憂国のモリアーティ4話「希少な種」 感想


アバンは2話~3話で見たかのようなクソ貴族とその庭師の会話から。続くOP明けのお店のおばちゃんの発言(「貴族で教師をやるなんてどうかしている」的なやつ)的にもウィリアムら三兄弟は世間的には相当な変わり者ということが伺えます。

ところでウィリアムくらいのクソ若そうなあんちゃんでも大学の先生ってなれるんか…?当時の大学ってどういうあんばいのところなのかよくわからんな…世界史通ってなくてごめん…

お母さんの眼光尖すぎるんよ…そして既にアバンの子供は死亡済みと…

>ベルファー子爵「希少種は希少種の種からしか生まれない。人間もまた然り。そうは思いませんか?」「……しかし、これだけ広いとお手入れも大変でしょう?」

言動全てがアルバートの地雷ド直球で笑ってしまった。そのへんにしておけよ爺さん…

(原作未読状態でアニメ観ているのですがここらへんというか下層の者を虐げる貴族はアルバートの地雷であってウィリアムの地雷かどうかは正直今までの描写では測りかねるところではあると思います 

ルイスメインの話なんかも原作だとあるのかなあ…正直一番興味あるのは彼だったりする…もっと彼を知りたい…)

Bパートで「教授にしては若い」という話が飛び出たのでちょっと安心した(?)

>「あなたは何もできなかったんじゃありませんよ、何もしなかったんです」「だったらミシェルはどうすれば救われるんだ」

それこそ前の話からもそうなんだけれども、ウィリアムは流れるように相手から求めるような言葉選びをする。コンサルタントですからね。

無力を嘆くものに「何もしなかった」という突きつけはショッキングであるし、「行動していれば何かが変わったのか」とも思い返させるのに充分なんだなあと。ウィリアムのこういう相手の心を犯罪へ引きずっていくやり方は純粋に怖い。

そして、子爵殺害後ラストで「あなた達の為したことなのです」という言葉。場面によっては罪の重さを人に思い知らせる言葉として使われるものなのでしょうけど、ことこの場面においては「あなたたちは自分自身でやるべき事を選び取り、そうして今ともに前に進もうとしている」というエールにもなりえたのだろうな~と。

ミシェルが要したのは子爵に報いを与える事かもしれないけどもそれだけではバートンの心は前に進めなかったんじゃないかなと思います。バートンに必要だったのは「何もしなかった」という心に残った後悔をなんとかすること。だから、夫妻は犯罪の共犯者になったと。


そしてグレープフルーツはまあまあガチでいろんな薬に作用しちゃうのでみんなもきをつけようね…