小6の娘が数年ぶりに泣いた理由
双子の長女・次女が中学受験に挑戦します。
ふたりが目下頭を悩ませているのが「入学志願書」づくり。その中学に入学したい理由を手書きでしたためて提出しないといけません。
次女の志願書を見るとこんなことが書いてありました。
私「”家から近いから”はあんまりよくないんじゃない?」
次女「そう?どういう風に書いたらいい?」
私「う〜ん、家から近いってことは身近に感じるってことじゃない?”家から近いので学校の前をよく通っていて、親近感を感じていました。先輩たちの姿を見て憧れていました。”みたいに書くのはどう?
次女「べつに親近感は感じてないし、憧れてもいないんだけど…」
私「じゃあこの街に愛着を感じている、っていう話にするのは?”この街が好きなので、この街で中学校生活を送りたい、みたいに書くのはどう?」
次女「そんなこと思ってないし…」
私「なんで家から近いと嬉しいの?」
次女「すぐ家に帰ってきて、マンガ読んだりダラダラできるから」
私「それはそのまま書けないからさ、それを大人が”イイネェ”って言いそうに言い換えられない?」
次女「……」
黙る次女。しばらくするとすすり上げる音が。
私「え!?泣いてるの!?なんで!?」
次女「志願書やだ〜!なんでこんな嘘つかないといけないの!?家から近いから行きたい人でもいいじゃん!入試で合格点超えたらそれでいいじゃん!」
話を盛ることがそんなに嫌だとは…。めったに泣かない次女が数年ぶりに見せた涙の理由は「話を盛らされるのがつらい」でした。
一方、長女の志願書を見るとこんな事が書いてありました。
私「う〜ん、”大きくなったら外国で働くことになる可能性もある”って遠回し過ぎない?」
長女「そうかな…?どう書いたらいい?」
私「”大きくなったら外国で働きたいので”だとすっきりするけど、ダメ?」
長女「え、別に外国で働きたいわけじゃないんだけど」
私「そっかぁ…じゃあ”働くかもしれないので”とかは?」
長女「そうだねぇ……まぁ”大きくなったら外国で働きたいので”の方が大人にウケそうだからそっちにするよ!」
私「そ、そう?」
私「外国でどんな仕事をしたいの?」
長女「別に。仕事が楽で早く帰れて給料がそれなりの仕事ならなんでもいい。早く帰っておいしいごはんを食べたい。」
私「英語がペラペラだと外国のレストランに行けるじゃん!それも書いたら?」
長女「それもいいけど、毎回外食してるとお金がもったいないから家で作ると思う。」
私「あ、英語ができると外国のレシピも読めるよね」
長女「なるほどね。”外国のレシピを見て料理を作りたい”みたいな話も、リアリティが出て大人にウケそうだから入れとくよ!ありがとう。」
私「そ、そう?」
話を盛ることにまったく抵抗がない長女。うーん、私と同じタイプ。
「ウケない真実よりもウケる嘘」という軸には共感するけれども、他の大人に内情を見せないほうが良いよ、と思う母でした。
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