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★統計学応用★ 知ってる!? 「数字で話す」 の落とし穴

「数字で話すと伝わりやすい」
「数字で伝えると説得力が増す」

特に仕事においてはそんなことをよく言われますよね。
確かに統計学ではとても大事な数字は「具体的に」
伝えやすくツールとしてとても有効です。

万能に見える「数字」。
今回はその落とし穴を見ていきましょう。

落とし穴① まとめた数字

「グループの数字」はまとめすぎてしまうと元の数字が意味していたこと
見失ってしまう可能性があります。

例えば、このA君とB君の成績を合計点と平均点にしてみましょう。

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・A君の合計点は120点
・B君の合計点も120点

・A君の平均点は40点
・B君の平均点も40点

全く同じですね!
では担任の先生は二人を全く同じように評価しても
よいのでしょうか?

そうではないですよね。
A君に考えられることとしては
・実力があるのに2回目以降はさぼってしまった
・理解できていた単元と理解できなかった単元に差がある
・2回目のテストのタイミングで家庭で不安な出来事があり勉強に集中できなくなってしまった

他にもいろいろな理由が原因で
100点→20点→0点となってしまったのだと考えられます。

ではB君はどうでしょう?
30点→40点→50点と成績を上げているので、
・苦手な教科を克服しつつあり、少しずつ成績を伸ばせている
と解釈することができそうです。

では担任の先生はA君とB君にどんな対応をするとよいでしょうか?

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こんな風に「数字をまとめると合計点も平均点も同じ」という状況でも
個別に見ると解釈できる内容が変わるということはよく起こります。

数字をまとめるということは全体の流れを把握するのにとても役立つ手法
ですが、逆に全体の中で起こっていることに盲目になってしまうことが
あるので気を付けたいですね。

落とし穴② 単体の数字

会社などでレポートをするとき、「数字を使うんだ!」と視野が狭くなり
数字を使うということを目的化しすぎてしまうと、
こんな報告になりがちです。

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上司の方は発言の解釈に困っていますね。
数字を使っているのに、なぜでしょう?

理由は「3件の成約」が意味することが単体の数字では表しにくい
からです。
例えばこう言い換えてみるとどうでしょう?

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「3件の成約」に意味が加わりましたよね。
こうすると
「どんな問題を乗り越えて3件成約できたのか?」
「他の人は何をすれば成約を伸ばせるのか?」
「商品内容や説明の流れで改善できるところはあるか?」

など会社としてできる次の施策が立てられそうです。

どう気を付ければよい?

「数字を使う」と言っても使い方に落とし穴があるということは
分かっても、実際にどう使えばよいのかよく分からない
という方もいるかもしれません。

ではこんな時、どうしたらよいのでしょう?

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私からのアドバイスはこちらです。

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・まとめた数字:クラスの特徴、去年と今年の比較、総合力の判定
・個々の数字:個人の特徴、売り上げ推移の要因特定
・単体の数字:具体性を持たせる
・比較対象の数字:数字に意味を持たせる

こんな風にそれぞれの数字には特徴があります。

数字は「ただ使う」ということにフォーカスしすぎると
「数字を使ったのに伝わらない」ということが起こります。

何のために使うのか?
どう使えば伝わりやすいのか?

人に伝えるときには数字の意味や目的
考えて使い方を工夫してみましょう!

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