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自己愛の方法

自己「愛」という言葉に惑わされて、考えが迷走していたように思われます。

自己とは、外観、内面の思考、「我思う」のレベル、「我思う」さえ許さぬ一点……と果てしなく遡る事のできる存在です。それら全てが「私」です。

自己を愛するとは、自己を尊重すると同義に近いのではないでしょうか?我思う故に我あり、と自らを極限まで疑う自己をも尊重し、愛する。それが自己愛なのではないでしょうか?

素朴実在論にも似た、当たり前とされる思考です。

自分を愛するとは、実はどんなに自分を軽蔑していても、自分を軽蔑する自分を尊重しているという形で、どんな哲学的迷路に迷い込んでいても実現されています。

どんな人でも、どんな歪んだ表現であろうと、人は己を愛します。自分を愛せないというのは、自分を適切な表現で愛せないという方法の歪みに他なりません。

少なくとも私は、私が嫌いなのではありませんでした。ただ自分の愛し方、方法に問題があっただけでした。愛する方法を知らなかっただけでした。

その原因には、幼少期からの歪んだ経験があるのでしょう。歪みを治すのは、哲学ではなく、精神医学の領分になります。

歪みの果てに、真っ直ぐ立つ事も叶わぬ身となってしまいましたが、私はこれから、今の私を愛していきます。方法は、これから見つけていきます。

以上です。

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