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毎日note #17 メンバーの涙ほど心震わせるものはないーTwitterアンケート企画① 特集の金曜日 2024年5月17日付

5月は毎日noteを頑張ってみたい!と目標を立てたとき、もちろん不安があって、どうにか続けられる形を構築しようと曜日ごとにテーマを決めたりしましたが、それでもさらに予防線を張ってみたのがアンケートでした。

結果その5月上中旬は、例えば櫻坂だけとってみても、BACKS LIVEはある、3rdアニラ円盤発売はある、そしてこれはほぼ偶然に近かったけど9thの発表と、話題には事欠きませんでした。その意味では取り越し苦労ではありましたが、せっかくたくさんのご意見をいただいたので、そのアンケート結果を特集の金曜日に載せてみたいと思います。

アンケート第1弾として募ったのは、これでした。

女性の涙は男性の攻撃性を減少させる効果があるといいます。確かに男性は何が理由であろうとも、涙を見せる女性の前では狼狽えるしかできないのが関の山です。

櫻坂日向坂メンバーが流す涙。もちろん、場面や置かれている状況によってもその意味は変わってくるでしょうけど、やはりそこに生まれる「物語」というバックボーンがあって、それを知るとさらに何も言えなくなってしまう、だから忘れられなくなる、というのも間違いなくあるように思います。


両グループとも、成長過程には数えきれないほどの涙が流れているはずで、それも表に出てきていない涙を含めるとそれこそ無数だと思います。

リプRTでいただいた、中でも特に印象に残る「涙」について追っていきましょう。

大まかに列挙すると、こんな感じです。

・欅坂ツアーファイナル、今泉佑唯の復帰とそれを見つめる上村莉菜
・欅共和国2017における「誰のことを一番愛してる?」
・欅坂幕張公演、転落した平手友梨奈がステージに戻ってきたときに披露された「W-KEYAKIZAKAの詩」
・欅坂東京ドームの「角を曲がる」の後
・欅坂平手友梨奈のハグ。特に田村保乃・原田葵
・欅坂東京ドームDAY2、アンコール前のラスト曲での鈴本美愉
・欅坂改名発表時のイオンカードライブにおける「誰がその鐘を鳴らすのか?」後の山﨑天・菅井友香
・欅坂LAST LIVEでの、二期生の円陣
・欅坂LAST LIVEでの、ラストの菅井友香MC
・櫻坂3rdTOUR最終日大阪公演、6th表題曲を披露した後の藤吉夏鈴
・櫻坂新参者での「語るなら未来を…」直後の石森璃花
・櫻坂新参者が終了した後の山下瞳月と小島凪紗
・櫻坂1stTOUR最終日の「櫻坂の詩」
・櫻坂東京ドーム、菅井友香卒セレで花束を渡す井上梨名
・櫻坂「MUSIC BLOOD」出演時の小池美波と、涙が伝染していくメンバー
・櫻坂渡邉理佐卒コン時の「僕のジレンマ」における山﨑天
・ひらがなけやき二期生募集発表
・ひらがなけやき武道館単独LIVEでの、アルバム発売決定時の佐々木美玲
・ひらがなけやき全国ツアー最終日、リハで骨折して出演できなかった柿崎芽実

多くのお声をお寄せいただき、ありがとうございました。

その中から、川島も心に残って離れない「涙」をピックアップしてみたいと思います。


平手友梨奈×田村保乃・原田葵

ドキュメンタリー映画のワンシーンではありましたが、平手友梨奈が一人一人とハグするシーンで、おそらくですがそのときに脱退を告げたものだと思われます。
原田葵とのシーンももちろんですが、田村保乃とのシーンは、告げられる前と、告げられた瞬間とその後のコントラストがはっきりしているので、余計に観ている側の涙を誘います。


全てのメンバーに共通して言えることだと思いますが、平手友梨奈と活動を共にしたメンバーは例外なく、彼女との「物語」がそれぞれにあり、その全貌はわからなくとも、一部は私たちの側にも伝わってきていました。それが背景にあるのを知っているので、流す涙の意味も理解できる。だからこそこちら側の心を打つ、或いは心から離れないのではないかと。

一期生の年少組であった平手友梨奈×原田葵はもちろんなのですが、平手友梨奈が二期生との関係性をしっかり構築していたことは、後に一部明らかにされていきます。表に出さなくてもいいことと言ってしまえばそれまでですが、ここについても何も語らないというのがなんとも平手友梨奈らしいというか。

