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2024/5/6 悪は存在しない

・ゴールデンウィーク最終日らしいが、特に関係なく映画館へ向かう。

・少し早めに到着し、オープンと同時に入館したが今日の目当てである『悪は存在しない』が既に予約で満席だった。案内された補助席に座ることにした。

・補助席は左右に配置されており、変に前に人のいる座席に座る時よりも観やすかった。

・『悪は存在しない』、僕が最も好きな映画監督濱口竜介の最新作…。観終わった今でも、本当に自分が観たのか怪しいぐらいまだ現実味がない。しかし、唯ならぬ作品を観たという実感は確かにある。

・内容の解説とか考察をするつもりはない。ただ、あの音楽があり、映像があり、声のトーンがあり、会話があり、あのラストがあった。そしてそれらが映し出された画面を観ている間、ずっと幸せだった。そこに映画的快楽があった。それだけで僕にとっては素晴らしい映画体験だったと言える。

・観終えたあと、この映画を独り占めしたいと思った。こうやってたくさんの観客と同時に映画館で観る快楽は勿論あるが、1人でこの場を貸し切って観たいという気持ちも存在した。そんな贅沢な事を考えてしまうぐらい好きな映画だった。

・映画館を後にし、近くの気になっているパン屋さんを覗いてみるが人で溢れかえっていてとても入れそうではなかった。ゴールデンウィーク最終日くらい家でゆっくりしてなさいよ、などと勝手な事を考えながら昼飯を探してあてもなく歩く。

・結局なか卯に寄って親子丼を食べた。確かに美味しかった気はするが、映画のことばかり考えていてあまり食事体験としては覚えていない。

・そういえば、展示が終わったらスーパー銭湯に行きたいって思ってた事を思い出し、『ウェルビー今池』に立ち寄る。

・久々の湯船。気持ち良い。いつもは何となく避けてしまう『寝湯』を今日は躊躇いなく使えた。なんだか少し魂がおっさんに近付いたな…という感触があった。

・最近は内臓の調子が悪いせいもあってか急激に自分がおっさん化している気がする。居酒屋に行っても肉や揚げ物よりも野菜の煮浸しみたいなものを好むようになってきた。まぁ、敢えて「結局はこういうのなんだよなぁ」みたいなスタンスを取る、ある種の厨二病、高二病の流れにある類のやつかもしれないけれど…。

・湯上がり後、休憩所でオロポ(オロナミンCとポカリが合わさったもの)を飲み、『ヒナまつり』を読む。全巻読破は出来なかったが、なんだかスパ銭で読むのに丁度良い温度感のゆるい漫画だったな。面白かった。

・自宅に帰り、カルボナーラを作って食べる。なんか、レシピで“卵黄“と書かれている時、「卵白余らすのだりー」って思って全卵入れてしまいがちだな。見た目悪くなるけど、なんか「だりー」に抗えない。これは俺の弱さだ。味はそこそこ美味かった。

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