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祭の季節

五月になり、東京の東側に位置する、ここ下町界隈では、週末のたびに祭囃子が聞こえる季節を迎えています。一年ぶり、初夏のおと、馴染みの夏の風物詩です。

このあたりのお祭りは、氏子をはじめとする担ぎ手が、威勢のよい掛け声とともに、朝から夕にかけて大きな神輿を渡御し、最終日の宮入りによって幕をおろします。

海外からも多くの観光客が訪れる人気観光地、浅草は、この週末が三社祭。

大きな神輿を担いでまわる下町のお祭りは、一見して熱っぽく荒々しくも映りますが、参加している町の人たちは、人のつながりを大切にする、優しい人が多いと感じます。

もっとも、心を一つにあわせない事には、あんな重厚な御輿を上げることなど出来ないわけですから、文字通り「心ひとつに」一体になることを、ひとりひとりが心得ているのでしょう。

また祭りに出かけると、友人知人との再会があり、それを楽しみの一つにしている人も多いようです。子供たちの中にも「約束をしなくても、行けば会える」という共通の感覚があるらしく、これも下町ならではの「つながり」の在り方なのでしょうね。

歳を重ねて思いますが、自分が住まう町をいい町と言えるって、とても嬉しいことですね。そう思える事を有り難く、身近なつながりを大切にしながら、待っていた音に耳を傾けながら、今年も楽しい夏を過ごしたいなと思うこの頃です。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

ヒルガオ 花言葉「絆」





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