見出し画像

【エッセイ】便所講 #1


注)


 すいませんね、なんかタイトルからしていかにも汚い話題と言わんばかりなのですが、これは便所という器具そのものについての記事なので、基本的に汚物の話はほとんどない(=多少はあるかも)と思います。

便所

 だいたいからしてこの便所ってコトバの語感が悪いし、字面もまたよろしくない。というか問題になるのは「便」だね。まぁしかし排「便」する場「所」なのでこれは仕方がないと思う。

 さて、当家の便所はきれいである。
 私自身の想いとして、汚れていると気になるという事もあって自分で掃除をしているので便器はもとより付帯設備や床、便器と床の隙間に至るまでどんなに忙しかろうが腰痛であろうが、清掃しているからである。

 うん、そういう清潔云々とは別に7~8年前、温水便座の故障を期に壁も床も業者に貼り直してもらったりしたので、設備的にも中の上くらいであろうと思う。
 設置当時は上の下くらいだったのだが、こういう設備というのも日進月歩、現在は更に高機能なものが登場しているので相対的に当家の便所のランクが低下しているということである。

 いや別に便所の機能なんかどうでもいいし、当家の便所ランクの下落なんかもっとどうでもよろしい。
 最近は掃除の手間を省いて便所掃除の時短を唱った商品も出回っているようだが自分の性格上、メンテナンスフリーなんて言われてもそんな文言は端から信用せず、いつも通りの掃除を続けるに決まっているし、その限りにおいて当家の便所のきれいさは保持されるからである。

いつも通り、なかなか本題に入れない。

 当家の便所の壁は、湿気の高い時に水分を吸収し、乾燥状態ならその水分を放出して便所室内の湿度を一定に保つことによって極めてカビの発生しにくい環境を構築するというまるでAIを搭載したかのように優秀な素材でできている。
 その水分を吸収むにゃむにゃという原理あるいはAIを搭載しているのかどうかということに関しては、よくわからないしそんなことを深堀りするほどヒマでもないので調べもしないのだが、実際問題として壁床便器に至るまで、カビは一切発生していない。

 当家の便所の床は、クッション性の高いリノリウム様の素材でできていて、入室したときの足元の感覚が心地よい上に汚れがつきにくいしまた、汚れを落としやすい。
 私は男性だが、男性が洋式便座を使う際に、立って小便をするといかに慎重に行っても尿飛沫が広範囲に飛散し床や、一部は壁にも付着する。これを放置するとベタベタしたり変色したりして非常に気分が悪い。
 まず私自身は小便のときも便座に座るのでこの尿飛散事案に関しては極小化ができている。
 そのうえで定期的に便器と床の隙間をヘラ状の道具を使って掃除し、掃除機でホコリを吸い、床用ウエットシートで磨いているので、なんなら寝転がっていただいてもOKなくらいである。

 ただし便所自体が狭いので、寝転がる場合には便器を掻き抱くように身体を丸めてもらわなければならない。

当然だが私はそんなみっともないことをしたことはない。想像もしたくない。

さぁさぁ、

 俄然盛り上がってまいりましたこの便所講。
 私が話題にしたかったのは壁でも床でもなく便器のことであって、いよいよ次項でこの本題に入っていくわけですが、些末な周辺情報を筆記するだけですでに1400文字に近づいてきたこともあり、週末ということもあって私はこれから、日課の運動をした後に昼食をいただき、読書をし、録画を鑑賞して夕飯、更に映画を観て、便所の定期清掃を行った後に酒肴を拵えて飲酒、就寝をしなければならないという多忙なスケジュールをこなす必要があるため、全世界からの期待が高まる中ではありますが執筆を中断して本日ここまで。

(つづく)忘れなければ

次回


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?