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【自己紹介2】やわらかな職務経歴書

人事コンサルタントとしてお仕事させていただくにあたって、これまでの経歴を教えて!と聞いていただくことが増えてきました。確かにこれまでのお仕事をまとめた記事は書いたことがなかったので、やわらかめの職務経歴書として記事にしてみます。

「人事コンサルタント」って何をしてるの?
ということを先に書いておくと、個人で企業様とご契約させていただいて、企業の人事関連のお困りごとを解決するためのパートナーとして伴走させていただく仕事をしています。

「人事関連のお困りごと」というと、例えば・・・
・従業員を採用したいが、あまりいい人材を集められない
・従業員の離職が多くなかなか定着しない
・もっとやる気あふれる職場にしたい
・社長はじめ経営メンバーの引退が近いが後任がいない
こんなようなことのご相談に乗らせていただき、一緒にその解決に向けて伴走させていただいています。

コンサルタント、というとなんだか偉そうですが、私個人の性格からしても、専門家として上からものを言うような仕事の仕方はできません。もっとフラットに、経営者や人事のみなさまの志を応援する最強の相棒としてお付き合いさせていただいています。



はじめにー名前を「平井咲子」といいます

1985年島根県出雲市(旧平田市)出身です。
苗字の由来は知りません(平べったい井戸でもあったんでしょうか)。
名前の由来は、「春の小川」という童謡からとったと聞きました。
「姿やさしく色美しく 咲けよ咲けよと囁きながら」
という歌詞から「咲」の字をとったそうです。その後で、漢和辞典でこの字の意味を調べると、「笑」という漢字の古い形だと。
実際幼少期から大人になった今に至るまでずっと、明るくてよく笑う笑顔が印象的な人だとよく言っていただけることがあるので、この名前の由来が私は結構気に入っています。

これまでの職務経歴ざっくりまとめ

2008年から通算14年7ヶ月間、リクルートグループのHR事業領域の会社において主に採用・人事・総務業務を担っていました。中でも新卒採用については、採用広報・母集団形成のための各種イベント企画・選考設計・学生フォロー・内定者の入社までのフォローなどの全工程を経験しています。2022年に(株)リクルートを退社、現在は個人で企業の人事・採用施策に伴走する人事コンサルタントとして活動しています。

こまかい経歴

2008年4月〜2009年5月 (株)リクルートエージェント入社、新卒採用担当

同期が100人ほどいた中で数少ない、スタッフ配属になり、なんで?営業やりたかったんだけど・・と思いながら、新卒採用担当としてキャリアをスタートします。1年目から大きな裁量を渡していただいていました。

【主な担当業務】
・採用広報のための会社概要パンフレット刷新
・会社説明会の企画・運営(1回あたり200名動員、全国で全10回程度開催)
・候補者の内定承諾に向けたフォロー業務
【ポイント】
2010年卒の採用活動における会社説明会の企画・運営にリーダーと2名で従事。合わせて、イベントの企画骨子作成からパートナーマネジメント、会場選定・備品整備などのロジ設計、社長への登壇オファー、イベント当日の司会などの実務をほぼ一人で遂行した。また説明会の内容企画にあたっては、候補者をフォローする上でリアルな事業理解が不足していることで意志決定に繋がりづらかったことを課題と置き、事業部の営業担当者や顧客に取材を行い新たな動画を3本制作。結果、リクルーター各個人の会社説明では徹底しきれないリアルかつ効率的な事業インプットを可能にした。

リクルートを辞める時に頑張って書いた職務経歴書をそのまま公開w

2009年5月〜2009年12月 人事部給与社保グループ

同世代の方々はリアルに覚えていらっしゃると思うのですが、私たち08新卒世代は、入社してすぐリーマンショックがやってきた激動の新卒新人。リクルートエージェント社も、人材紹介業は大きく景気の影響を受けるためかなりの打撃を受けました。そんな中、同社では希望退職を募るプロジェクトが始まり、その裏方の事務局を担うスタッフとして新卒採用担当から人事部内の労務を担当するグループに異動しました。

ただしこの部署では、部内のリーダーとの人間関係に大きく苦戦し、半年ほど頑張ったのですがついにメンタルダウン。1ヶ月ほど休職することになりました。自分のキャリアの中ではとても大きな挫折経験です(ただこの時の自身の経験があるからこそ、今、人事として従業員のコンディションケアに対してはかなり高い解像度で臨むことができているとも思います)。

2010年1月〜2013年6月 総務部総務グループ

休職から復帰し、総務部に異動。1000名ほどが在席する本社ビルを移転するプロジェクトのサポートという名目で異動させてもらいました。最初は休職明けだったから「ここから頑張らなきゃ!」という思いが空回りしてコミュニケーションがうまくいかない側面も大きかったと思います。また、オフィスの美化を担当していた時は、ゴミの分別ルールを徹底するために、自分自身オフィスを毎日巡回してオフィスの全部のゴミ箱に手を突っ込んでゴミを分別したりと(やらされてではなくて自らすすんで)、地味で泥臭い仕事も多くて、正直「私一応京大出てるんだけどなんでゴミ分別してるのかな?」とか思ってました・・w でもこの時の地味で泥臭い仕事のおかげで、すべての仕事には相手があり、相手を思えばどんな仕事も愛ある仕事になることを学ばせてもらった期間でもありました。

