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紅一点

万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)。

中国の詩人、王安石(おうあんせき)の詩にある言葉で、一面の緑の草むらの中に、一輪の紅い花があることを現しています。

これが転じたのが「紅一点」。男性ばかりの中に女性が一人だけいることや、多くのものの中で、ただ一つ異彩を放つ存在のことをいう、そうあれです。

そこでふと、男性の中にいるたった一人の女性、といわれ、薔薇か牡丹か。なんて想像しましたが、

もとの詩のタイトル「詠柘榴(ざくろをよむ)」に触れ、初めてこの紅色が、ザクロの花なんだと、深く探って知りました。

見てあれば 見てあるほどに 柘榴花 
くれなゐ燃えて 枝にそよがず
若山牧水

いま時期にみる新緑は、朝来るたびに目を覚ましてくれ、その合間に飛び込む紅色には、さっきまでの自堕落を見透かしてくれ、それに安堵する自分がいます。

ありがたい。出会えて嬉しい、キリがない。

明日もよき日になるといいな。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

ザクロ 花言葉「子孫の守護」

くれなゐ燃えて 枝にそよがず

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