見出し画像

タイトルに「死」をいれるなんて、という気もしますが
やりたいことが言語化できそうな気持がふーっと降りてきたので残します

今日は残業ありで、疲れたなーと思い自転車こいでいたら
なんだか今までの自分を思い返しながら、頭の中がクリアになっていくのを感じました

生き方

病院勤務をしている間、気になっていたこと
それは退院しても元気な人とそうでない人に分かれること
元気な人というのが病気が治っているわけではなく、後遺症があったり治療継続していたりしても、笑顔が多いというか、幸せそうに生活している人
かたや、元気でない人は、こちらからすると後遺症もほぼなく、元の生活に戻れるだろうと踏んでいたのにも関わらず辛そうに生活している人

その気持ちがきっかけで、大学院に進み、ざっくり言うと元気な人とそうでない人の違いを見つける研究を行った
研究というのは、どういう問いをもって、どういう仮説をたてて、どういう答えを求めているかによって
一つの事柄に対して多角的に表現できるのだけど
当時の私は、不器用で、なんというか頭でっかちな研究だったのだけど
その結果は、これまたざっくり言うと、色んな要素が関係するよね、ってこと
当たり前なんだけど

その色んな要素をもっと専門的にわけていって、身体的な部分、心理的な部分、環境的な部分といった具合にして
どの要素がどうやって関連するかみたいな形で調べていました

当時の私は、自分も理学療法士なのに関わらず、
周りの理学療法士の「どうやって歩かせられるか」「どうしたらきれいに歩けるか」「ここの筋肉の緊張はどうやったら抑えられるか」みたいな、身体的な、そしてとても限局的な部分にしかアプローチしていないことがあまり腑に落ちず
それで身体的な要素だけでその人の幸せが決まるわけではないだろう、って思っていて

研究で、まぁ身体的な問題だけではないよね、それはそうだよねっていう結果は得られたけど、
じゃあどうするの、の部分がとても弱くて
結局ありきたりな一般的なことしか書けなくて
なんというか誇れる研究にはできなかった

おそらくその気持ちをずっと持っていて
自分の中の「元気な人とそうでない人の違いをみつけたい そしてどうしたら元気になれるのか対策も見つけたい」という使命を今日思い出した

そして、今行っていること
在宅の中で理学療法士としての役割を模索する中でも
その気持ちが原点になっているんだなって気づいて

元気な人、という言葉もずっと自分の中でどんなイメージか考えていたけど
しっくりきた言葉は、自分らしく生きている人、という表現

在宅の中で自分らしく生きるために、どんな部分の支援が不足していて
理学療法士としてどんな部分を支援できるのか
そんなことを考えて数年きたのだなと

死に方

いま、訪問診療の現場にいて
癌末期の方を対象とすることが多くて
診療所の特徴も相まって、重症度の高い方を多く対象にしています

そうすると、初めましてと同時に、どうやって残り限られた時間を過ごしたいか
つまりは、最期をどう迎えたいかというお話をすることになります

ACP アドバンスドケアプランニング
という言葉がだいぶ広まっていて
人生会議と訳されたりするのだけど
そうはいっても、結局、救急搬送するかどうか、延命処置するかどうか、の確認になってしまうことも多いです

でも本当に大事なことは、もちろん在宅で死にたいか、病院で死にたいか、というところもそうなんだけど
最期をどう迎えたいか=最期までどうやって過ごしたいか
だと思うんです
つまり、死に方=生き方を考えましょうっていう会議なんだと思います

そんなことを考えていたら、自分らしい生き方をサポートしたい、という私の思いは、一緒に死ぬまでの生活を相談しましょうってことなんだなって
なんというか、つながった感じがして

ここまで自分が課題に感じていたことに、いまも向き合っているんだなと
そしてそこが私が社会に抱き続けている課題なんだなと思えました
そして、そこに理学療法士として貢献したい

歩き方を気にして、筋肉の緊張を調整するのは理学療法士のとても大事な役割です
でもその先にあるのが「きれいに歩くこと」
ではなくて、「その歩き方ができることでその人が幸せになること」
というように考えられるか、そういった考えをできるのが理学療法士だと自負しているので
その部分をもっと広めたいなって思っているのです

ICF

そうやって機能的な課題改善がその人自身の生活の何を改善するのか
そういった考え方ができるのは、ICFを学んでいるからだと考えています
ICF 国際生活機能分類
といって生活の構成要素を細分化して、カテゴライズして、相互作用を考えて、その人の状態を包括的にとらえる、みたいな
なんのこっちゃという感じかと思いますが笑
そんなツールがあるのです
(これはまた別の機会に詳しくご説明したい)

「その人らしく生きる」をサポートしたいなと考えていて
でも、それはとても個別性の高いもので、あまりフォーマット形式に落とし込めないなって思っていたのだけど
ICFを色んな分野の人たちで共有しやすいツールにすることで叶えられる部分があるんじゃないかなって

「その人らしく生きる」をサポートするという漠然とした思いを
「ICF」という具体的なツールを使うことで
より具体性をもって、実践的なサポートができるんじゃないかなって
生き方を考える上でも、死に方を考える上でも

そんなことを考えていました
さすがに自転車こいでる時間だけではたりなくて、お風呂の時間も使ったけども笑

最近、色んな人に自分のやりたいことを伝える場面が多くて
そんな中で
自分の課題やサポートしたい世界はとても話せるのだけど
じゃあ具体的にどうやって、となったときに
うっ、てなってしまう自分もいたのだけど

今日、頭の中で大学院に通っていたことからの日々がふーっと1周してつながった気がしたので
ちょっと、このまま言語化、具体化を進めてみようと思います

・・・できるかなー笑
不安はあるければ、やってみます

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?