さかたのニュースまとめ(2024年4月5日)
私自身がX(旧Twitter)で取り上げた記事を中心にニュースを振り返る。
前回に引き続きガザ情勢にフォーカスした記事とした。
ガザ情勢
イスラエル軍によるシリア、ガザ北部への攻撃
アメリカ高官は「イスラエルの攻撃に関与していない」とイランへ直接伝えたと述べた。
アメリカはイランとの衝突を避けるためと考えられる。
一方でイランのライシ大統領は、イスラエルへの報復を表明している。
イランもイスラエルのバックにいるアメリカとの衝突を避けるため、レバノンのヒズボラなどの組織に報復を代行させる可能性が高いと考えている。
ガザ北部ではアメリカの慈善団体WCK(ワールド・セントラル・キッチン)の車両がイスラエル軍に空爆された。
イスラエルのネタニヤフ首相は「意図的ではない」としているものの、各国から非難されている。
この攻撃については、4日に行われた同氏とアメリカのバイデン大統領との電話協議でも非難されたであろう。
バイデン氏はネタニヤフ氏に対し「アメリカの支持を維持しようと思うならば民間人の被害や人道面での苦痛を防ぐための措置が必要だ」と警告したとホワイトハウスが発表している。
イスラエルはアメリカの後ろ盾を失うことは絶対にできないため、今回の要請に従う他なかったと考えられる。
停戦交渉の行方
先月24日にイスラエルは、南部に避難している北部の避難民の一部(女性や子供に限定か)の帰還を認めるといった譲歩を見せていた(ロイター通信)。
しかし、ハマス側は当初の条件を変えない姿勢のようだ。
イスラエルの国際的立場が揺らいでいるなか、ハマスは譲歩するメリットがないからだと考えられる。
パレスチナ国家承認へ向けて
Palestinians eye UN membership vote soon as US pushes back(米国の反発があるなか、パレスチナ側は来たる国連加盟国の投票に注目) - Arab News
※埋め込み不可だったためリンクで代用。
パレスチナ国家承認に関して、少なくとも現時点でアメリカは支持していないようだ。
イスラエルのネタニヤフ政権(極右政党との連立)は、パレスチナ国家承認による2国家解決を望んでおらず、アメリカはこれに配慮しているのであろう。
他方でイギリスの裁判官・法律家による公開書簡が同政府へ提出された(英語全文はこちら)。
筆者は1項の「ガザでの恒久的な停戦を確保するために積極的かつ効果的に取り組むこと」に注目した。
理由として、1月30日に同国のキャメロン外相によるパレスチナ国家承認への言及があったからだ(BBCニュース)。
今回の書簡が同政府を後押しすることになるのではないか、筆者はそう考えている。
Bluesky:@sakatatakuro.bsky.social
©️さかた拓郎
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