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眠りの丁寧詐欺師毛利小五郎爆誕 ▶︎①

前泊させてもらっていたあやかちゃんちを出発して車で走ること数分。
講座の会場となるお寺「正眼寺」に到着したわたしたち。

え。どっから入るん?ってなりながら、なんとなく歩き出す。
ヒィィィィ鯉がめっちゃおる、、、
(唇分厚い系の魚が苦手。わかる人おるかな。)
大量のパクパク鯉を薄目で見ながら歩く。

数名受講者の方が先に着いていて、軽く挨拶をかわし待っていると、
中からお寺の方が出てきて
「入ったらいいんですよ?」と言ってくれた。(早よ言ってよ←)

2月のお寺は寒い。寒すぎる。
ストーブを何個かつけてくださっていたけど、それでも寒かった。

class1は10時〜17時までの対面講座。
初回受講者と、再受講者の計20名程が参加していた。

先生の話を「うんうん」「ほぇー!」と頷きながら聞いて、そのあとは
初回受講者限定、人生一度きりの先生に着付けてもらう時間。

「ここがしっくりきてるやろ」と裾上げを腰に当ててもらったのだけど、
「足元見てみ」と言われて下を見たらめっちゃ右斜めに両足向いてるーーー!
あれ、わたし真っ直ぐ先生に向いて着付けてもらってたけど?
と思ったら、真っ直ぐ向いてるつもりでも、身体はしっかりズレていて、
そしてズレたところが心地いいと思っていた。こわっ
「しばらく着てたら治るで」と言われた。え、どゆこと。

そして先生に着付けてもらってすぐに記録のために写真を撮った。
シャンとして立って、スンとした気持ちで「はいチーズ」した。
その時の写真がこちら。

着た感想はまっったく苦しくない・しんどくない
浴衣とか着物って、親の仇みたいにギューって締め付けるもんじゃないの?
ググって引っ張られすぎてアララってヨタヨタって足がよろけてしまうもんじゃないの?着た瞬間から「早よぬぎたいな〜」ってそんなことばかり考えてしまうもんじゃないの?え。違うの?何これ全く苦しくもないし、むしろ楽やん。

そんなことを思いながら、こっから何するんかな〜と
全員着付けが終わるのをわいわいと喋りながら待っていた。
座ったり、浴衣のままトイレに行ったり、歩いたりもした。
そうこうしていたらお昼前になって、
「お昼ご飯食べましょうか〜」って。(わーいごはんだごはんだ〜!)

こういう風に食事したら浴衣姿でも気楽に食事できますよ〜って
気をつけることを教えてもらったり、
自己紹介タイムがあって、ここへ来た理由を話したりした。
ごちそうさまをした後先生が
「じゃあちょっとお昼寝しましょうか〜」って(イェーーーーイ!)
すぐさまゴロンと寝っ転がる。最高最高。
帯したまま寝ても痛くない。なんで痛くないのよ、どゆことー

そこで気づく

あれ、さっきより薄着なのに寒くないんやけどなんで???

なんかポカポカしてるんやけど、あれ?って思いながら
ゴロゴロし続ける。
起き上がって多分15時前後(時計チラ見しかしてへん)

「さあ、そろそろ一回浴衣全部脱いで見ましょか〜」って。
お、ついに始まりますな。って感じやった。
とりあえず言われたままに脱いでいくんやけど、
途中で布がクッソ重くなるのよ。ズーンって。
ハッッこれが無重力!!!!!ってなる瞬間。
着てて脱いだら身体が重いって、なんていうか、
お風呂とかプールから上がった時に身体重いやん?そんな感じが途中にあるの。
同じ布やのにやで?なんでなん?どゆことーー

そして先生に着付けてもらった時のように
裾よけを自分に沿わせて着てみた。

ええ?!両足真っ直ぐ前向いとるやんか!!!!!!!

なんもしてへんよ、お昼ご飯食べて、昼寝して、ウロウロして、
それしかしてへんのよ。ただ着て過ごしていただけなんよ。
「絶対に両足前に向かせてやる〜!」とか思ってへん。無意識。
なーんも考えずに立ってただけ。そしたら両足真っ直ぐなっとる。なんでよ!

って思いながら、先生の教えの通り、
そっからは脱いだり着たり、着たと思ったらすぐ脱いだり
何回もそれを繰り返した。そして17時講座終了。
その時には自分で浴衣が着れるようになっていた。うれしー!!!!

あやかちゃんとまたね!ってハグして
ヒィィィ鯉、、と薄目で通り過ぎ、車に乗り込む。
再び4時間のドライブが始まる。(わたしは助手席に座っている担当)

喋りながら帰るぞーーーー!とその時は思っていた。
次回、何者かに麻酔銃で狙われた話。

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