酒田青

読書と模様替えが好き。小説家になろうやカクヨムなどで小説も描いています。定期的にエッセ…

酒田青

読書と模様替えが好き。小説家になろうやカクヨムなどで小説も描いています。定期的にエッセイを書きたいと思っています。よろしくお願いします。

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コミティア148に参加します!

 来たる5月26日(日)に行われるCOMITIA148に、Xでの相互フォロワーの笹谷爽さんとともに出展することになりました。サークル名は「酒田青と笹谷爽」。二人とも新刊を携えて向かいます。  私は何もかも準備万端、ホテルも飛行機もしっかり押さえて支払いも済ませ、本やお品書き等のデータづくりも終わり、更には笹谷さんの分までデータを作るという気力充分ぶり。笹谷さんを急かす羽目になったのは私のペース配分ミスですが、何もかも済んだのでほっと一息つき、あとは本が届いてコミティアからの封

    • 自分に自信をなくしたときにすること

       私は自分に謎の自信を持っている。俗に言う自己肯定感が高いというやつだ。しかし別に容姿が優れているとか何らかの能力や学力が高いとかいうわけではなく、単純に自分のことが好きだから何となく自分に自信を持っているのだ。容姿や能力のような努力で身につけられることではなく、根拠のない自分への信頼が自己肯定感なのだと思う。  Spotifyで心理学のポッドキャストを聴いたりすることがあるのだが、大体そのような感じに説明してあった。私は自分に自信がある。  こんな私にも、致命的な欠点があ

      • 爪を塗ることと自律神経の関係

         近頃よく爪を塗っている。あるときはルピナス色、あるときはオリーブグリーン、今日はビビッドオレンジ。このところ派手な色ばかり塗っている。  というのも、五月に入ってから体調が悪く、気分が下がっているときほどネイルエナメルを塗りたくなるのだ。気分が下がっていると元気を出すために華やかな色にしたくなる。今日も天気が悪く、五月とは思えないほど寒くてブランケットが必要なレベルなのもあって、鮮やかなオレンジ色に塗ってしまった。少し反省している。  このところの天気と気温の定まらなさは

        • 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んだ

           私は働いている。日々の生活のため、本を買うため、家に生活費を入れるため、日常の潤いのために、働いている。もはやそれらが何のためにあるのかわからないまま、働いている。あくせく働いている。日々の生活を続ける意味は? 働かず毎日だらだらと過ごしてもいいのでは? 働かなければ日常の潤いも必要なくなるのでは? そう考え始めると人生を終わらせるしかなくなるのでその辺りにして、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」問題である。  本を読む人々が必ずぶつかる疑問だが、この新書の筆者はどう

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          本棚をデコる

           本棚に本以外のものを置くのが好きだ。ガラスの一輪挿し、お菓子のおまけについてきた木のおもちゃ、小さなぬいぐるみ、ポストカードを入れた写真立て、カエルのオブジェ、長崎の土産物屋で買った干支のガラス細工。隙間や本の前の棚が余っていると、置きたいだけ置いてしまう。  心が満たされるのである。こんなにもカラフルで、様々な素材でできた様々な文化と背景のあるモノを一箇所に飾ると、素敵だしかわいくなったと感じてしまう。まさにマキシマリスト、ミニマリストの対極にいる。それが私である。  

          本棚をデコる

          韓国の化粧品を使っている

           化粧品に凝る時期と凝らない時期がある。凝らない時期は主に夏と冬で、スキンケアに時間をかけると体力が消耗されるので、化粧水をスプレーしてからクリームを塗って終わりだ。その他は何もしない。シートマスクパックなんてもっての外だ。  春と秋は気持ちにも体力にも余裕があるので、色々と凝っている。まず朝は化粧水をスプレーして手のひらで丁寧に押さえてから美容液を塗る。それけら軽いつけ心地のクリームを優しく塗る。夜は化粧水の次にシートマスクパックだ。これはルルルンプレシャスマスクを愛用して

          韓国の化粧品を使っている

          漫画『家が好きな人』は革新的テーマを扱っている

           自分の家は好きだろうか? 自分の家は安心できるだろうか? 私は好きだ。特に自分の部屋が好きで、ちょくちょく模様替えをしては好もしい状態を守っている。それに、安心できる。自分好みに設えられた部屋は、あらゆる意味で自分専用の部屋であり、それゆえ安心できる。  そんな私にとっての革新的テーマの漫画がある。井田千秋の『家が好きな人』である。  元々電子書籍で買って気に入っていた。  五人の女性たちの一人暮らしの部屋。ある人は食べるのと寝るのが好き、ある人はミステリーが好き、ある人

