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【詩】【音】【有料】アナフォラ_1 ※雑音です。返金不可。

文志
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※試聴版。オリジナル版(08:31)は購入後に視聴可能。

【詩】アナフォラ #1

夜に歩き始める
夜に歌う
夜に届け
夜そのものの綻びをその心のままに蠢く蛔虫の腹の中にいて
夜をまた遊び弄んで
夜に戻って泣き
夜に戻って鳴き
夜に戻って哭き
夜に戻って啼く
夜はまた世界を支配するその穴の始まりにして終焉のサインである
夜とともにあるあなたは
夜とともにある偏執的狂気的地下的衝撃的な欲望の発露を
夜に吐き出しながら
夜に沿い
夜に寝そべり
夜に吐いて
夜を切り刻む
夜には夜には
夜に戻って亡骸を貪る勇気と共に
夜を犯し成し遂げる有機的な結合を
夜に戦慄くのは幽鬼への畏怖と憧憬と支配に対する侵食される側の快楽
夜に打たれ
夜に同化し
夜は

夜は

夜は

夜はまた来るのだ

夜の中に身を丸くしてちぢこまり
夜の中でやはりいつものように淫靡なる創造を記しまた標し

夜の表層に這いつくばりながら夜の最深奥に潜る
夜に沈んだ私
夜に呑まれた私

夜は私

夜は
夜は
夜は

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