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「中古住宅を購入する知人全員にさくら事務所さんのインスペクションを薦めたい」~高評価アンケートによる2022年7月度MVP

さくら事務所 月間MVPとは

数多くの建築士が所属し、日々依頼者様のもとへ調査にお伺いしているさくら事務所。現場では調査業務とともに必ず、人と人とのやりとりが発生します。各インスペクターが目指すべき理想像をイメージしやすいよう、毎月、評価の高いアンケートを紹介・表彰し、情報共有の場としています。

今月の月間MVP 松嶋 伸行さん

常に高評価をいただく、大ベテランのホームインスペクター(住宅診断士)

高評価アンケートのコメント

『中古マンションを購入し、見た目はきれいだが築30年ほど経っているため、建物・部屋どちらに対しても、本当に大丈夫なのか漠然とした不安があった。また、リフォームをしたいが全面リフォームをする資金がないので、限られた資金の中でどこから着手すれば良いのかわからなかった。』

『HPを見て、内容が充実していて大変勉強になり、信頼できそうだと感じた。また、業務を通じて世の中をよくしたいという使命感をもって活動されている企業だと感じ、好感をもった。』
『担当してくださった松島さんは終始プロフェッショナルな仕事ぶりで、知識・経験が豊富なことが素人にもよくわかりました。ご説明は的確で、なおかつ専門知識がない者にも分かりやすく、いただいたあらゆる所見・アドバイスが、間違いなく今後住んでいくうえでの基礎知識として長く役立っていくと確信しています。暑い中、一番大変なのはご本人なのにも関わらずお気遣いもいただきました。本当に大満足(感動)で、今後も相談させていただきたいのと、中古住宅を購入する知人全員にさくら事務所さんのインスペクションを薦めたいです。将来的にリフォームをする予定なので、リフォーム工事チェックなど今後も利用させていただきたいです。本当に素晴らしいサービスをありがとうございました。これからも応援しております。』


松島さんへのインタビュー

MVPおめでとうございます。

ありがとうございます。

高評価アンケートをご紹介したのですが、松島さんから具体的にいくつかポイントを聞きたいと思っています。 
ご依頼者様は、築30年の中古マンションで建物や室内に対して漠然と不安があり、リフォームするにしても、どこから着手すればいいのかわからず、お困りでご依頼いただいたそうですが、ご満足につながった点の一つとして、最初のヒアリングがあったようでした。

事前連絡の時に、必ず現時点で気になることを聞き、また売買の時であれば、当日仲介さんや売主さんの前で聞きづらい内容などないですか?と、必ず確認するように一言お声がけしてヒアリングするようにしています。

現地では利害関係者のお立合いもありますので、他の皆様にあまり聞かれたくないような質問があるかどうか事前に必ず、確認するようにしています。
また、中古住宅の場合はリフォームの予定があるかどうかも、聞くようにしています。アドバイスの内容が変わってきますので。
気になる点など特にない場合は、今後どこまで今の建物がそのまま使えるか見ましょう、ということをお伝えしています。

今のお話を聞いて思ったのですが、調査した結果を踏まえるだけでなく、ご依頼者様に何をアドバイスしてあげればいいのか、が最初にあり、それに対して深掘り・ヒアリングしたうえで、その観点で現場を見ようという順番です。

そうですね。基本的には、戸建てやマンションとかでインスペクションで検査しに行くとか調査しに行くとかというよりは、ご依頼者様 に対して何ができるか、がベースで、調査の項目とかそういうのは調査のツールのようなものなので、あくまでに対してどういう答えを出してあげようかなとか、どういうのを求めているのかなとかを考えながら、ヒアリングから最後にレポートを仕上げるまで意識します。

なるほど。私からはもう1点あるんですけど、アンケートで「終始プロフェッショナルな仕事ぶり」って書かれているんですけど、ちょっと難しいかもしれないですが、松島さんがプロとして意識していることや心がけていることってありますか?

