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無職からの脱出を目指して

さくもです。今回は、ブラック企業体験記の導入編である面接パートを書いていこうと思います。


無職時代の私

当時絶賛無職生活を堪能していた私ですが、1年目は凄く楽しかったです。大学も卒業し、予定も何もない。自由に惰眠を貪り、ゲームに興じ、思い立ったら派遣で数か月働いて小銭を稼いで旅行に行く。そんな気ままな日々を過ごしていました。
しかし、無職2年目も終盤に差し掛かってきた頃、「あれ、自分はこのままでいいのか……?」という漠然とした不安に駆られる事となります。
親からのプレッシャー、親の実家に帰った時の居た堪れなさ……そろそろマズイのでは?という気持ちが表れてきましたが、そもそも「自分には特にスキルも強みも無いので何もできない」という自己評価の低さも相まって、どうにも就職への一歩が踏み出せませんでした。特に父方の実家に帰った時なんかは、当時一緒に遊んでいた親戚が部活動で良い成績を収めていたり、別の親戚が有名企業に就職した、なんて話を尻目に一人で隅っこでビール飲んで空気になってました。あれはしんどい。

そんな中、とあるゲームをやっている時に、透明感ある青春時代の描写、社会人となり活躍する主人公たちの姿を見て「自分は何をやっているんだ……!」と涙を流しながら浸り、浄化され、外部要因に影響されやすい性格もあり就職活動を始めるに至りました。



まずやったこと

まずやった事としては、情報収集と転職サイトへの登録。まず大手3社のアカウントを作成し、web履歴書を書いていきました。

あとは、dodaRe就活なども活用しつつ、準備を進めていきました。全てが手さぐり。とりあえず履歴書を用意し、写真を準備し……と2週間ぐらいは準備に充てました。
それぞれのサイトを使った感触であったり、メリットデメリットは別の機会に詳しくお話しようかなと思っています。

ですが、初めての就職。経験は派遣社員のみ。履歴書を埋めるのにも苦心する日々……職務期間を合算して記載したり、志望動機を練って少し担当者の目を引くようなアピールポイントを作っておき、面接に呼んでもらいやすいような工夫をしながら、ひたすら応募を続けていきました。
特に私は、民俗学を学んでいて、フィールドワークで村の伝承を聞いて周ったり、宮司さんなどにお話を聞いていたり、神隠しの研究をしていたりしたため、食いついてくれる方は多かったです。




面接を受ける上で一番大事なこと

実体験ですが、何といっても場数。これに尽きます。書類選考はまだしも、面接は言うべき事をまとめていても、最初はやっぱり緊張で飛んでしまったり、頭が真っ白になってフリーズしてしまったりと思うようなパフォーマンスが出せませんでした。
なので、入社する意欲がない会社にも、とりあえず面接には行って練習を重ねていました。中にはパワハラ風に迫ってくる面接官もいましたが、そういった場合は途中で退出してました。
大事なのは『こっちがお前の会社を面接してやるぜ!!」って気概です。ちょっと言い過ぎですが、会社見学!みたいな感じで会社を見に行く~ぐらいの緩い感じで行くと緊張が解れて良かったですよ。

一番最初に面接決定したネジの部品メーカーの面接は特にひどいもので、


面接官「面接を始めます。よろしくお願いします。」

さくも「はい!お願いいたします!」

面接官「じゃあね……何かアピール点とかある?」

さくも「ンッ……!やる気があります!!」


みたいな。今思えばめちゃくちゃ恥ずかしいやり取りだし、やる気があるって何だよ……ってカンジですが、当時は「志望動機」から聞いてくるんだ!というイメージが強くあり、志望動機を頭の中で反芻していた事から、予想外の問いかけがきた事でフリーズしてしまったんですね。

まずは場数を踏んで、練習していくのが一番大事だと思いました。面接としての気負いも大事と言えば大事ですが、ここぞ!という企業に出会った時に最高のコンディションを持ってこれるように調整しておく必要があると思いましたね。



オファーメールを貰った

転職サイトに登録していると、毎日相当数のオファーメールが届きます。例えば、web履歴書を見てくださった企業が募集条件と合致していた際に「書類選考免除で面接へ!」とか「最初から役員面接!」とかそんな感じのやつです。

無職時代、時間だけは余りまくっていたので、新着求人をダラダラ見ながら寝る習慣をつけていたのですが、離職率が高いブラックであったり、人気がない企業というも勿論あって、毎回新着に上がってくるんです。なので、大体数か月間掲載が続いている企業は避けるようにしていました。
私自身、無職で時々派遣という形態で生きていたため、職歴も実績も何もない状態だったため、香ばしい企業からのオファーが大半だったんですけどね。でもオファー来るのは何か自己肯定感が上がって嬉しかった記憶があります。

そんな中で新進気鋭のベンチャー企業として新着にあがり、異彩を放っていたのが「電気料金コンサルティング会社の営業」。


・年間休日120日!
・土日祝休み!中には10連休を取得し海外旅行に行く社員も!
・完全分業制でお客様に向き合える!
・社員の誕生日は会社でお祝い!オーダーメイドスーツもプレゼント!
(↑は別に要らんかな……って当時思ってた)
・月収25万円以上!インセンティブで給与は青天井!1年目で年収800万も!


という他企業とは待遇が違うオファーメールが社長直々から届きました。

最初はスルーしていたのですが、度々「貴方の力が必要です!」とか「書類選考はなし!面接する機会を一度いただけませんか!?」みたいなメールが連日入るので、まあ……面接に行っちゃいました。

こちらはブラック企業体験記①で詳しくお話しますが、世の中そうそう上手い話はないという事ですね。心躍る文言に惑わされないようにしてください。



おわりに


無職からの脱出、これは荒療治ではありましたが、色んな企業を見学出来て親にも「就活さァ!やってんだよね!」ってアピール出来るには大きな利点でした。
無職時代寄生させてくれた両親には感謝しています。

ただ何事にも一歩踏み出すのが本当に大変。踏み出してしまえば何てことはないので、一日一つだけでもいいです。外に出て散歩した!とか、信号無視しなかった、とか……電車で席を譲ったとか。一つ一つ積み重ねていって行動量を増やしていくのがまずは私が脱出していったルートでした。
御覧いただきありがとうございました!



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