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不在による存在の証明、ってこういうこと

約1ヶ月ぶりに、年下イケメンのJさん(前回会ったときの話はこちら)から連絡があった。

M-1録画しました?
見に行ってもいいですか?

Jさんは初対面のときも「キングオブコントを見たい」という理由で私の家に来ることに成功しており、毎度お笑いにかこつけてエッチしに来る、でもまあ本当にお笑いも好きなことが分かるので憎めないかわいいボーイである。

とはいえ、最近Bさんに沼ってしまっている私はJさんを家に呼ぶべきかどうか少し悩んだ。
結局
「いいよー」
と返事したのは、ここで断ったらマジで沼に嵌ったことになってしまう…と思ったから。
あと、Jさん自身に対して特別な感情はないが、Jさんとのセックスは好きだ。
わかりやすくカラダ目的のデートをして、気持ちを発散?分散?させようと思った。

仕事終わりにJさんが家に来て、一緒にM-1を見る。
私はすでに一度見ているけど、結果がわかった上であらためて見るとまた違う楽しさがある。

第一ラウンドが終わるあたりで、Jさんの目がとろんとしてきた。
「眠いの?お風呂入る?」
と話しかけたら、そのままソファで押し倒されて、そういう雰囲気になってベッドに行った。
(M-1の続きは翌朝ちゃんと見た)

セックスのときのJさんを言葉で表現しようとすると、「がっつく」とか「むしゃぶりつく」みたいな動詞がいちばん適切だと思う。
普段はわりとテンション低め男子なのに、すごく貪欲に喰らいついてくるし時間をかけて全身愛撫してくれるので、なんていうか、女として満たされる感がある。

…のだけど、

行為のあいだずーーーっと、頭の片隅にBさんがチラついてしまった。
いままでは割り切って楽しく没頭できていたのに、なんだか今回はダメだった。

別に、「好きな人としかしたくない!」的な可愛らしい処女心(バージンハート)ではないのだ。
ただ、意識のどこかでずっと比較してしまう。
テクニックやサイズではなくて(純粋にテクニックやサイズでいえばむしろJさんのほうが上)、Bさんとのキスの感触とか肌の質感とか声とかを、もう一人の自分が思い出している。

Bさんは終わったらさっさと服を着る派で、Jさんはそのまま裸で寝る派だ。
私は特にこだわりないので、それぞれの流派(って何)に合わせていて、つまりJさんのときはお互い裸で密着したまま寝ることになる。
これ以上ないほど近く皮膚がくっついているのに、Bさんのハグと体温が恋しいと思ってしまった。

重症だ。
これ以上沼に落ちたくないから別の人と会ったのに、別の人のせいで沼を自覚させられている。
どうしよ。困ったな。

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