相手の話をよく聞いて相手の求めているものは何かを探り、それに対して一つずつ答えを用意します。
1つの事象に対しても、ご依頼者様が求めている内容の説明・アプローチがこの仕事には一番求められています。また、ご依頼者様とのやり取りは特に大切にして、ただ作業・調査するだけじゃなく、プロとして取り組むスタイルを意識しています。

松島さんが、これまで数多くインスペクションをされてきた中で、最初のころインスペクションに集中してやらなければならない手順が数多くあるので、ビギナーほど、作業そのものに集中してしまって、コンサルやアドバイスになかなか集中できず、必要な作業をこなすのに精一杯なこともあったかなと勝手に想像しております。
松島さんがこの仕事で、アドバイスやコンサルの部分が大事だ、調査はあくまでツールである、という考えに至った経緯をお話しいただけますか?

最初から意識したスタンスや考え方は、 設計の取り組みからきていますが、依頼された方とどう向き合うのか、どう答えを出してあげるかを考えていくような感じでした。
何がきっかけということはないのですが、長くやっているとトラブル案件や、調査後に不具合が発覚することもありました。未然に防ぐためにより、深く細かくなっていきますし、より依頼者さまが気になる部分はしっかり答えるようにしています。

ありがとうございます。クライアントの課題を解決するために「設計」という手段があるという位置づけだと思うんですけど、インスペクションもご依頼者様の課題は何かを知って、それを解決するための手段の一つとして調査があるという考えでされたということですね。

そうですね。ご依頼者様 がどういうものを求めているのか、その建物に対して、今後の使い方や今何に不安に思っているのかということを確認しないと微妙に話が食い違ったり、別に間違ったことを言っているわけじゃないんだけれど、内容にならないこともあるのかなぁと思うので、その辺はなるべく沿えているといいなぁという風に思います。

なるほど。ありがとうございます。 
先ほど、ちょっとおっしゃっていたインスペクションの後にこういうこともありましたとご依頼者様から言われて、そこから学びがあったとお話があったと思いますが、そういうのはインスペクション当日におっしゃっていただくというよりも、アフターフォローの中でご質問をいただいてそれに回答するのでしょうか。それとも別に何かありますか。

そうですね。ベース自体は特に最初から変わる感じはないと思いますが、アフターフォローで問合せとかもらうと、それが一番の経験になっていく、そういう意識がどんどん強くなっていくという気がします。

ありがとうございます。 
アフターフォローでいただいたご質問とかを受けて、後で解決できることもあると思いますし、次の現場ではそのご質問を先に現場で伝えてモヤモヤを残さないように解決しようというようなサイクルのイメージでしょうか。

そうですね。こういうことを気にしているんだなということをたまに思うこともありますので、細かい蓄積だと思います。

松島さん、いつもありがとうございます。おめでとうございます。お疲れ様です。 
いつも、松島さんの素晴らしいアンケートで、いっぱいあるんですけど、代表的なものを。 
ご依頼者様 に対して何ができるか、その方が求めていらっしゃることを探るという大事なお話があったと思いますが、中には、ご依頼者様が初めての不動産購入、初めてのインスペクションご利用で、不安には思っているけどそもそも何を聞いていいのかさえわからない方も多いと思います。 
「何か聞きたいこと、ありますか?」と問いかけても、「何を聞いていいのかわからない」と戸惑っていらっしゃる方に対しては、どう接し、どう引き出されていらっしゃいますか。

そうですね。基本は雑談からで、話していると「そういえば~」とぽろっと出てきたり。
私が始めたころのご依頼者様で、調査中ずっとしゃべられる方が多かったんです。お話を合わせていると、手を動かしながら横にいらっしゃる間、ずっと会話が続く(笑)
「こうなんですよ」と解説をしていく中で、「ああ、そういえば・・・」と思い出されるパターンが多いと思います。

今、とてもいいお話をいただきました。 
松島さん始めたころ、私もその少し前までよく現場に取材同行とか、記者さんを連れてお邪魔してたんですけど、記者さんがいようがいまいがそのころのインスペクターの方は、雑談系インスペクターといいますか、皆さん調査中によく会話されていました。 
私が横でいろいろ聞かせてもらった印象だと、家の状態や使い方とか「普通はこう、他ではこう」など、他の物件と相対的にみてどうか、細かく会話されていた印象ですが、松島さんはどんな雑談をされていますか?

