。のび太は人に怯える事も無く本当に明るく可愛いらしい子で一目惚れしました。しずかは当初本当に内気な子で、うちが引き取らなければ貰い手がつかないのでは無いかと心配になって2匹同時に引き取りました。私がドラえもんが好きだったので、オスはのび太、メスはしずかと帰りの車の中で決めました。

ライフボートから来たばかりののび太(右)としずか(左) 2005年

内気なしずかより、社交性のあるのび太はすぐに我が家の一員として溶け込んでくれました。しずかも徐々に図々しくなっていくのですが。

のび太の愛情

家に遊びに来る友達とも屈託の無い表情で接して、みんなから愛される子でした。

また、絶えず家族の事を気にかけて、何かあった時には、心配そうに寄り添っている優しい子でした。

私も、病気で苦しんでいる時に、ふと目を下すと、いつものび太が心配そうに、私の事を見上げていて、それで何度も私の心は癒されたものです。

異変

あ、来月で17歳だ、と言っていた今月の13日頃、ふと、ふくよかだったのび太の身体をよく触った瞬間、私たちはあまりの痩せ具合に驚いて、これは、病院に行かなれば、と思い、先週の月曜日に病院に連れて行きました。

ケージに入って、大きな声で鳴いて嫌がりました。

その時の診断が、慢性腎不全。週に二回の点滴と「おくすり」というものを処方されました。これから出費が多くなるね、などと言っていました。

しかし、

そのあとネットで、慢性腎不全の事や、血液検査の結果、「おくすり」の正体を知ります。のび太の慢性腎不全は、あらゆる血液検査の結果を見ても、もって3ヶ月、もしくは数日というもので、「おくすり」の正体はお薬ではなく、腎臓の働きを助ける「補助食」でした。

もう、普段のごはんはおろか「補助食」さえ口にしようとしません。

2回目の通院には先週の5/20の金曜日に、私が予定があったため、家族が病院に連れて行きました。

ケージに入れてももう鳴くことも反抗する事もなかったようです。

医師からは、もって一か月だろうとの事でした。「補助食」ももう無理にあげなくていいという話しだったそうです。

最後

しかし、土日と、数時間毎に様子がおかしくなっていきます。トイレに行ったりする事もなくなり、水さえ飲まなくなりました。

5/22夜、これは大変な事になっていると思い始めました。

夜から朝まで、のび太を見守っていました。段々自分がどういう体勢を取っていいのか、のび太自身も分からなくなってきたらしく、数十分毎に体勢を変えます。

朝、6時になったので、交代する家族が来ました。

少しだけ見守り、一時間強のび太の近くで眠りにつきました。

8時頃、家族に起こされると、呼吸もおぼつかないのび太がいました。最後に少しだけ水を飲み、しばらくして、消えるように、この世を去りました。人間も動物もある一定の極限状態に陥ると自然に自分の脳内でモルヒネを作り出すそうです。
最後にのび太の頭の中にモルヒネが分泌されていた事を願います。

愛に愛され、自らもすすんで他者を愛す、そんな愛に満ち溢れた子でした。

しずかとはしょっちゅう喧嘩してたけどね。しずかも喧嘩相手が居なくなって寂しくなるね。

明日、火葬します。

2022/05/23

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