【主な担当業務】
・コスト管理(総務部として消費する全コスト数百億規模の予実管理)
・東日本大震災における災害対策本部事務局対応、その他災害リスク対策対応
・本社移転に伴う各種実務対応
・(株)リクルート・(株)リクルートエージェント統合に伴う実務対応
・日常の備品管理、オフィス美化

2013年7月〜2013年12月 人事総務部採用グループ中途採用チーム

会社は2012年に(株)リクルートキャリアと社名を変えスタッフ組織としてもスコープが広がったこと、また景気が上向きになっていたこともあり採用部門の業務逼迫が著しかったので、再度採用チームへ異動。この時社会人6年目くらいになっていて、ずっとスタッフ。事業側の経験なし。営業に異動したいともずっと話していたのに、またスタッフですか!と当時の部長に相当噛み付いた記憶があります(ごめんなさいw)。
このときは主に営業アシスタント、営業、企画職などの契約社員の採用をリクルーターとして担当していましたが、中途採用業務も少しずつ慣れてきた頃に、新卒採用側の人員が足りず、ほどなく新卒採用担当にまた戻ることになりました。

2014年1月 ~ 2016年4月 人事総務部採用グループ新卒採用チーム

このときが一番激しく働いていた時期です。当時のリクルートキャリア社の新卒採用はかなり特徴的で、
・1200名の総合職社員全員を採用活動に巻き込む「全社員採用」
・自社の宣伝を一切行わず、学生の内省を促し彼らの成長にコミットするインターンシップをベトナム/ミャンマーで実施
・採用広報強化のために、ラッパーさんに頼んで楽曲制作
こんなようなことをやっていました。
ここでは書けない大きな失敗もしたけど、まさにここでの経験が間違いなく、今の人事マンとしての価値観を形成しています。

【主な担当業務】
・採用戦略起案(全社員を巻き込んだ「全社員採用」の戦略立案、ボードメンバーとの折衝)
・採用広報(採用HP刷新、youtubeでの会社説明動画公開などのプロジェクトマネジメント)
・各種母集団形成イベント企画・運営(会社説明会、ベトナム・ミャンマーで実施する海外インターンシップ、地方をフィールドに実施する国内インターンシップなど)
・学生6000人、面接官1200人を動員する新卒採用選考設計
【ポイント】
2015年卒・2016年卒新卒入社者向けの採用活動全般を担当し、15卒は120名目標、16卒は 80名目標に対し2年連続で目標達成。
・2015年卒/主に本選考設計・運営に注力し、学生6000名動員、面接官1000名規模の選考マネジメントを担当。この規模感での動員数は過去に前例がなく、いかに安定的に選考運営を行うかを最重要論点として対応。パートナーマネジメント、面接官へのロジ周りのインプットなど 細部まで設計し、想定外のトラブルシューティングも含めて粘り強く対応した。結果、選考開始 から1ヶ月で納期通り、想定した規模の通りの選考対応を完遂。
・2016年卒/会社説明イベントの企画・運営に注力。社員の魅力を伝えることが最も重要な訴求ポイントであると置き、社員800名を動員して社員と学生が各々のキャリア観を社員1名:学生 3名という少人数で対話する場づくりを行った。結果、学生1500名の動員を実現し、意志決定時の理由として多くの学生がこのイベントでの社員接点について触れるイベントに育てることができた。

2016年4月 ~ 2017年4月 産育休取得①

2017年5月 ~ 2018年6月 人事部人事推進グループ

1人目の育休後、復職したのは、300人程度の営業組織のHRBPを担当する部門でした。期間は長くないですが、このときに、リクルート社の歴史に連綿と息づく、人を生かす仕組みを学ばせてもらいました。リクルートは、「個が強い会社」とよく言われますが、どちらかというと「個を生かす仕組みが強い会社」だと感じます。多様な人材を受け入れ、どんな人も極力取り残さずに、どうすれば最大限に人の強みを活かせるか。ここを起点に人事制度が日々運用されている現場を目の当たりにしました。私のキャリアは新卒採用担当の時期が長いですが、いまのお仕事で、採用以外のアジェンダのご支援もできるのはこの時期の経験がベースにあるからだと思います。

2016年4月 ~ 2017年4月 産育休取得②

2019年5月 ~ 2020年9月 新卒採用部企画統括グループ

2人目の育休から復職するとき、やっぱりまた新卒採用の仕事がしたいなと思い、人事部長に直接お願いして、元部署への復職という原則とは異なるが新卒採用の部門に復職と同時に異動させてほしいと頼みました。縁あってその希望をかなえていただき、インターンシップの企画や、内定者向けのオンボーディングのプロジェクトなどを担当しました。ママ採用担当なんて成り立つのか?と思っていたけど、共に働く仲間の協力を得て、かなり楽しく働かせてもらって、当時私のチームが企画したインターンシップは今でもリクルート社のインターンの型になって受け継がれています(そろそろ新しいことやりなよと内心思うw)。