実はこのシーン、欅坂ドーム後という声もありますが、2019年紅白の直後、という話もあります。
ソースが曖昧ではあるので、ここに載せるのはどうかとは思ったんですが、このとき一期生には事前に伝えてあって、二期生の一部には伝えられていなかった、という噂もあります。理由は、事前に伝えるとパフォーマンスに影響が出る可能性があるからと。
この話が事実だとすると、おそらく田村保乃には伝えられていなかった可能性が高く、このときに知らされたがための反応だとするとしっくりきます。

もちろん、あくまで噂であって確証はないのですが、話を繋げやすくするという意味では頷ける内容ではあります。

イオンカードライブ改名発表後の誰鐘披露における菅井友香・山﨑天

これもおそらくですが、この先櫻坂46が続いていく限り、いやもしかしたらその後ですら、語り継がれることになるのではないかと思われるのが、2020年7月の配信LIVE「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」です。

このLIVEのMCで、キャプテン菅井友香が欅坂46の改名を発表したわけですが、その後に披露されたのが「誰がその鐘を鳴らすのか?」でした。

当然ながらその場にいたメンバー、関係者スタッフの皆様含めた全ての方が、何がしかの感情を揺さぶったあの瞬間。
この曲をメンバーがどんな気持ちで披露したのか。
もちろん曲中もさることながら、この曲が終わり、長めのアウトロの時間は、メンバーにとってパフォーマンスが落ち着く最初の時間でもあるので、そのときにある種の余裕が一瞬生まれ、その瞬間にどんな感情が心に入り込むか。そしてそれが表れる表情。

そのアウトロで映し出されたメンバーの表情は、実にリアルで、今考えても欅坂というのは心に何か抱えている人に寄り添うグループであって、そのためには通り一遍ではなく、メンバー自らが輝かしい部分だけでなく、心に抱えるものがなければ他人に接することができない、それを見せているというある意味の残酷さのようなものさえ感じました。

代表的なのは、やはり自らの言葉で改名を発表したキャプテン・菅井友香。

一期生として。
キャプテンとして。
このグループを守りきれなかったことに対する口惜しさであったり、あのときああしておけばよかったなどという後悔ももしかしたらあったかもしれません。
自分たちを慕って入ってきてくれた後輩たちに、申し訳ないという感情だって、当然あったでしょう。
ファンに対する想いも。
これまでお世話になったすべての人々に対しての想い。

でも、パフォーマンスに集中しなければならない。
だからこそ、そのパフォーマンスが落ち着いた瞬間は、心の内側が表れる。

このときに流された涙の重みというものは、何物にも代え難いものがあります。本当に重かった。


もう一人。当時14歳だった、山﨑天。

彼女の場合は、加入してからここまでの2年間が本当に心配になるくらいの活動であって、この子は一体どうなってしまうのだろうと心から思ったものでした。そこに、平手友梨奈たち一期生の脱退卒業があり、さらにコロナがあり、客前でLIVEを披露することなく、グループが改名する。

確かラジオか何かだったと記憶していますが、彼女はグループに入って泣いたことがなかったと言っていました。それが逆に心配になり。
だから初めてだったかもしれない。このときに見せた涙。
どれだけのものが心に去来したのか。

それがために、余計に記憶にこびりついてしまったのではないかと思います。

またこの誰鐘披露のときは、パフォーマンス中に思いが抑えきれずに表情を歪めたメンバーがいました。

藤吉夏鈴。

彼女の涙については、櫻坂6thシングル「Start over!」初披露となった大阪での3rdTOURファイナルのラストMCで見せた涙をあげている方もおられました。

何か節目で彼女の涙が流れているような気もします。


あと、この配信LIVEで、意外と言及されるのが少ないこととしては、

「新二期生が欅坂として参加した最初のLIVE」

であったということです。

つまり、新二期生が欅坂としてLIVEに参加したのは、このときと、同年10月のTHE LAST LIVEのみなのです。


人知れず、という表現が正しいと思いますが、約一年にわたる研修生の期間を経て、ようやく欅坂に配属されたと思ったらコロナで、しかもやっとLIVEに参加できたときに改名が発表される。


