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人間誰しも表も裏もある

あけましておめでとうございます🎍🐯

新年早々、私は衝撃的な本を読みました。
テレビでも話題になっていたというこちらです。


六人の嘘つきな大学生 / 浅倉秋成

母のお勧めで読むことになったこの本📗

ミステリー小説とはいえ、自分にも当てはまることのような、俗に言う刺さった本となりました。



新しくグングン急成長している企業、スピラリンクス。そのスピラに入社するため、6人の大学生が競い合います。グループディスカッションを行い、良ければ全員入社。しかし直前になってそのルールが変更されます。それは6人の内から1人しか内定は与えられない、というもの。

これまで協力し合ってきた同志がいきなりライバルに変わった瞬間でした。お互いを信じ切っていた、だからこそその裏面が見えることに驚き、不安になり、悲しくなる。そんなシーンに直面しました。その6人をかき乱す犯人、そしてその目的とは何だったのか。最後の最後までその答えは分かりませんでした👣



どんどん伏線が回収されていき、犯人像が巡り巡っていく。何度も予想を裏切られる、そんなミステリー小説でした。加えて私達の誰もが、表も裏も持っており、その人を本当に知るなんてことは出来ないんだ、ということを考えさせられました。


誰もが胸に封筒を隠している。
それを悟られないよう、上手く振る舞っているだけ。

この言葉が刺さりました🥲 私が素敵だと思っている相手は、その人の表の一部であって。あまり良く思っていない人も、それはその人の裏の一部であって。改めて考えれば自明なことであっても、その事実に何故か寂しく、悲しく、自分が惨めになりました。

もちろん来年度に自分が就活を控えているという不安もあります。しかしそれ以上に私が周りの人のことも、そして自分のことでさえもきちんと知らないという事実に驚き、何故か少しだけ涙が出ました。



就活、そして人間の二面性について考えさせられる小説でした📚
新年早々、びっくりするような本に出会えました。
今後も様々な本に触れ、視野を広げていきたいです。


それでは今日はこの辺りで。



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