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ブエノスアイレスの春

あなたの気持ちに忠実に生きなさい。
今日一日のあなたが真実です。
アストル・ピアソラ

四月の最後はピアソラを。タンゴ音楽作曲家、バンドネオン奏者として知られるアストル・ピアソラ。

クラシックやジャズの要素も含まれる、ピアソラ独特の音楽性は、踊るための伴奏曲だったタンゴを脇役から主役へと昇華させたといわれます。文字通り「タンゴ革命」をおこした、20世紀を代表する大作曲家です。

日本でもよく知られる『リベルタンゴ』をはじめ、彼の曲を聴くと、どことなくバロックのような古典的なクラシックの雰囲気を感じます。おそらく、ピアソラ自身がクラシックを学んだことは大きいのだろうと推察しますが、かさねて、彼自身にイタリアのルーツがあることも、作曲の源泉になってるのでは、なんて思うところです。

ピアソラには『ブエノスアイレスの四季』という作品があります。当初は「春夏秋冬」をつくる予定はなかったらしく、第1作の『ブエノスアイレスの夏』にはじまり「秋」「冬」が書かれ、最後に「春」を書き、「四季」となったのだとか。

そして「四季」といえばヴィヴァルディを思い出さないことはありません。17世紀と20世紀、北半球と南半球、何も接点のない二人に思えますが、両者ともにイタリアの血が流れ、ともに「四季」よばれ親しまれ続ける楽曲を残したこと、この事に気づいたことがセレンディピティに思えて、ちょっと嬉しくなりました。

四月の最終夜、そんなピアソラの『ブエノスアイレスの春』を。明日から五月、はやいですね。今日もいちりんあなたにどうぞ。

ジャカランダ 花言葉「名誉」

ブエノスアイレスの春

「ブエノスアイレスの春」



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