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帰ってきたバツイチ40歳のマッチングアプリ日記2

日曜日、withでマッチしたRさんと会う。
前回の人はたまたまpairsだったが、最近はwithでのマッチが圧倒的に多い。pairs、明らかに詐欺?なりすまし?みたいなアカウントが多すぎるし、たまにマッチしてもAI翻訳に放り込んだみたいな不自然な日本語のメッセージが来たりして怖い)

37歳、会社員。実家暮らしというのが若干気になるが、それ以外は特に引っかかる点はない。メッセージのやり取りもスムーズ。いざ会おうとなったときも、お店候補をいくつかピックアップして送ってくれて、私が希望を伝えたら即予約してくれた。ありがたい!

実際にお店で会ったRさんは、物腰柔らかで穏やかな印象。Tシャツとデニムの上にジャケット、という服装も休日デートにちょうどいい。

クラフトビールの種類が豊富なお店で、それぞれ好きなビールを頼んで飲みながら話した。
…と言ってもなかなか盛り上がらず、会話が途切れては必死に次の話題を探す、という感じ。話題を考えすぎてビールを飲みすぎた。まあ初対面でそんなに盛り上がる必要もないんだけど、後半になるにつれ、なんか私ばっかり話振ってない?もうちょい努力してくれても良くない?と思ってしまったのも事実。

はたから見たら、かなり条件が良い人だと思う。見た目も好印象だし、年収も同世代より高いし、実家暮らしなのは他県への転勤から戻ってきたタイミングだからだと判明(つまりBさんと同じ)。いわゆる子ども部屋おじさんではなかった。

ただ…
これは私の感覚でしかないので全くの的外れかもしれないのだが、どうしても、私の「隠れモラハラセンサー」がピーピー鳴っていた。
どこが、と言われてもうまく言えない。声のトーン、目の伏せ方、ちょっとした仕草、などからそんな気がした、というだけだ。

あえてひとつ場面を切り取るなら、何杯目かのおかわりを注文したとき。
今回のお店は紙のメニューを見てスマホで注文するスタイルで、注文はRさんがしてくれていた。私がソファ席、Rさんが椅子席に座っていたため、紙のメニューは私のそばに置いておいた。
2杯目のときは、もうすぐグラスが空になるタイミングで私が紙のメニューを渡し、「おかわりどうしますか?」と訊いた。それを見てRさんがスマホ注文する、という流れ。

3杯目か4杯目のとき、私はRさんのグラスがあいたことに気づかなかった。Rさんが注文しようと自分のスマホを見始めたときに気づき、
「あ!ごめんなさい」
とメニューを手渡した。
Rさんはそれを無言で受け取った。

え、そんなこと?と思われるかもしれない。でも私はすごく引っかかった。
「メニューもらっていいですか?」と言うか、それを言い出せないほどシャイだとしたら私がメニューを渡したときに「ありがとう」と言うか。どっちもないのは気持ち悪い、と思ってしまった。

こんなことに正解なんてない。もう相性の問題だ。
でも一度気になり出すと全部が気になってしまう。会話が途切れて、私が話題を探している間の彼のうっすらした笑みもなんだか嫌だった。そういえば着席してまだ10分、私の1杯目のビールを「ちょっともらっていいですか?」と味見してきたのも嫌だった(私はあんまり気にしないほうなのでOKしたし相手のビールももらったけど、初対面の1杯目って勇気ありすぎない?せめて自分のを「これ美味しいです、よかったらちょっと飲んでみますか?」とかじゃない??)。

ちなみに私は分かりやすいタイプの「輩モラハラ」(何それ、と思った方安心してください。私も何それ、と思いながら書いてます)にはわりと寛容というか、むしろ弱い。Bさんもどっちかというと輩気質で「俺えらい」と無邪気に思っているタイプだが、昭和生まれの性なのか、そういうのには素直に従ってしまう自分がいる。
が、一見ソフトで優しそうな男性の「隠れモラハラ」は本当に生理的に無理なのだ。可能なかぎり回避して生きていきたい。

年下なのにお会計も全部出してくれたし、悪い人ではなかった。でも初回の違和感はやっぱり大事にしたほうがいいよね、と思ったデートでした。

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