【主な担当業務】
・インターンシップ企画・運営(全体で120名程度動員)
・新卒採用における事業部との各種連携(事業部社員によるフォロー企画など)
・内定者向けフォロー施策全般のプロジェクトマネジメント

2020年10月 ~ 2022年10月 新卒採用部オペレーショングループ

リクルート社で最後に在籍したのがこのグループ。抽象度が高くて曖昧なものを白黒つけるのが得意なので、その強みを活かして採用のオペレーション設計、プロジェクトマネジメントをやっていました。

【主な担当業務】
・採用選考設計(インターンシップの参加者選抜のための選考、大学との共同研究プロジェクトの設計など)
・各種採用施策におけるプロジェクトマネジメントと、各種リスクマネジメント
【ポイント】
新卒採用では対象卒年の重複を背景に複数のプロジェクトを同時並行に推進していく必要があるため、これらのプロジェクトを全て納期通りに、かつ個人情報漏洩などのインシデントのリスクを低減しながら完遂するためのPMOを担当。WBSなどの各種プロジェクト推進のツールが未整備であったため、これらを整備し、従来施策と比較して約半分の準備工数で事前準備が完了する仕組みづくりを推進した。

2022年11月 ~ 2023年10月 フリーランス/人事コンサルタント

リクルートをなぜやめたの?とたまに聞かれますが、長く居すぎました、とよく答えます。自分の同期はもちろん、新卒採用担当として自分が採用した後輩もどんどん卒業して、リクルートの外で自分らしい道を見つけて羽ばたいていくさまを見て、私はどうするんだろうな?とずっと考えていました。2022年にコーチングスクールに出会い、自身もコーチを目指すための学びの中で自分の人生を見つめ直し、自分がこれからどうしていきたいかを明確に見つけることができたので、リクルートを離れました。
転職活動もしたけど、これからは会社員としてではなく平井咲子という人間として、誰にも気をつかうことなく自分のゴールに向かって堂々と生きていこうと思い、転職活動は途中で辞め、フリーランスとして生きる道を選びました。

これまで人事コンサルタントのお仕事の中で伴走させていただいた案件としては例えばこんなものがあります(進捗中のものもありますが)。
・評価制度導入直後の安定運用に向けた伴走
・全社員の1on1と配置検討
・組織長育成施策
・新卒採用プロジェクトの立ち上げ
・新卒採用の振り返りと次年度の戦略立案
・内定者オンボーディングの提案
・インターンシップの運営
など・・・変な話、自分でも意外なのですがw、新卒採用以外の案件もご支援させていただいています。

2023年11月 ~ 現在 (株)ヘラルボニー HRチーム

フリーランス人事としていただいてきたお仕事を継続しながら、(株)ヘラルボニーの社員になりました。人事を起点にヘラルボニーの事業を大きく飛躍させることの一端を担わせていただきます。

最近いろいろな人事の方と接するたびに、私自身人事としての知識は本当にまだまだ浅く、素晴らしい先輩方やよく学ぶ後輩各位に頭が下がるばかりなのです。
でもこのメンバーなら、私自身ももっとアップデートして、これまでに誰もみたことのない豊かな組織をつくれる未来があることを確信しています。

「異彩を、放て」これが同社のミッションです。だったらヘラルボニー自身が世界一異彩を放つ組織じゃないとおかしい。私はこれからそんな組織をつくること、そしてその結果として世の中の人事のあり方がより素晴らしい方向にアップデートされていくことに、しばらく自分の生命時間を注ぎます。

一方で人事関連の他のお仕事も続けます。1社のことだけにコミットするよりももっと器を広げ続けて挑戦を続けていくことを魂が欲していると思ったので、ヘラルボニーの複業の制度を使って、他の人事のお仕事もより広げていくつもりです。

まとめー私は「圧倒的信頼をベースに圧倒的成果を生むチームをつくる」人事です。

以前、自分の人事・採用担当者としての機能をこのような言葉で言語化したことがあります。 ここまで形式ばった文章を連ねてきましたが、本来私はフラットで率直な人間で、いるだけで場を明るくすることが私の才能です。また、自分自身が本音でオープンマインドに生きることを大事にしているからなのか、人の本音がよくわかります。本音で話していない人もすぐにわかります。なので私のいるチームは本音ベースでつながり相互に圧倒的な信頼感が生まれることが多いです。かといってただの仲良しグループをつくることに興味はありません。圧倒的信頼をベースにしながら、一人では想像もつかなかった圧倒的成果をチームで生むこと。ニコニコしながらサイコパスでいて、人に寄り添いながらもそこに引っ張られずに高い抽象度でコトを進めること。そんなあり方が、私の仕事のスタイルになっていると感じています。

ここまで読んでくださった方へ

お付き合いくださりありがとうございます!
もし平井にご関心をお寄せくださり、話してみたいなと思ってくださった方いらしたら、以下よりお気軽にコンタクトください!


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