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いいよって言われても無理

あやかちゃんちに着いてやったことは子たちの警戒心を解くこと。
賑やかな奴らが来て次女は完全にガルルルルってなってる犬みたいだった。
庭の畑に出て野菜を収穫したり、それを眺めたり、
名前を教え合ったりして、打ち解けるのに時間は要らなかった。
はぁかわいい。
いつも画面で見ていた子が目の前にいる。
「いつも見てます!」ってのはこういうことなのかもしれない。

夜ご飯はあやかちゃんとかづこちゃんが作ってくれていて
わたしは食べる係さん。最高。嬉しい。

そして食べ終わったと思ったら、子たちにダンスバトルに誘われた。
とりあえず引き受ける。かづことふたりで昭和みたいなダンスをして、
子たちにそれを教える。(あれ、ダンス教室なってるやん。)
そうやって昔からあるダンスが引き継がれていくんやわ。絶対そう。

そんなことをしているうちに、あやかちゃん、いや魔女が
沢山のスパイスをゴリゴリゴリゴリして
それをグツグツグツグツして(と思えば噴きこぼして)
チャイを作ってくれていた。

いろんな香りがして、甘くて、でも甘すぎなくて、
チャイ好きが世界をうろうろして飲み回って、自分のためにおいしいチャイを研究している。そんなチャイ美味しくないわけがない。サイッコー。
そういう人が好き。そういう人が作るものが好き。

お風呂に入ろうとしたら、庭で採れたレモングラスを煮出してくれて、
それをお風呂に入れてくれた。
めっっっっっっっっっっっちゃいいにおい!
爽やかで、でも柔らかな感じもあって
香りに癒されるってこういうことなんやな。
入浴剤とか入れとらんと、レモングラス煮出して入れてみ。
って、一人で優雅に入ってそうに書いてるけど、
長女が一緒に入ってきていて、真横で潜水大会が開かれていた。
「何秒潜っているか数えといて!!」と大役を任された。
娘と同じ歳なので扱いは余裕。なので、香りを堪能する余裕もある。

お風呂から上がったら、「自分たちでコスメも作れるんだよ」って
てづくりコスメワークショップを開催してくれた。
カラーパレットが開いてあって
「好きな色塗ったらいいよ」って言われたけど、
え、、ってなって身体が動かない。
好きな色はなんとなくある
のに、それを「まぶたに塗る」ができない。
その横でかづこも、便乗した長女も好き放題塗りまくっている。
そして「どう〜?」『かわいー!!』と楽しんでいる。いいなあ〜
それなのに、わたしは一歩も動けなくて見ているだけ。

なんで???????やれよ!!!!!!

好きな色を顔に塗るってことにとても恐怖心を感じる。
無難な色なら平気。けど、好きな色となると怖い

・変って言われないかな
・怒られたらどうしよう
・似合ってないって笑われたらどうしよう

この人たちは絶対にそんなこと言わないって分かってても、
そんな風に思って動けない。
「え。いいの?本当に?」って様子をうかがってる。

自己肯定感が低すぎる故、
色で遊ぶことに対して大きなブロックがあることに気づいた瞬間。
結局自分でする勇気はなくて、今まで塗ったことのない色
メイク好きのふたりにしてもらった。
わ、かわいい!!!ってドキドキする。

いいんだ、好きな色にしても誰も怒らない。

そしたらふたりが「さきちゃん髪色も明るくしても似合うと思うよ」って
え、何色?って聞いたらふたりともが「ミルクティーとか」って。
帰ったらすぐ美容院予約しよ。って決めた。

まだ無重力着付けしていないけど、もう帰れるわってくらい満たされて
ホックホクな気持ちで布団に入った。

明日は無重力着付けの日!わくわく!!!!!

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