          漫画『家が好きな人』は革新的テーマを扱っている

          子供のころは嫌いな食べ物がたくさんあった

           幼稚園のとき、お弁当の時間も給食の時間も、食べきれずにいつまでも口をもごもごさせている子供。それが私だった。  同級生たちはとっとと食べて園庭で遊んでいるのに、私ばかりが居残りさせられて、休み時間の間中、大人からしたらちょっとしか量のないご飯を食べていた。全て食べ終わるのは休み時間が終わったあとで、やっと空になった牛乳瓶を、廊下の牛乳瓶の箱に置きに行くのはいつも一人だった。カチャン、と鳴る瓶の音が虚しかった。  それが表すように、私は食べるのが非常に遅い子供だった。  小

          子供のころは嫌いな食べ物がたくさんあった

          山尾悠子が好きすぎて山尾悠子になりたい人生だった

           山尾悠子をご存知だろうか。幻想文学の大家で、澁澤龍彦や赤江瀑の系譜を継ぎ、美麗で重厚な作品を書いている作家である。短編が多く、人魚や侏儒や天使など非現実的な登場人物が活躍し、ぎゅっと要素の詰められた耽美な作品は、多くの場合崩壊へと進む。  基本的に近年の本は国書刊行会や人形写真集などを出すようなステュディオ・パラボリカから出ることが多く、本は函に入っていたり箔が押されていたり、とにかく豪華である。私は近年の本は全て持っているが、どれもかなり高価で、それでも買う人がおり、作る

          山尾悠子が好きすぎて山尾悠子になりたい人生だった

          楽しく豊かな人生を送るはずだった

           私には小さいころから夢があった。たくさんお金を稼いで素敵な家を建て、両親を住まわせてあげたいという夢である。  部屋は一つ一つが広く、私の部屋にはびっしりと本棚があり、その一つ一つの棚に本が隙間なく詰められて、ところどころに小さな絵画やポスターが飾ってあって、家具もどれもが高級で美しく、重くて立派なもので、私は全てに美が行き届いた家に住むのである。  両親は田舎の人なので室内の美に大して関心はないが、そこは私が美しく整えてあげましょう。彼らは苦労して生きて来た人。是非とも助

          楽しく豊かな人生を送るはずだった

          Creepy Nuts「のびしろ」を聴いて気づき始めた自分の伸びしろ

           Creepy NutsはYouTubeを見ているときにアニメ『マッシュル-MASHLE-』のオープニングテーマ「Bling-Bang-Bang-Born」がおすすめされ、妙なリズミカルさとハイテンポでハイテンションな曲調に魅了されて繰り返し聴いたのが最初だ。この魔術的なBling-Bang-Bang-Bornという歌詞の繰り返しに、私はぐいっと胸ぐらを掴まれてあちら側に引き込まれたような気分だった。  Creepy Nutsはヒップホップジャンルになるのだろうが、静かな曲、

          Creepy Nuts「のびしろ」を聴いて気づき始めた自分の伸びしろ

          『ここはすべての夜明けまえ』(間宮改衣)が面白かった話

           このごろはX(旧Twitter)を控えめにして、本やアニメ、ドラマを楽しんでいる。  何となく始めたことだが、とてもよいと感じている。ひと月ほど前までは寝ても覚めてもXを使い、時間はなくなるし活字を摂取するキャパシティーもなくなるので、普段全く本を読めなかった。活字というものは摂取に限界があったのかと目から鱗の気分だ。  Xを控えめにしてから十冊近く小説や漫画を読んだ。以前ならできなかった速さで、無理なく読めている。本の通販サイトhontoが3月末で紙の本を扱わなくなったの

          『ここはすべての夜明けまえ』(間宮改衣)が面白かった話

          今日はよくない日

           ベランダで育てている多肉植物が、雨で濡れて水浸しになっている。天気予報を見なかったのがよくなかった。今日は楽しくベランダで本を読むつもりだったくらいで、昨日と同じく気持ちのいい晴れだと疑いもせず思っていたのだ。  多肉植物は何度も雨のたびに水濡れしていいものではなく、春なら水やりは一週間か二週間程度に一回がちょうどいいところだろう。完全に失敗した。今日はよくない日だ。  今日は歯医者に行ってきた。散々歯茎をチクチクと刺されたあと、水の出る口内用の洗浄機で掃除され、水が出す

          今日はよくない日