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諸君、狂いたまえ

以下は、令和五年の四月頃に書いたものです

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この話はほとんどの人に理解されないでしょう

反感を買うかもしれない

煩わしいかもしれない

それでも構わなければ最後まで読んでほしい



例えば、

1人の命でこの国や人の未来が救われるのなら
私は命を差し出す

大切な人が人質にされていたら、交代したい

どうしても大切な事のためなら、常識に抗う


私の中にそういう部分がある

現代では大勢の人を殺める大罪人ではないと
死刑にはならないが、

もし時代が違っていたら、私は死罪になるかもしれない

もちろん人を殺めたり、社会的に追い込んだり、
そういう犯罪の話ではない

自分の身が危ぶまれてもなお譲れないほど
大切なものの為の行動の話

この世は、悪いことをしていなくても、
理不尽に拷問のような苦しみを与えてくる

私は数年前に暗黒時代を生きた

そのどん底の時に、

吉田松陰という先生に救われた

全てのタイミングが必然のようだった

私の潰れかけていたぐちゃぐちゃな心に、

「狂え」と、

「立ち向かえ」と、

「命の使い方を考えなさい」と、

教えられた

身体中に稲妻が走った

悪魔との契約だったかもしれない

彼は幕末時代、
誰よりも国を想い、行動し続けた

その結果、幕府への反逆罪で若くして斬首された

しかしその志は死ぬことなく

受け継いだ弟子達によって幕府は倒され

明治維新に至る

彼は国を動かした素晴らしい人物であり

その志で人を動かす悪魔的鬼才なのだ

その精神が腹に深く入り込み、何かが乗り移ってしまった

彼の弟子である高杉晋作や、伊藤博文のように

突き動かされた

心が熱く燃え上がり、瞳孔が開いた

これが私の行動力が生まれた瞬間である

その時に急激に持ち上げられた情緒が

躁鬱でいう「躁」の部分になった

強い意志と自我と思想と、

元々好きだった日本や地元への愛、

人や社会のために命を使いたいという志が、

その人格が、強く目覚めた

この人生の大転換はポジティブな導きでもあり、

引き返せない茨の道への切符を切ることになる


さて、

最近、私は人生で一番の大胆な行動に出た

その行動が社会的に過ちなのは分かっていた

己の本心を貫いたそれを、

正しいと思っているかどうかは言わないでおく

言いたいのは、

私は決して無意味な行動は取らない

特に大勢の人を巻き込んでいる時に
自分だけ逃げるようなことは絶対にしない

そして、私はバカ正直なところがある

自分の心に反したことができない

嘘を演じるのもとことん苦手である

なので全てのリスクと、避けられない迷惑と、
社会的制裁と、身をすり減らす覚悟をもって

一人で大胆な決断をした

その決断に至るほどの理由があったとはいえ

人の目にどう映るかはそれぞれ違う

一つの行動でとんでもない事態になる可能性もある

それは歴史からよく学んでいる

私の行動を非常識と言われればとても納得できる

こういうのを問題児・異端児というのだと思う

この強さに反して持ち合わせている極端な繊細さは理解しているので、

また自分を地獄へ突き落とすことになるのも分かっていた

それでもやった

理解しかねると思うが、これまでの人生がこのような人間を作ってしまった


「かくすれば かくなるものと知りながら
やむにやまれぬ大和魂」

松陰先生の言葉

意味[これをやると大変な目に遭うのは分かっているが、私の志はどうしてもそれを止めることができない]

深く心に刻んでいた言葉どおりに狂ってしまった

先生もこれで何度も捕まって獄中生活を送っている

国の為、異国を知る為に黒船に密航しようとして捕まり、人との約束を優先して脱藩して捕まっている

本当にこのお方は、
先生なのか反面教師なのか難しい

そして

「至誠にして動かざるものは
未だこれ有らざるなり」


[誠の心を持って尽くせば、
動かなかった人はいない]

真っ直ぐに進んでいると、応援してくださる方々はいつの間にか私を信じてくれていて

沢山助けていただいた

それに気付かせてくれたのもまた松陰先生

弄ばれてるのではと思うくらい、
先生の言葉は激薬で、

狂わせたり救ったりしてくる


何故こんなにも自分の話ばかりするのかというと

私も自分が知りたい

このあまりにも厄介な人間を知りたい

うっかり入って生まれてしまったこの身が

歩む物語に、

自分自身とても興味がある

ゲームの主人公とプレイヤーのような感覚

この複雑で扱いづらい主人公は

狂い切れるのか

何かを成せるのか

先生のように志を尽くして死ねるのか

見届けたい

私は難しくて楽しいゲームをしている




最後に余談だが、

吉田松陰先生の命日(10/27)は

私の誕生日である


桜哉

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