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もう一つのワールドイズマイン 

VVという本屋で働いていた20代の頃、漫画コーナーを任されたことがある。漫画の売り上げは落ち込んでいて、芳しくない状態だった。そんなタイミングで新井英樹のワールドイズマインという漫画が復刻されることが決まった。新井英樹は冊数をあまり刷らない、増刷も望まないタイプの作家であることは知っていて、復刻を待望するファンがいる伝説の漫画でもあったから、売れることは確信していた。一冊2500円ぐらいする漫画が5巻でる、通常のコミックで八百円から千円ぐらいだから、一冊売るだけで3倍ぐらいの売り上げになる。

分厚い復刻版

その頃、新井英樹が連載していた「キーチ」という漫画も盛り上がって来ていたので、各100冊頼んだ。ワールドイズマインとキーチが入ったダンボールが出版社から届くと、これ以上にダンボールの置き場所がないほどに漫画の壁が出来ていた。もちろん店長はカンカンに怒っていて、坂本くんどーすんのこれー状態てであった。あの時の店長は、こいつに担当を与えて失敗したと思っただろう。

ワールドイズマインを積み上げた本棚のコーナーに、デカデカと

「漫画で世界を変えてやる!!」

と主人公が握り拳を天に突き上げたPOPを掲げて販売すると、復刻版ワールドイズマインは飛ぶように売れた。全国的にも売れ行きが良く、すぐに他店舗は品切れとなった。ただうちの店舗には山程あったのでワールドイズマインは売れ続けた。

漫画で世界を変えてやる!!とこの絵をPOPにしてた。

なので私はワールドイズマインを、日本で一番売った男だと自負している。売り上げの狙いが功を奏して、他店舗で店長として呼ばれ、見事宣言通りに、私は漫画で世界を変えれたのでありました。なぜ今、ワールドイズマインの話しをするかというと、最近の熊の出没や安倍さんの件などを見ていると、新井英樹の漫画が現実味を帯びて来ているように思うからだ。

小学校の校庭内に熊が出没
今回、新井英樹さんのXに辿り着き、見てると、、やっぱり本物だなーと。


そしてもう一つ、私が淡路島に住んでいたことで、知ることになったお話しなどを、フィクション・物語として「もう一つのワールドイズマイン」と名づけて書いていきたいと思ったからだ。

新井英樹氏は、聖書・キリストを参考にワールドイズマインを描いたと話していて、聖書やキリストの話しも不思議と淡路島と関係してくる。主人公のモンちゃんが覚醒するのと同じように、この淡路島から学んだストーリーも、人類の覚醒を促すものになればと思う。

もう一つのワールドイズマイン


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