6月末で約4年働いた食べチョクを退職し、PRのお仕事を中心に独立します。
突然のご報告で驚かせてしまった方もいらっしゃると思います…
実は少し前から働き方を調整させていただいており、6月末をもってビビッドガーデン(食べチョク)を退職することにしました。
食べチョクに染まった約4年間。毎日仕事のことを考えて、プライベートでも食べチョクの話ばかりして生きてきたので、自分でも「まだ4年なのか…」と驚いています。
お世話になった皆様へ向けて、溢れ出す感謝をお伝えしたくnoteを綴っています。
どうして辞めるの?
「会社の中の環境ではなく自分で仕事を作ってみたい」「チャレンジするなら早いほうがいい」と思ったのが理由です。もちろんビビッドガーデン(食べチョク)自体はまだまだ道半ばですので、非常に長い間考え、悩みました。その上、自分のwillと会社のwillもフィットしていて、理想とするカルチャーも含めてきっとこれから出会うことがないかもしれない、と思うほどの会社だったので、人生で一番悩んだ決断といっても過言ではありません。
それでも「やっぱりチャレンジしたい」と思えたときに、結果的に背中を押してくれたのは、いつも取材時に隣で話していた代表の秋元さんの発言です。
「努力する人は夢中な人に勝てない」
「雨が降っても自分のせい」
「やらない理由を並べているくらいなら、一生チャレンジしない」
などなど、私の心に刻まれている、そして刻まれ続けるであろう言葉はたくさんあります。
かなり前から相談に乗っていただき、最終的な決断に対して「応援してる」と言って送り出してくれた代表の秋元さん、COOの山下さんありがとうございます。またPRチームをはじめ一緒に働いた皆さん、本当にお世話になりました。個別でご連絡をいただいた生産者さんをはじめ、食べチョクを通してお世話になった皆さんもありがとうございます。
これから何するの?
もともとビビッドガーデンに入社した理由は「地域経済を回す仕組みづくり」がしたい、というところでした。わたし自身新潟魚沼の田んぼ町で18歳まで過ごしたこともあり、地域特有の産品や文化は日本の歴史を表す素晴らしいものだと信じています。地域に根付く経済活動を通して、町に住む人訪れる人が豊かになる世界に興味があります。
さらに、PRという仕事の汎用性の高さや奥深さにのめり込んでしまいました。PRという技術や思想を活かして、社会や会社・団体を前に進めていくことにも興味があります。
そういった想いがあり、少し前から働き方を調整させていただき「株式会社しんめ」を設立しました。現段階では2つの事業を行なっていきます。
◾️PR(コミュニケーション)支援
PR(Public Relations)の思想や技術をベースとして、PRの立ち上げや伴走、経営陣との目線合わせ(戦略設計や情報開発)、広報PR担当の採用・育成などを中心にお仕事をします。
スタートアップから大企業まで規模や業種を問わず、PRアドバイザーとしてお仕事を行います。
ありがたいことにお知り合いづてでお仕事のお話をたくさんいただいています。まずは副業としてプロジェクトベースで一緒に働いてくださるPR経験者もしくはメディア経験者も全力で募集しています。お気軽にご連絡ください。
◾️地域支援
こちらはPRに限らず、マーケティングや事業開発などで地域事業に関わっていきます。現段階で複数人の仲間たちとやっているのは、コワーキングスペースの運営受託やリゾート施設のリノベーション・マーケティング支援、さらにディベロッパーなどと地域事業を生み育てていくことです。
詳しいことは追って発信していこうと思いますので、その時に見ていただけると嬉しいです。
食べチョクはどうだった?
