咲ママ

変化を楽しみながら生き “心” を大切に綴りたいと思っています。ふたりの娘の母。職業は…

咲ママ

変化を楽しみながら生き “心” を大切に綴りたいと思っています。ふたりの娘の母。職業は研究者。

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  • 咲ママ / 傑作集

    咲ママの代表作を集めました。 まずこれを読んで頂きたいと思う作品から、たった一人でも読んで頂けたらうれしいなと思って書いた作品まで、大切にしている咲ママの記事たちです。

最近の記事

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お宝ノートの軌跡 ~小学生から京大までのノートたち~

小さい頃からノートに書くのが好きだった。 いまはタブレットとか、はやっているみたいだけれど、私は自分の子どもたちには、紙に自分の手で書く大切さを伝えたい。 好きだったし、いまも好きだ。 * お正月に、実家で私の色々を整理していると、たくさんのノートが発掘された。 あぁ、懐しい。あれも、これも。 そのまんま覚えている。記憶どおりのノートだった。 ずっと、がんばってきたんだなぁと、少し色あせた実際のノートを手にしながら、ただただ、うれしくなった。 そんなコレクション。

    • 雨上がりの七月, 出逢って十年

      十年前の 7 月、夫と出逢った。 あの日の朝、そんなこと、これっぽっちも知らずに。 ♢ 大学の研究所の夏祭りだった。 朝からしとしと雨が降っていて、大学院生だった私と、その他いくつかの研究室のメンバーは、一大イベントの幹事にあたっていた。 ビアガーデンのような夏祭り。 会場は毎年、研究所の食堂と、隣接する中庭。中庭の芝生にはビールサーバー車もやってくる。 その日はあいにく朝から雨で、絶え間なく雨粒が会場の芝生を濡らしていた。 当時いろいろと行き詰っていた私は、しばら

      • たんじょう日のおむすび

        • みじかい「ありがと」に泣いた晩

          長女 (3 歳) が 40.5 度の熱を出した。(元気になりました。) 見たことのないほど、はやい息の娘。ハァハァと苦しそうで、気持ちよさそうにすやすやと寝ている次女 (1 歳) を横目に見ながら、私と夫は夜中じゅう、びっくりするほど熱い長女を交互に抱っこし、抱きしめていた。 40 度超えは、私も見たことのない数字。 通常でないような寝言みたいな言葉を発しているのも心配で、荒い息、熱すぎる体、朝までこのままでも大丈夫なのか不安で心配で、夜中に #8000 (子ども医療電話

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        • 咲ママ / 傑作集
          21本

        記事

          うきうきの春

          春は楽しいことがたくさん。 書きたいこともたくさんなのに、全然追いつかないので、今日は日記を書きます。 * 習い事を始めること今年のはじめに、こう書いた。 「今年の目標のひとつ。娘たちが習い事をはじめること。いったいこの毎日のいつに、そんな時間をねじこむのか、わからないけれど。」 春。長女 (3 歳) がダンス教室に通いはじめた。 私がまだ全然見たことのない、ダンスという世界。踊るのが好きそうな長女の様子と、あとは、私自身がまったく知らない世界を見てみたい、という思

          うきうきの春

          名もなき晩ごはんに名を付けるとき

          いつか、どこかでこの言葉を聞いてから、私の心は、すっと、軽くなった。 晩ごはんは、つくらなくてもいい。 買ってきたお刺身でも、切っただけのサラダでも。きちんと家族みんなが食べられるようにテーブルの上に並べて、準備すること。 それが、立派な家事だということ。 * 長女 (3 歳) は、食後のバナナを、美しく盛り付ける。 切っただけの、ふつうのバナナ。 それを、大きなお皿を持ち出してきて、飾る。 フランス料理みたい。 フォークを使いながら、背筋をピンと伸ばしてバナナを味

          名もなき晩ごはんに名を付けるとき

          はじめての国際学会を主催してみて

          やっと、やっと、準備してきた国際学会が終わった。 はじめて国際学会を主催したのだ。 学会の主催すらはじめてなのに、国際学会、しかも「淡路島での現地開催」と「オンライン開催」を同時に行う『ハイブリッド形式』という難しいもの。 その主催者を私が一手に引き受けていたのだ。 とても大変な準備だった。けれど、無事に成功して、いまはほっとしている。 * 学会の主催は、結婚式の開催に似ていた。 会場選びから、料理選び、参加者の決定…。(もっとも、学会の方が 10 倍は大変だけれど

          はじめての国際学会を主催してみて

          ここ最近の話、眼科のすすめ。

          この記事に目をとめてくださった方が、 眼科に足を運んでくださったらうれしいです。 –– 最近、緑内障になった話 (いま 30 代前半) –– 年が明けてから、すさまじく忙しい日々が続いている。 ひさしぶりに書いていて、うれしい。 もともと、私の仕事は、いま超繁忙期で (大学教員なので修論・卒論の時期、それに授業や試験、入試の時期、研究 etc....)、それに加えて、さらに、もうすぐ開催する国際学会の主催者まで任されてしまっているのだ。 今朝も徹夜明けで、半分目を閉じな