そのようなお話もしますし、普通にメンテンナンスの話もします。不具合が見つかったら、それに対して他の家ではこういう不具合ありますよと比較したり、なんでもお話ししますね。(笑)
主に話に出たような住まい方、設備の使い方や生活するうえで起こりえる点のお伝えが多いと思います。

その雑談のネタみたいなものの引き出しを増やすために、松島さんが努力されていることや勉強されていることとか、どんなことがありますか?

インスペクションを始めたころは件数も少ないし経験も少ないので、当時はインターネットで調べました。
他の会社の方だと思うんですけど、すごいブログとかをいっぱいインスペクションブログみたいなのを出している方がいらっしゃったりして、読み漁ったりしていましたね。(笑)
あとは、実際に現場に出たときも例えば、施工者さんとか売主さんとかそういう方ともなるべく話すと、そこからの話や情報とかいろいろあるので、逆に施工者さんや売主さんの考えや情報を引き出すように、配慮しています。

素晴らしいですね、ありがとうございます。 
インスペクション中の時間配分ですが、黙って調査している時間と会話されながらの調査、どのような感じですか?

基本的には話しながら手を動かすんですけど、やっぱり話しながらの方が時間がかかるのは間違いないですね。(笑)
終盤になって急がないとまずいという時は、会話を短縮し集中して、またちょっと話し、になりますが、横にいればお話しさせていただくことが多いです。

やっぱり相当会話してくださっているんですね。お話を何かしらしてくださっている中で、ケースバイケースだと思いますが、ざっくり「話す」と「聞く」の割合は何対何くらいですか?

人によってかなり変わってくると思いますが、基本半々くらいですけど、向こうが話し始めたら、聞く側に回り、そのお話を広げていくと、ご依頼者様の細やかな思いを引き出せるかなと思います。

ありがとうございます。5対5、理想的ですね。 
松島さんにとって、インスペクションという仕事の面白さややりがいと、逆にすごいしんどい、難しいと思う点はそれぞれどんなことですか?

面白い点は、毎回毎回、違う建物・違う人と深いコミュニケーションをとるので、そういう業務は他にあまりないかな、と思っています。
設計だったら、半年とか工事が終わるまでだったら1年とか長いスパンでありますけど、短いスパンでさまざま多くの方と接するのが楽しみでもあります。
難しいのは、やはり全部が明確になるわけではないという点で、あまり細かく言及しすぎてしまうと予防線といいますか、ある程度、ご依頼者様 にとって必要なバランスで報告する・言い替えですね。「全部明確になるわけではありませんが大丈夫ですよ」というニュアンスを伝える際、線引きが難しい場合があります。
しんどいのは、暑い夏場で体力的に厳しくなるというのはありますね。(笑)

最後に一点。松島さんがインスペクターとしてベテランを張ってくださっていて、長年大活躍されていて、「これだけは自分のインスペクション」とか「自分は現場でこれだけは人に負けない」松島スタイル、はありますか?

なるべくコミュニケーション取る時間を多く設けるという点です。

はい、ありがとうございます。 
松島さんがいつも高評価殿堂入りというか、いつも松島さんのお人柄についての言及をしてくださっているコメントや評価が多いな、と思うんですけど、コミュニケーション総量が全然違うことと、とても人が好き、人と接すること自体に喜びを見出してくださって、きっと、設計の方にも何かしら波及効果があるだろうな、と感じながら聞かせていただきました。 
学びたいことがたくさんありました。いつも本当にありがとうございます。お疲れさまでした。これからもよろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いします。ありがとうございます。


今後も、依頼者様、施工業者様、販売会社・売主様、当社自身にとっても「調査してよかった」「安心して住める」につながるストーリーをお届けしてまいります。

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