マガジンのカバー画像

音の連鎖

33
音楽も含めた「音」についてのメモ。
運営しているクリエイター

記事一覧

ザ・クロマニヨンズ、最高! 1時間半程の間に約20曲、何もかもがシンプルで強靭!

【エッセイ】脳疲労回復

 とりあえず先に断っとくけど、癒やしとか安らぎとかそういう意味合いとは真逆の事を書くつもりのなので悪しからず。 【映画】エリ・エリ・レマ・サバクタニ これは20年近く前に制作された映画である。私は公開当時に鑑賞した。  映画が本題ではないのでサラッとした説明をする。 「ある時期に世界中で”死にたくなる病”が蔓延する。理由は全くわからないが、それを治す方法は2人の男が発生させる音を聴くこと」  ザックリ言えばこれだけであるし、本稿にとって重要なのもそれだけなので、ほかは

【音楽】アンダーグラウンド#3 ニック・ケイヴ

前回普段はあんまり聞かないけど時々、猛烈に聴きたくなるシリーズ ニック・ケイヴである 何言ってんだ、ニック・ケイヴはアングラじゃねぇよという声があることは重々承知なのだが、これは私的な印象、あくまでも自分の想いとしてはアングラ、いや一時期はアンダーグラウンドの代名詞とさえ思っていた、そういう歌手である。 "The Birthday Party"  最近はその従来の歌の巧さが正当に評価されて、チャートに入るような具合になっているがそもそも、彼が注目された初期というのは"

【音楽】STAY GOLD

STAY GOLD このタイトルの曲は古今東西、相当な数量のリリースがあるわけだけれども、私の記憶に残っている最古のものがスティーヴィー・ワンダーの歌う"STAY GOLD"なのである。 映画"アウトサイダー” この曲は"アウトサイダー"という映画のエンディングテーマになっていてこの映画、以前noteでも記事にした"ランブルフィッシュ"という作品と同じフランシス・F・コッポラ監督、原作も同じスーザン・E・ヒントンという布陣で制作され、テーマも懐かしい時代のアメリカの不良少

【エッセイ】ガンバレ

困難スライドリボルビング精神さんの記事映画「バトル・ロワイアル」 昨日、困難スライドリボルビング精神さんのnoteを読んでいて懐かしさとともに、我慢できなくて映画「バトル・ロワイアル」を、夜勤明けのテンションのまま鑑賞した。  この作品が発表された時に私はまずその分厚い原作小説を読んでいたために、映像化に対して興味津々なうえ、公開について世論から政治の世界までも巻き込んだ議論になるほどの問題作として話題となったこの作品を観ないという選択肢はなかった。  私は公開直後に観に行

【小説】混沌列車

だーんざなーいらうぇーい  ヘラヘラしたデイヴィッド・リー・ロスが俺の頭蓋骨内壁に声を反響させている。    世間から気配を消していたいと考えた俺は昨夜、女を部屋に呼び一晩中そう、まったく一晩中セックスだけをしていた。  昨日の夕方、女がアパートの鍵をガチャガチャ回す音がしたと同時に俺は煎餅布団から這い出て起き上がり、軽やかにちいさなちいさな玄関まで歩き、ドアが開くと同時に素早く彼女を引きずりこんでそのままその場でスカートをたくし上げて挿入してからもう陽がだいぶ高い場所に上

【音楽】ふざけんな、シェイン

 音楽の記事を書いていて思い出したのだけど、ポーグスのシェインが亡くなっていたという報道が先日あった。 【ThePogues/FIESTA】  実際に亡くなったのは11月末のようだけど、全くこの時期に。  クリスマスソングの中で最高に好きな"ニューヨークの夢(Fairytale of New York)"を今年もプレイリストに入れたばかりだと言うのに。  俗に言うトラブル・メイカーというか、そういう体質なんだろうけれども、なんとなく愛せるというか笑えると言うか、またやって

【エッセイ】残りの人生で最も聴きたい曲

アメリカ映画界の聖人 私はキアヌ・リーブスのいい人エピソードというのがなぜか好きで、時々検索をかけたりYouTubeで探して観たりもしているのだが、以前、彼がテレビ番組のインタビューで「残りの人生で最も聴きたい曲は?」という質問に対してJoy Divisionの“Love Will Tear Us Apart”と答えているのを知って、はて私の場合はどれだろう?と思い、考えてみた。 【Joy Division/Love Will Tear Us Apart】  ジョイ・ディ

【エッセイ】【日本の音楽】推し#1 SION

序 疲れマラという言葉もありましてね、日本には。  疲れると勃つ。  いや、勃つというかテンションが上ってくる場合がままある。  まぁ、酔っ払ったおっさんが何か言ってるという程度で。  あぁ、なんだっけ? 私の推し  「推し」て。  この言葉を今更使う。という事がすでにズレているのではないか。  「推し」はすでに死語なのではないか?  世間のおっさん共は日々こういった恐怖に耐えながら生きている。  他の人はしらないけれども、私の場合、一旦推し始めると長い。  もう数十年単

アナフォラdemo

先程の画像の音をレンダリングして鳴らすとこうなるわけです。 ACID上でパンの調整、ピッチの連続、エフェクトからマスタリングまで基本的に全部できてしまうわけなので音楽の勉強をひとっつもしていない私のような者でも形にはできるのです。 とりあえずテキトーなデモなのでダウンロード不可にしてあります。

【映画】キリエとほやマン

キリエ 本日、妻子と共に「キリエのうた」という映画を鑑賞。  ほぼ3時間という長尺、監督は岩井俊二。  内容については公式サイトで。 映画「キリエのうた」公式サイト  先に断っておくけども、ディスるわけではない。単に私個人の感想。  こう書いている段階で、あまり良い感想ではないということがわかってしまっているが(笑)  映画だしリアリズムを追求した作品でもなく、むしろファンタジー寄りの作品なので細部の違和感というか辻褄の合わなさは全然気にならないのだけど、いくつかのエ

【詩】【音】【有料】アナフォラ_1 ※雑音です。返金不可。

購入後に全編(08:31)を視聴することができます。

有料
100

【音楽】COVER#1 少年時代

ラジオ 私は通退勤時の車内ではほとんどラジオを聴いているので、日常的な情報やニュース、健康についてやエンタメの知識などはラジオから得ることが多いわけなのだけど先日、いつも通り退勤の車内で聴いた地元局の番組でカヴァー曲の特集をしていた。  そこで聴いたのが宇多田ヒカルの歌う「少年時代」である。 原曲は井上陽水 そんなことは言われなくてもわかってるという人が居るかも知れないが、私自身もそう思っているので黙っていてもらいたい。もしかしたら知らん人もいるかも知れない。念のためだ。

【エッセイ】意味とか価値とか#1

かなり昔の話アート・イベント?  以前私が主宰していた即興集団がアートチックなイベントになぜか招聘され、当時「呼ばれればどこにでも行って演る」みたいな活動をしていた関係でのこのこ参加したことがある。  そもそもこの集団、基本は音を出すわけなのだけど、メンバー不定/参加自由/打ち合わせなし/違法でなければなにをしてもいい、みたいな感じで活動していたのでその日も都合のつく暇人数人で出向いて、他の参加者の演目を楽しんでいたのだが、なんだかそれが「楽器の演奏の仕方に対するこだわり