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「日韓併合」を目撃した、イギリス人学者の第一級資料『THE NEW KOREA』 再発見 #1

発売から87年の時を経て、再発見された歴史的資料

今回の編集部ブログは、イギリス人の植民地学専門家が日韓併合を分析した書籍『THE NEW KOREA』 について書きたいと思います。
『THE NEW KOREA』の原書は、1926年にニューヨークの出版社『E. P. Dutton & Company』から出版されました。発売後、長く歴史に埋もれていたこの貴重な書籍は、87年の時を経て、2013年に日本語版が出版され大反響を巻き起こしました。
著者のアレン・アイルランド(Alleyne Ireland 1871-1951)の生涯については、日本ではまだ詳しく分かっていないことが多いです。それらを少しずつ調べていくのもこの本の魅力です。
アイルランドは「ピューリッツァー賞」で有名なジャーナリスト、ジョーゼフ・ピューリツァーの秘書でもありました。1920年に『An adventure with a genius; recollections of Joseph Pulitzer』というピューリッツァーの回顧録を出版しています。(この本は2019年に一部映画化されました)。
その6年後の1926年に『THE NEW KOREA』は出版されました。日本語版の表紙で使われている筆者の写真が大変印象的ですが、他の写真はいまのところ見つかりません。
確認できるのは、アメリカ人のイラストレーター、アルバート・スターナー(albert sterner 1863-1946)が残した『The traveler』と題されたスケッチです。これは、New York Public Libraryで公開されています。1926年に描かれたもので、まさに『THE NEW KOREA』が発売された年のアイルランドの姿です(55歳くらいでしょうか).。
アイルランドは、日韓併合によって「劇的に変わっていった韓国(朝鮮)の姿」を克明に描写し、冷静に分析をしています。『THE NEW KOREA』は著者の生涯にわたる研究の集大成であり、歴史的価値の非常に高い第一次資料というべきものです。いずれは訪れる本当の「日韓友好」に向けて必読となる書籍といえるのではないでしょうか。是非、一度読んで頂きたく思います。
『THE NEW KOREA』をさらに深く検証する旅は続きます!


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