一体どんな思いだったのか。
尋ねるのも憚られます。

もしかしたら、涙を流せるのはまだ幸せな方かもしれない。
極まると、涙すら出ない、そんなこともあるのかもしれません。

新参者ラスト公演Wアンコール「語るなら未来を…」披露後

私自身は、もちろん櫻坂46が好きでたまらないわけですが、そのバックボーンにあるのはやはり欅坂46です。櫻坂単体としても魅力は溢れてます。ただ欅坂からの流れがあるからこそ、魅力が重層的になっているようにも思えます。

そんな欅坂のファンから始まり、好きが高じてオーディションを受け、自分がグループに加入するというメンバーが増えてきました。

櫻坂三期生にもそういうメンバーは多いですが、中でも特筆すべきは石森璃花ではないかと思うのです。

新参者ラスト公演のダブルアンコール「語るなら未来を…」。
現地配信含め、多くの方がお想いになったのではないかと思うのは、欅坂を経験してない三期生が欅坂の楽曲をパフォーマンスするとは思わなかった!ということではないかと。
それは極めて自然な反応で、乱暴に言ってしまえば、櫻坂に加入した三期に、欅坂を背負わせる必要はない、とお思いになるのは、納得はしませんが理解はできます。

でも、現実はそうでなかった。

マモリビトでもそうでしたが、三期生の魅力として、欅坂の系譜の中に自分たちが存在することを、そしてそれを肝に銘じていることを強く強く感じさせる場面がそこここにあるからです。
このカタミラ披露はその代表格です。

そしてそのときに、披露直後から号泣していたのが石森璃花でした。

彼女を推す人ならご存知だとは思いますが、欅坂の最初期からずっとグループを推していた彼女が、カタミラ衣装に身を纏ったときどんな感情が支配したかを考えると、心臓が掴まれる思いがします。

そして前述のとおり、パフォーマンス中よりも曲が終わった瞬間の、一瞬空白になる時間に、押さえ込んだ感情が一気に水位を上げる。そこから溢れるものは止められないでしょう。

小島凪紗、さらにはセンターを張った山下瞳月にとってもそれは全く同じで。

まさにそれが「物語」です。メンバー一人一人に存在すると言っていいもの。

カタミラという曲が、いつの頃からか漢字欅の代名詞となったところがあって、その意味で披露する側も特別な想いでパフォーマンスしているのでは、というのは容易に想像できることです。
自分がずっと憧れていたグループに入り、パフォーマンスをしている現実は、彼女にとってどんな世界だったのでしょうか。

彼女だけではなく、涙しながらこの曲を披露していた三期生は他にもいて、その涙に未来の姿を見た思いがしました。


他にも、ひらがな一期生が二期生募集を見たときの涙であったり、日向坂改名発表SRの涙にならない涙という複雑なものを見せた柿崎芽実であったりと、節目で流された涙に限定したとしても、枚挙にいとまがありません。

涙に色があったら

古今東西、歌詞に涙が出てくる曲となると無数にあります。では、なぜそれだけ多用されるのかというと、その一雫にあまりにもドラマが詰まってるからではないでしょうか。
もらい泣き、という現象がありますが、それも、その涙にドラマがなければ、そのドラマに思い入れがなければ起きないと思うのです。

欅坂46にのめり込んだ私たちには、あまりにも壮絶な彼女たちの日々が、物語でもあり、同時にリアリティでもあった。
そんな欅坂から、あまりにも偶然すぎる物語で始まった、過酷な道を辿るしかないことが初めからわかっていたひらがなけやきというストーリー。

さらに漢字欅が、運命に翻弄されて転生した櫻坂46もまた、その流れで目が離せなくなるグループであり、ある意味のどん底を味わったメンバーが頂点を目指したいというなら、力になってあげたいと心を砕く。それがために涙を流すメンバーがいたら、やはりそこに起きるのは共感の涙なのです。

涙に色があったら、というあの曲の歌詞もありますが、確かに涙に種類はたくさんあり、ある意味彼女たちはそのどれをも流した経験があるかもしれません。

9年も見てくりゃ、ある程度の想いは共有しているもの。

それでもその涙を、さらに前に向くエネルギーにするというなら、私たちにできることは同じ方向を向いて、同じ種類の涙を流してあげることなのだろうな、と思いながら、込み上げるものを押さえつつこれを書いています。




改めて、アンケートにご協力くださったすべての皆様に、心から感謝申し上げます。




流された涙の、その全てが報われることを願って。

noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。