          ここ最近の話、眼科のすすめ。

          日の目を浴びなかった下書き。 そして 1 年。

          はじめて日記を書きます。 今月は楽しいことがあまりに多くて、きづけば全然書けていなかった。 いつも書くとき、ひとつの「作品」にしたいなと思っている。 どんなに拙くても、なにか感じたことを、自分のなかで「作品」と呼べる形にしたいな、と。 でも 12 月は、すごく楽しくて。 ただ楽しい、とか、ただうれしい、とか。そういうこたえのもたない感情で溢れていた。 言葉にするほどでもない、なんてないこと。 けれど、すごく活力をくれる心情たち。 あまりにも子どもたちに喜んでもらえた、

          日の目を浴びなかった下書き。 そして 1 年。

          娘がサンタに“渡した”クリスマス

          冬になり、ちらほらと街がクリスマス模様になってきた。 今年、長女は 3 歳で迎えるクリスマス。 今年は 3 歳だから、そろそろなにか、欲しいものを言えるかな〜、と思って、長女に聞いてみた。 * もうすぐ、クリスマスだね。サンタさんに、なに、もらうの? (私の予想:なんだろう、トーマスかな?プリンセスかな?) 「サンタさんに あげるの」 えっ、もらうんじゃなくて、あげるの……? サンタさんに、〇〇 が、あげるの? 「うん あげるの♡」 (…なんと。もらうんじゃ

          娘がサンタに“渡した”クリスマス

          望遠鏡の円で縁どられた秋

          ○ で縁どられた風景がきれいだ。 京都タワーにのぼった。 望遠鏡をのぞく。 …!  なんて美しいんだ…。 望遠鏡の円で、何気なく切りとられた風景は、東本願寺の庭園だった。 なんて、美しいんだ…。 望遠鏡をのぞくと、思いもしない風景が、手にとるように見える。 展望台から一面に広がるミクロの世界を眺めながら、「だいたいあの辺り」と定めて望遠鏡をのぞいても、みると、あっと驚く絵画のような、円で縁どられた風景が映っている。 きれいだった。 紅葉で彩とりどりの世界。

          望遠鏡の円で縁どられた秋

          仕事場に「対話」をとり入れたら、ぐっと思い描いていた雰囲気に近づけた話

          最近職場にある制度を取り入れたら、思い描いていた雰囲気にぐっと近づけて、すごく活気のある仕事場になって、うれしい。 導入したのは、 少なくとも週 1 回、私に話に来る制度。 私はこれを「今週の実験ノートチェック」と名付けている。 * 私は大学で研究者をしている。研究室で、大学教員として、教授の下で 30 名ほどの学生を取りまとめている。 「実験ノート」というのは、ただのノートではなくて、研究の証拠となる、研究者ならだれでも書く極めて大事なノートのことだ。 それを

          仕事場に「対話」をとり入れたら、ぐっと思い描いていた雰囲気に近づけた話

          母として参拝した七五三参り

          秋晴れのこの日、私はとてもきれいな髪にしてもらった。 淡い桃色のお着物に袖を通し、帯を締めてもらい、 鏡に映る自分は母親らしい姿そのものだった。 ほんとうに四人家族の母になったんだ… もう 3 年もたつのに、いまだにあまり実感がなく、ふと見たときにそう思う。 写真館で、七五三の家族写真を撮ってもらった。 御参りに行った。 たどたどしい私の着付けに喜び、舞う 3 歳の長女。 鳥居の前で、ちょこんと一礼している娘を見て、きちんと礼儀ができるんだ、と嬉しかった。 お賽銭

          母として参拝した七五三参り

          最後のあとまで楽しむこと

          水族館に行った。 年間パスポートを持っているので、もう何度も見させてもらっているイルカショー。 たくさんのお客さんを沸かせ (人数制限あり) 、ショーは終わり、あんなにいたお客さんが、引いていく。 すっからかんになった大きな会場。 音楽も止み、だれもいなくなった会場。 その 1 番前の席で、ずっと、ずーっと…… 次女 (1 歳) が拍手をしていた。 静まりかえった会場で、ずーっと…。 その姿が、とても、好きだった。 波がおさまった静かなプールを見ながら、私も一緒に

          最後のあとまで楽しむこと

          歯みがきの伝承 ~むしばゼロで生きてきて

          「みがきやすい」歯ブラシ専門店に行ってきた。京都清水五条。 京都らしい柄が並んで、目移りする。 子ども用歯ブラシは、力を入れすぎてしまっても、しなって曲がるように、やさしくできている。 長女はこけし柄、私は舞妓さんと狐柄を選び、家族みんな思い思いの my 歯ブラシを買った。 生まれてからこれまで、私は一度もむしばになったことがない。 ずっと、ピカピカの歯で生きてきた。 先日、(はずかしながら) 16 年ぶりに歯医者に行った。 長女の歯のフッ素加工の予約のため、歯医者の

          歯みがきの伝承 ~むしばゼロで生きてきて

          そこは青空の入り口だった (公園のすべり台)

          そこは青空の入り口だった (公園のすべり台)