シリーズAの調達発表前の社員10人の頃に入社し、前半の2年はひとりPR、後半の1年半はチームを立ちあげ、PRチームのマネージャー(責任者)として仕事をしてきました。
初期の頃は特に、PRだけすればいいというわけではなくBiz全般をまるっと担当するような働き方でした。
「PRとしてどんな成果を出すか」ではなく、
「職種はあくまで肩書きであり、自チームや会社が持っているリソース(スキル・時間・情報)を活かして、どのように企業インパクトを出すのか」という視点で、手段に固執せず仕事ができたことは、ほんとに幸運です。
またPRチームを拡大するまでの丸2年くらいは、秋元さん(社長)とほぼ毎日をともに過ごし、社長の視点や思考、時には葛藤なども肌で感じることができたこともかけがえのない経験でした。
ひとりPRだったときにどんな仕事をしていたのかは、こちらの記事に書いてあるので、興味がある方はご覧ください👇
ありがたいことにベストPRパーソン賞をいただいたり、PRとして20メディアを超える取材をお受けしたりと「食べチョクPR」として認知していただく機会も増えました。
また、心強いチームができてPRの実務を任せられたので、PRの責任者として働く傍らで、自分の知見をより大きなインパクトに繋げるための手段を考えることができるようになりました。
ブランドのコアな価値の策定、採用、マーケ企画、アライアンス連携、バリュー改訂、カルチャー作りなどなどスタートアップらしく肩書きを超えて仕事ができたことは、楽しかったですし性に合う働き方でした。
納得するものができなくて、寝ずに仕事をして次の日の仕事をむかえたことや、理想とする結果が出なくて、悔しくてもどかしい気持ちを抱えながらパソコンにむかっていた日もあります。そんな時は生産者さんや一緒に働くメンバーに支えられていました。
特に思い出深いエピソードのひとつは、インターン生とふたりで進めた生産者直伝レシピ集「#食べチョクごはん」の出版プロジェクト。生産者さん総勢60軒以上に協力いただき、他のプロジェクトとも並行して怒涛すぎるスケジュールで進んでいきました。
「発売日が終わって落ち着いたら生産者さんにお礼のご連絡をしなければ…」と思いながら、インターン生と一緒に主要書店を駆け回りようやくオフィスについた発売日、出版に協力いただいた生産者さんと制作スタッフの皆さんからサプライズのお手紙が届いており、急に安堵の気持ちが湧き上がってきて号泣しました。食べチョクと生産者さんの強い繋がりを実感したエピソードです。
結果、ラジオ番組やTBSの「THE TIME,」でも紹介いただき、多くの著名人にも紹介いただきました。さらに、Amazonランキングではカテゴリー1位を4つ獲得し、発売から4日で重版が決定しました。
学びもひらめきも時間も全部食べチョクに昇華して生きてきました。それがいかに幸福なことだったかと、振り返れば振り返るほどに実感します。独立すると自分で決めたのに、食べチョク漬けだった生活がなくなる自分はいまだに想像すらできていないのが正直なところです。
また、一緒に働いたみんなに壮大な送別会を開いていただきました。開いていただいただけでも感謝なのに、特に驚いたのは生産者さんからのお花とメッセージ動画のサプライズです…(涙)お花はドライフラワーにして、できるだけ長く手元に置いておきます。生産者さん、ありがとうございます。
生産者のみなさまへ
改めまして驚かせてしまい、申し訳ありません。本当に本当に本当にお世話になりました。
新潟魚沼でゆり農家の孫として産まれましたが、恥ずかしながら一次産業は身近すぎてきちんと考えることも勉強することもしてきませんでした。食べチョクに入って、日本にはこんなに素晴らしい生産者さんがいらっしゃるんだ、と。気づけばわたしが最初に皆さんのファンになりました。
農地や海、養殖場などにお伺いしたことやClubhouseでお話したこと。数多のメディア取材やプロジェクトを生産者さんと一緒に作ったこと。思い出がありすぎます。たくさん食べチョクを支えていただきありがとうございます。
これからも美味しい食材やお花でつながらせてください。食べチョクを通して買い続けたいと思います。
2年前に立ち上げたオンラインコミュニティー「一次産業みらいラボ」にはメンバーとしてこれからも参加しますので、今後ともよろしくお願いします。
食べチョクを通してお世話になったみなさまへ
この4年で急成長しましたが、食べチョクもビビッドガーデンもまだまだ道半ばです。私の退職後も食べチョクを応援し、愛し、使い続けてくださると嬉しいです。わたしも使い続けたいと思います。
さいごに
ビビッドガーデンPRとしての最後のお仕事は、6/28の「SCALE PR ACADEMY」の登壇になります。貴重な機会をありがとうございます、もしよかったらお越しください。
改めてにはなりますが、あのときにビビッドガーデンに入社しなかった未来は想像すらできません。独立するという道も食べチョクでの4年間がなければできなかった決断であることは間違いありません。今は新たな道を前に、とてもワクワクしています。これまで出会いお世話になった皆さんに感謝を込めて。この決断を正解にするのは、これからの自分次第だと思っています。「元食べチョク」として恥じないように頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願いします!
今後の連絡先について
お仕事のご相談などはこちらへご連絡ください。何から相談していいかわからないのだけど、という粒度でもお気軽にぜひ。
またランチやお茶や飲み会などのお誘いもお待ちしています。
【連絡先】
・メールアドレス:sakiko.shimomura@shin-me.co.jp
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ありがとうございます。いただいたサポートは生産者さんの美味しい食材の購入に使わせてもらいます🤤✨