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読書経過「7つの習慣」(個性主義とは?)

7つの習慣を読み始めた。言わずと知れたベストセラーで、「漫画でわかる!7つの習慣」のような派生した商品も多く売られている。

10代後半から皮肉屋になってしまい、ベストセラーを読むなんて恥ずかしい!と思っていたのだが、30代になると同時に皮肉屋を畳むことにしたので、こういったベストセラーもちゃんと読んでいく・・・つもり。

読み始めてすぐ、ちょっとよく分からないことがあったので、調べたことと考えたことをnoteにまとめていく。


個性主義とは?個性を重視するのは良いことではないの?

7つの習慣では「個性主義」「人格主義」という言葉が登場する。恥ずかしながら、どちらも初めて目にした言葉だった(と思う)。
どちらも、ゴールは「成功」だ(と思う)。成功するために何が重要か説かれた書籍の内容を大きく分けると「個性主義」または「人格主義」に属する、ようだ。

この個性主義がよく分からない。

個性は探すべきで、伸ばして活かすのが良いと思ってきた。それが社会的成功に繋がるかは分からないが、満足度が高い人生を送れそうだ。小手先のスキルやテクニックを使わず、自分の強みを活かす。

・・・と、これが「個性主義」と呼ばれるものだと思っていたが、どうやら違いそうだ。

私の理解が不十分な可能性もあるので、本文を引用しよう。

ところが、第一次世界大戦が終わるや人格主義は影をひそめ、成功をテーマにした書籍は、いわば個性主義一色になる。成功は、個性、社会的イメージ、態度・行動、スキル、テクニックなどによって、人間関係を円滑にすることから生まれると考えられるようになった。

完訳 7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー著

この個性主義のアプローチは大きく二つに分けられる。一つは人間関係と自己PRのテクニック。もう一つは積極的な心構えである。こうした考えのいくつかは、「態度が成功を決める」「笑顔が友達をつくる」「どんなことでも思い、信じれば達成できる」といった元気付ける言葉やときには正当な格言となる。

完訳 7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー著

えええ?「個性主義=小手先のテクニック+心構え」?それって・・・「個性」なの?個性を生かす・・・とは真逆じゃないか・・・?

分からないので英訳してみた

個性主義は「personality ethic」、人格主義は「character ethic」だそう。いやいや、受験英語ではどちらも「個性」「性格」というような意味で覚えましたが・・・?

分からなくなってきたが、どうやら、その僅かなニュアンスの違い=個性主義と人格主義の違い、なのかもしれない。

personality には、行動や立ち居振る舞いに見られる思考や感情のありかた・傾向といった意味合いがあります。person から派生した語であり、特に人の性格・人となりを指す語です。

訳語としては主に「性格」や「個性」などの語が充てられますが、「人格」がしっくり来る場合も多々あります。

webilio英会話コラムより

character は他者との明確な違いとなる、区別する際の手がかりとなる特徴を指す語です。必ずしも個人について用いられるとは限らず、「国民性」や、非生物の特徴・特質を指す場合にも用いられます。

webilio英会話コラムより

personalityは他人から見た性格、または、他人から見られることを前提にした性格で・・・characterは道徳的な、自分で自分をどう律するか・・・というようなニュアンスなのかしら・・・と。

ならば「7つの習慣」の話の流れともまあまあ一致しそうだ。


わたしの言葉で説明する「個性主義」vs「人格主義」

訳者には本当に申し訳ないが、7つの習慣を読み続けるために、わたしの言葉でpersonality ethicとcharacter ethicについて説明してみようと思う。(もしかしたら、「7つの署名」の、この先の本文で説明があるのかもしれないが、まだ読んでないので分からないのだ。)

personality ethicとは

成功するために必要な考え方。成功するために重要なのは、他人からの評価。他人からの評価を上げるため、個性を磨き、社会的イメージを上げ、態度・行動を改め、スキルやテクニックを学ぶ。

自分の価値は他人が決める。他人から見てわかる価値を上げるために努力すれば、効率良く評価が上がり、上り詰めることができる。

評価をする人間との関係も重要だ。同じパフォーマンスなら好感の高い人間の方が好まれる。ジメジメした喋り方よりも、明るくユーモアを交えてプレゼンした方が受け入れてもらいやすい。

自分という人間をいかに「演じるか」・・・。「装飾していくか」・・・。

ノウハウとして学ぶことができる。成功するために必要な要素ではあるが、全てではない。上澄みのテクニックだけ真似することになりうる。


character ethicとは

成功するために必要な考え方。誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制、黄金律など自分の内面にある人格的な部分を重視する。

他人からの評価を軸にどうあるべきかを考えるのではなく、自身の道徳な部分をもとにする。

自分という人間を装飾していくのではなく、自分自身はどうありたいか?を自問し続ける。

学ぶのではなく、定着させていく・・・自分の中で足りない部分があれば、ノウハウやスキル、テクニックを学ぶのではなく、意識して新しい習慣を繰り返すことで自分の身に纏っていく・・・


うーん・・・なんとなーく、説明できたと思う。自分的にはしっくりきた。ちょっと「人格主義」を持ち上げすぎたけど。個性主義は、他者がいて初めて存在するのかなと。

この解釈が正しいなら、7つの習慣を基にしたスキルやテクニックの本は全て、教えに反するんじゃないかなぁと思うけれど。どうなんでしょうね。

もう少し、読み進めてみよう。


うっかりしていて、図書館で予約しておいた本が5冊ほど届いてしまった。しばらく、完読はお預けになりそうだ。


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