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【海外駐在】子供は英語できるようになるの?大丈夫、なんとかなる!!

以前に、子連れで渡米する際に気になる子供の英語力問題について書いた。どんな感じの気持ちで臨むのがいいと思っているのかや、マウント問題多めのテーマにつき真実を語るのがいかに難しいのかというような事を書いた。

ので、今回はもっと具体的にいこうと思う。(アメリカは9月から新学期なので、そこに向けて渡米準備されている方もいると思うので)
前提として、アメリカは大きな国なのでどこに行くかで全く変わってくると思う。とあるニューヨーク州郊外の街ではこんな感じなのかと参考にしてもらう、且つ、皆なんとかやってるみたいだしなんとかなりそうだな!と思っていただけると嬉しい。

まず、幼稚園くらいまでのお子さんを連れてくる場合、英語の事は気にする必要はないと思う。もちろん、環境の変化などでストレスフルになるのでケアは必要だが、英語面に特化して考える必要はないと思う。

小学生以上の場合、学校で非英語圏からくる英語が話せない子向けにELLプログラム(我が子の時はENLという名前だった)というものが用意されている。正確には小学1年生の一つ下の学年から小学校と同じ所に通うので、日本の学年でいくと幼稚園年長からこのプログラムに参加できるという事になる。英語を教える専門の先生達が学校に常駐しており、学校の授業についていけるようになるようサポートしてくれる。

我が子達はこのプログラムに渡米したばかりの頃は本当に本当にお世話になった。渡米直後は一応普通のクラスに属してはいるものの、言語の問題でほぼ内容はわからないので、特別クラスで英語を学ぶというのがメインとなる。我が子曰く、算数以外は全くわからないらしい。算数は勘で解くらしい。私は言語がわからない訳ではなかったはずだが、それに共感できる。おかしいな・・・。
特別クラスでは英語を教えてもらえるだけでなく、同じ環境で頑張っている子達との交流もでき、また先生も非英語圏からきた子供達の状況を深く理解しているため、子供はそこに所属することで大きな安心感を得る事ができる。渡米当初の子にとってのセーフティスポットのような場所なのだ。
だいたい学期末に学年毎に英語のテスト(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)が行われ、テストの点数があがっていくと、特別クラスで過ごす時間が少しづつ減り、普通のクラスで授業を受ける時間が増えるという仕組みになっている。特別クラスを卒業する点数の基準も決まっており、そのスコアに達すると無事に卒業という流れになる。卒業する頃になると、他の子供と同じ英語レベルになっている。

中学校の場合も同じような流れなのだが、学ぶ内容がより高度になってくるので、渡米してすぐは体育や音楽、家庭科などの副教科的な授業だけは普通のクラスに混じり、あとは特別クラスでずっと勉強することになる。全ての教科を特別クラス先生が生徒に教えるというスタイルだ。同じような子達とアットホームな環境で学べる。成績もそのクラス内で評価される。
小学校の時と同じように英語のテストが行われ、そのスコアによって普通のクラスに入って皆と一緒に授業を受ける科目が増えていく。私のイメージでは数学は皆早い段階で普通のクラスに入っていく気がする。社会や理科など全ての科目を皆と一緒に受け、イングリッシュ(日本でいうと国語)だけ特別クラスで学ぶという段階を経て、卒業(卒業するスコアに達してから)という流れになる。卒業するころには英語は皆と同等レベルになっているのだが、中学の場合は社会や理科などで出てくる言葉はすごく難しいのでなかなか大変だろうなと思う。皆と同じクラスで学ぶという事は同じ課題が出され、同じテストを受け評価されるという事だ。

ざっくり書くとこんな感じで英語が全く出来ない状態で渡米しても、様々なサポートを受け、子供は皆英語が出来るようになっていく。
このプログラムは放課後に宿題をみてくれるようなものもあったりと、とても手厚いのだ。

渡米時にどこに住むかを決める際、学校がどこになるのかをチェックする人がほとんどだと思うが、非英語圏から来た子へのサポートがどのくらい整っているかというのは必ず確認したほうがよいと思う。アメリカの場合、学校ランキングなるものが存在し、それで細かくチェックすることが出来る。

この記事でなんとかなりそうだなと思ってもらえたかはわからないが、少しでもそう思ってくれる人がいることを願うばかりである。

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