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詩集

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温かく優しい詩、明るく楽しい詩、ちょっと暗めで不気味な詩まで、幅広い作風の詩をお届けします。
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記事一覧

詩『風の旋律』

晴れた空の下 続く石畳の通り かつて旅人が行き交い 賑わっていた街道筋 アーケードの下 駅ま…

荒神咲夜
18時間前
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詩『花びらの栞』

これまでの年月は空のよう 黒雲に覆われ 雨も降ったけど 夕焼けも虹も ぼくは見てきた 白い…

荒神咲夜
7日前
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詩『海と森のオルゴール』

海でもらったオルゴール 潮風が巻いたのは ちゃぷ さささ しゅうう 波と砂が遊んでる音 目…

荒神咲夜
13日前
125

詩『金色の橋』

雨上がりの虹のように 朝開いて夜しぼむ花のように 美しく儚い 追っても探しても現れない 夢…

荒神咲夜
3週間前
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詩『夢への扉』

本の表紙は夢への扉 開くと広がる景色 感じる風や匂い 主人公に自分を重ね ページを繰っていく…

荒神咲夜
4週間前
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詩『ちぎれ雲』

風のいたずらか 積み重なった厚い雲から 小さなかけらが飛び出した 風に流されて ちぎれ雲が…

荒神咲夜
1か月前
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詩『過ぎゆく春』

暖かな日を待ちわびて 咲き誇った桜が風に揺れ 急ぐように散ってゆく たなびく霞 揺れる陽炎 花吹雪に透ける空 花びらは風に乗り 街を照らす夕日に染まり 空のはたてに消えてゆく 朧な月にかかる雲 闇たゆたいて 浮かぶ花びらは夢まぼろし 桜 散る 桜 舞う 日毎夜毎に 過ぎゆく春 季節は移ろい 心に留めた花の姿も 日一日と 薄れゆく

詩『新芽の雫』

負けるものか 負けるものか 北風が吹いても 冷たい雨に濡れそぼっても きっと終わる日がくる…

荒神咲夜
1か月前
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詩『春賛歌』

地面の下で 落ち葉の裏で 冷たい雨や 時には霜を 身を潜めてやりすごしてきた 枝に止まり …

荒神咲夜
2か月前
138

詩『時の河の中で』

悠久の時に比べれば 空の広さに比べれば ちっぽけという他ないけれど みんな生きている 日差…

荒神咲夜
2か月前
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詩『届け! ぼくの歌』

寂しい時 青い空の下で ぼくは歌を歌う 大きな空に寂しさが吸い込まれる 楽しい時 道を歩き…

荒神咲夜
2か月前
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詩『太陽』

ぼくは風 空をひとっ飛びして 西の空に沈んでいく 太陽を眺めにいくのさ ぼくは雲 空を流れて…

荒神咲夜
3か月前
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詩『残香』

ともにあった頃は 駆け抜けるようだった時間が 今は淀みにはまったように 同じところをくるく…

荒神咲夜
3か月前
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詩『空のしずく』

夜の野原 草の葉についた一雫 鳥が落としていった涙? それとも…… 月の光が雫を輝かせます 草は大喜び きらきらの指輪をもらったから きれいだねと 虫たちが集まってきました 星が落ちてきたのかな 違うよ ただの夜露さ ぼく 喉が渇いたから飲んでいい? だめ だめ だめ 一匹が歌い やがてみんな歌い出し 雫を囲んで輪になりました 東の空が明るくなると 雫は黄色や赤に染まり 日が昇るとダイヤモンドのように まぶしいほど輝きました  でもお昼になると雫は ほんのちいさなかけら