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自分の目指すべき道がわからなくて、それがわからないから転職してみた節もある。

病院から在宅医療に移行して、退院後の単なる想像を実際に目の当たりにして。
こちらが思っていたよりもギリギリな生活をしていることを知る。
ギリギリというか若干アウト気味な時もある。
それでも、それでもなお、自宅での生活を望む人がいる。

コロナ禍も相まって、入院へのハードルが上がったとも思う。
今年の夏は本当にひどかった、入院したくてもできない人をたくさん見てきた。
でもそれだけではなくて、入院したいけど入院すると会いたい人たちと会えないから在宅を選ぶ人もたくさんいる。

癌で父を亡くした数年前、まだコロナ時代前だったので連日のように病院へお見舞いにいった。
まだ在宅医療を実感する前だったからどんな状況の人が家で看取れるかもわからなかったし、なにより本人が最後まで治療を希望したからんなんだけど。
もしあれがコロナの時代であったなら、お見舞いも全然いけないし、最期も立ち会ってあげれなかった。

病院と在宅での大きな違いはやはりスピードと正確性。
病院ではコールを押せば看護師さんが来てくれて、採血結果だってすぐに出るし、治療の選択肢も豊富だ。その中から何が一番「病気」にとって適切なのか、それがわかるのは間違いなく病院だと思う。

でも、やはり在宅では「自分」にとって何が適切なのかを考えてあげることができる。それが一番大切。
家族と毎日過ごしたい、ペットといたい、お酒を飲みたい、転んでもいいから自分の力でトイレに行きたい。
それができるのは間違いなく自宅。

どっちがいいとか悪いではなくて、そういった選択肢があることをみんなが知れて、自分の頭で考えて過ごす場所を選べるようになるといい。

「先生にお任せしたい」という言葉
医師は「病気」に対する最善の方法は知っているけど、それに伴い失うもの(時間や場所)を」含めて最善の方法は知らない
知っているのは本人や家族
それを踏まえて最善の方法を探すのが医師を含めて関わる医療従事者たちなんだと思う

在宅医療の現場で、お看取りの多い現場で、そんなことを痛感している
今は診療の様子を間近でみている
とても勉強になる
けど、徐々にやはりPTとして関わっていきたいという気持ちが強くなっている
在宅緩和ケアのPT
「何ができるの?」
という感覚もあると思うけど、私は確実にやれることがあると思う

ちょっと早いけど、来年は実際にそのように関われるような働き方を目指したい
それに向けていまからやれることをやっていこう
同時に目の前で起きていることに集中していこう

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