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おれもおまえも「はるばらぱれ」

ご無沙汰しております。
死にたみ酩酊ヶ咲でございます。

寒暖差ジェットコースターの今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私はずっと部屋に籠ってYouTubeを見ています(ぉ

そのうち、最近だと芸人の「粗品」の動画を見ています(爆

粗品と言えば、霜降り明星のツッコミ担当。M1王者かつR1王者という結構すごい経歴ですが、

世間のイメージとしては、これに加えてギャンブル狂の借金王者、というところではないでしょうか(ぉぃ

また、俗に言う「尖っている」芸人であり、ズバズバと先輩や後輩や一般人に毒を吐いていたりします(怖

こんな荒くれ者というレッテルが相応しい粗品ですが、意外にも幼少期はピアノを嗜み、絶対音感を持っているそうです(凄

本人も音楽が好きらしく、以前からボカロ楽曲を制作していたようなのですが、ここ最近では本人がバンドを組んで楽曲制作をしています(へぇ〜

記事のタイトル
「はるばらぱれ」
は、粗品の最新曲です。

曲の内容としては、粗品のお父さんについての歌のようです。

粗品のお父さんは、粗品が高校生の頃亡くなっています。

これは粗品自身、結構持ちネタにしていて、その頃のエピソードを小話として披露していたり、「父ちゃんの歌」として曲にしたりしています。

上記はいわゆる「不謹慎ネタ」であり、聞き手としては笑っていいものか困ってしまうもので、粗品もそれを面白がっている節があるように思います。

ただし、「粗品のロケ」という粗品のサブチャンネル?では、お父さんが亡くなった病院に向かって「ボケェ!」と吠えたり、
視聴者の相談に乗る回では「父親がいなくなったことについて、一生克服できるわけない」という旨の発言をしています。

「粗品のロケ」を見ると、お父さんの件について粗品はトラウマのようなものを抱いている様子が垣間見えます。

それでもそれをネタにしているのは、どれだけネガティブな事象であっても笑いに変えてやる、という、粗品という芸人の意地を感じるわけです。

さて、肝心の「はるばらぱれ」についてなのですが、
これはネタ色もなく、真っ直ぐに粗品の気持ちが歌われている曲になります。

私自身は、幸いなことに身内が健在であるため、歌い手である粗品の気持ちを丸々汲むことはおおよそ出来ません。

ですが、この曲の中にある「行方のない怒り」や「苛立ち」「悲しみ」「強がり」といった感情は、私にも伝わってきます。

粗品にとって「父親の死」には、こんなに複雑な感情が幾重にも巻きついているわけです。

だからこそ、それを笑いに変換している粗品には、改めて尊敬の念を抱いてしまいます。

さて、途中にも話があった「粗品のロケ」チャンネルでは、最近まで「Financial Fun」という企画が行われていました。

これは、粗品のファンをオーディションにかけ、残った1人から粗品がお金を借りる、という企画です。

正直、文字に起こしても記載ミスにしか見えませんが、上記が真実です。

とち狂った企画なわけですが、個人的にこの企画の結末がとてもよかったので、それについて記しておきたいと思います。

-以下ネタバレ注意

最終選考に残ったのは、25歳くらいの女の子と20歳くらいの男の子。

最後の選考基準は個別面談。
粗品と志願者のタイマンです。

面談の中で女の子は、粗品のためなら1,500万まで貸せると言います。

意味がわかりません。なんでぇ??

続いて男の子との面談。
粗品が問いかけます。
「女の子は1,500万まで出せるって言ってたけど、君はどうする?」

男の子は答えます。
「…自分は200万しか貸せません」

なせやっぱり意味がわかりません。なんでぇ??

傍から見たら会話の内容が正気の沙汰ではありません。
そもそも、借りる側がオーディションしている意味がよくわかりません。

まあ…理屈こそ不明ですが、とにかく志願者一同、粗品へお金を貸したいと思っているわけです。

だが、男の子の手元には200万のみ。
…いや大金だが。

一方女の子の手元には1,500万。

粗品サイド、つまり借りる側からしてみたら、より多く借りられる女の子を選ばない理由がありません。

面談が終わり、いよいよ結果発表。

カメラを見据える男の子と女の子、と粗品。

スタッフ一同固唾を飲む中、
粗品は…男の子を選びました。

「えぇ?」

困惑するスタッフ。
退場させられる女の子。
なぜか堂々としてる男の子。

スタッフからの不満や、男の子との一悶着がありつつも、結局、粗品は男の子から200万借りました。

そんなエンディングを終えると、後日にスタッフと粗品が結末について語っている映像が流れます。

その中で、スタッフとしては
「女の子を脱落させたのも意味がわからないし、男の子を選んだのも意味がわからない」
という意見でしたが、粗品はそれを宥めながら男の子を選んだ理由を話していました。

それは、「男の子が"変なやつだったから」

個別面談のシーンで粗品が男の子に
「お前、変なやつやな」
と話しかけ、男の子が
「よく言われます」
と答えるシーンがあります。

大前提として、粗品はネガティブな意味で"変なやつ"とは言わないと語っています。
つまり、面白いやつだな、と同義で使っていると。

でも多分、あの男の子が第三者から言われる"変なやつ"というのはネガティブな意味合いもあるんじゃないか、というのが粗品の感想でした。

たしかに一視聴者として映像を見てても、変わった子なんだうなあと思わせる雰囲気や言動はあった気がします。

途中、男の子自身、「自分にはあまり友達がいない」という旨の発言もしていました。

だからこそ、粗品は男の子を選んだのだと。

つまり、あの男の子がちょっと変わってて、仮に周りから浮いていたとしても、
これで有名人である粗品と繋がりが出来たわけで、少しはあの子の生活に張りが出るんじゃないか、という気持ちだったらしいです。

なんというか、ここに少し感動してしまって。

多くの人は、違和感を嫌います。だから、変わり者も好かないわけです。
私自身、どこでも誰とでも仲良くなんてできません。
嫌われる時は嫌われるし、爪弾きにされるもんです。

それでも、粗品はそんな「変わり者」に対して、ネガティブではなくポジティブな視点を向けている気がしたのです。

勿論、真意は本人のみぞ、なわけですが。
でも、胸を張って変わり者を肯定できるのも、苦渋を味わってきた「芸人」である粗品ならでは、なのではないでしょうか。

…と、まあ、随分綺麗にまとめちゃいましたが、これ、そもそも金を借りるって話なので、手放しで褒められたものでは無いんですけど。

「はるばらぱれ」ってどんな意味なんだろう、
とYouTubeのコメント欄を見漁っていると、
粗品のお父さんの最期の言葉ではないか、というコメントがありました。

粗品のお父さんエピソードの中に、最期の言葉がうまく聞き取れなかった、というものがあるのですが、その時の言葉が「はるばらぱれ」なのだろうか。

その考察の返信には
「"がんばれ"って言いたかったんでしょうか」
というコメントもありました。

気づけば今日から4月。
少し暖かくなってきましたねえ。

今年もアイスブラスト吸いたいので、夏まではなんとかダラダラ生きましょうかねえ。

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