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[源氏物語7] 恋の座談会(4)〇〇臭い女

帚木のお話です 恋に悩む光源氏(ひかるげんじ)が、頭中将(とうのちゅうしょう)、左馬頭(さまのかみ)、藤式部丞(とうしきぶのじょう)の4人でお付き合いするのにおすすめな女の子、恋愛の失敗談など話し合います。 これをきっかけに光源氏は中流貴族の女の子に興味を持ちはじめます。 どんな恋バナがでてくるのでしょう。

ぜひ、Youtubeの動画版も見てください♪
藤式部丞の恋愛 体験談

頭中将:次は藤式部丞殿のお話を聞きたいな
藤式部丞:私のような者がお話しできるようなことはありませんよ
頭中将:またまた~、聞かせてくださいよ!

頭中将の真剣なまなざしに負けて、藤式部丞は自分の恋愛の失敗談を語り始めました

賢い女
藤式部丞:そこまで言われては...
藤式部丞:あれは、私がまだ大学寮の学生のときの話でございます
藤式部丞:学問に詳しい博士の娘とお付き合いしていました
藤式部丞:その娘はとても賢く、手紙もかな文字を使わず、全て漢文で書ける子でした

頭中将:えーヤダ!手紙にびっしり漢文とか読む気なくすよ
藤式部丞:ははっ

藤式部丞:学問についてや役所勤めの豆知識など色んな事を教えてくれました
藤式部丞:あまりにも賢くて、難しいことを聞かれても私が答えれないと恥ずかしい気持ちになりました

藤式部丞:しばらく会わなかったのですが、久しぶりに会いに行ったら
藤式部丞:障子の向こうから出てくれなくて、顔を合わせてくれませんでした
光源氏:すねてるのかな?
藤式部丞:その女は「今はニンニクを食べて臭いから会えない」と言いました
藤式部丞:障子の隙間から強烈なニンニクの臭いにおいがしたため帰ろうとしたら
藤式部丞:その女は寂しくなったのか「ニンニクの臭いが消えるころに、また会いに来て」と言いました

光源氏:そんなニンニク臭い女の子がいるわけない!!

頭中将:あはははは!!!!
頭中将:上流貴族の女の子としか付き合ったことないお坊っちゃまには分からないんだな
頭中将:世の中にはニンニク臭い女の子もいます~
光源氏:う、ウソだ~~~~
藤式部丞:あははは!

そんなこんなで恋の座談会は朝まで続きました

光源氏は中流貴族の女の子に興味をもったようです
どんな出会いが待っているのかな?

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