マガジンのカバー画像

花屋の向こう側

11
花屋をはじめて20年余り。日々、こんなものだろうと思ってしてきた仕事も、あらためて振り返ってみると「あたりまえ」ではないことに気づかされることが多くなりました。技術的なことはさて… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

子どもと「つながり」花屋の向こう側

先月のこと、スタッフから「クラス替えがあった後の息子の様子が不安定なので様子を見たい」と…

「子どものミカタ」花屋の向こう側

先日、とある父子が花屋に来て、お母さんにプレゼントにする花が欲しいというので、一緒にいた…

「躑躅に思う」花屋の向こう側

ほんとうに今年は季節がぱたぱたと進んでしまい、いま東京の景色には、躑躅(ツツジ)の花が満…

「花屋と子どもたち」花屋の向こう側

先日のこと、店の奥で仕事をしていると、聞き覚えのある声が、花屋を覗いている事に気づきまし…

「梅にうぐいす」花屋の向こう側

北大路魯山人の随筆に『梅にうぐいす』があります。 ある日のこと、魯山人に教示を受けようと…

「ダメな子」「悪い子」なんて、ひとりだっていない。

以前のこと、学校帰り花屋に立ち寄ってくれた小学生に、仕事中に折ってしまった使えぬ花を一つ…

「謙虚とバランス」花屋の向こう側

「自分がされたいことを他人にもしなさい」はイエスの言葉。 「自分がされたくないことは他人にもしてはならない」は孔子の教え。 「相手がされたいことを他人にもしなさい」は利休。 茶道における、和敬清寂の心得です。 相手がされたいことは何なのか。目の前に「ある」ことに限らず、「ない」ことも五感を使って感じ取り、相手の気持ちを汲みとり、慮る感性。 このような、目に見える現象をこえて、風情や情緒、間や余白を理解できるところに、日本文化の神髄があります。 そこで注意を必要とする

「教えるの語源は「愛しむ」」花屋の向こう側

数ある松陰先生の言葉の中でも、とりわけ好きな言葉です。 ここでは、愛惜しむ心を持ち続ける…

「わかる。ということ」花屋の向こう側

近年は、遠くに離れた場所のことでも瞬時に情報共有できるので、目や耳で得た情報だけで、人の…

「ひきだしの花」花屋の向こう側

昔、ある先生のアシスタントをしていた頃がありました。することは、先生のお世話、だんどり、…

花屋の向こう側

花屋をはじめて20年余り。オンラインで22年、オフラインで10年。 それはもういろんな出…