緊急時には母を置いていくと断言する娘
緊急事態の際、おばあちゃんを背負って逃げた高校生がニュースに出ていました。
一緒に見ていた長女が
長女「メイ(次女)は、いざっていうときにママさんを背負って逃げられる?」
と次女に問いかけます。
いきなりの質問にびっくり。次女の答えを待ちます。
次女「無理だろうね」
あっさりと断言されました。まぁ、そりゃ無理だろうけどさぁ…
長女「まぁ、無理だよね。それにママさんだったら『私を置いていっていいよ。君らは早く逃げな!』って言うと思うんだよね」
次女「そうだね。でも『わかったよ』ってすぐ逃げるのもなんか冷たいよね…」
長女「そうだ!そう言われたら最後にスマホで写真を取るのはどう?」
次女「いいね!その写真が遺影になるしね!そうしよう!!」
え!?……ということは、私の最期ってこんな感じでしょうか…?
佐倉家の母 最期のひとこま劇場
緊急事態に逃げられない母。その様子に気づく長女と次女。
娘に自分をおいて逃げろと叫ぶ母。一瞬、逡巡するふたり。
おもむろにスマホを取り出し、逃げられない母を挟んで顔を寄せるふたり。そして、3人で最後の自撮り。
「ママさん、わらって!」「イエーイ!」「遺影だけにね!」パシャリ
ありがとう、ママさん!と言いながら走り去るふたり。
小さくなっていくふたりの背中を複雑な面持ちで見送る母。
そしてその写真は葬式の祭壇へ。逆ピースで泣き笑いの表情が参列者の涙を誘うでしょう。
Fin.
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