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「梅に雷神、櫻と風神」 あらすじ

24歳の美人マステアーティスト鬼桐は、各地で個展を開いていた。
ファンとの交流を大切にし、展覧会場で作品を即興で作っていた。
しかし、鬼桐が各地で個展を開くのは別の理由があった。
美人画の大家であった曽祖父・桐山大海が夭折の風景画家・鬼頭春延と共作した「櫻と風神」という掛け軸を探しているのだ。
「櫻と風神」は桐山家から戦後すぐに盗まれた。鬼桐は対となる掛け軸「梅に雷神」に盗まれた掛け軸を探してほしいと頼まれたのだ。
展覧会場の閉場後、「曽祖父の作品を見せてほしい」と、かつて曽祖父の作品を買った大企業の会長宅に訪問する鬼桐だった。会長はにこやかに応対してくれ、曽祖父の作品を見せてくれたが、別の作品だった。


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